2010年12月19日日曜日

スポーツの原点(12)

 勉強で落ちこぼれだけどスポーツでは一番だ、料理を作らせれば人にできないものを作る、どこかで一流であることを正しく評価するなら、より多くの人が誇りを持ち、胸を張って存在できるはずである。スポーツはこのようなことも教えてくれる。今一度スポーツの原点を見直し、スポーツが教育により一層役だってくれることを願ってやまない。

2010年12月18日土曜日

スポーツの原点(11)

 社会でも同じではないだろうか。皆を同じにして落ちこぼれを作らないことに強く固執するのならば、そこでの劣等生は大変つらい思いをすることになる。落ちこぼれを作らないより、気楽に落ちこぼれることができる社会を作る方がはるかに賢明なのではないだろうか。

2010年12月17日金曜日

スポーツの原点(10)

 もう一つ申し上げたいのは、スポーツは受験勉強のように、同じことの競争を勝ち抜いたものが勝利者となるのではないということである。才能に劣ったものでも、個性を生かすことで勝つチャンスはある。特にアメリカンフットボールのように攻守交代制でプレーし、選手交代が自由なスポーツでは、相対的に劣った者でも、このことだけは誰にも負けないというものを身につければ活躍のチャンスはあり、胸を張って存在を主張できる。このような選手が100 人も集まれば、はるかに才能に恵まれたチームにも勝つチャンスは出てくる。

2010年12月16日木曜日

スポーツの原点(9)

 スポーツでは勇気と判断力が不可欠で、加えて直感力、洞察力、協調性、リーダーシップ、厳しい状況にもくじけない精神力も求められる。大切なのは日常の取り組みによって、それらを身につけた人間になることである。また、これらのことは社会生活においても強く求められていることである。これらは机上の勉強からは身につけることは難しく、そこにスポーツの果たす役割があると思っている。

2010年12月15日水曜日

スポーツの原点(8)

 そのようなスポーツでは、自分はこうすると決めるわけにはいかない。何が起きるか、相手はどう出てくるか分からないからである。すなわち一瞬先は分からないのであり、勉強のように正しい答えは存在しないから当然、自らの判断や行動の結果に確信は持てない。その時、不安やちゅうちょは判断や行動を鈍らせる。また、たとえよい判断をしても、行動が弱いと勝つことはできない。人の判断や行動を支配するのは思考ではなく精神である。

2010年12月14日火曜日

スポーツの原点(7)

 陸上競技や水泳競技のように競争するスポーツとボクシング、テニス、サッカーのように対決するスポーツがある。対決するスポーツでは、自分はこうするがお前はどうする、という問いかけをするのである。一般的に知識を習得すればよいというタイプの秀才には、心のキャッチボールの下手な人が多い。ちょっと的を外すと捕ってくれないし、またこちらの欲しいところへボールを投げてくれない。心のキャッチボールは社会性の原点ではないだろうか。チームワークも、ゲームの時の相手との駆け引きも、これである。

2010年12月13日月曜日

スポーツの原点(6)

 スポーツでも、うまくなった時のことは、なってみなければ分からない。自己意識とは基本的に観念的なものであり、禅の修行に代表されるように、いくら理屈でそう思おうと思っても思えるものではない。いくら優れた指導者でも優れた選手を造ることはできない。優れた選手になるのは、その選手自身のことである。しかし、アドバイスを与え、環境を整えてやることで5年かかるところを3年にすることはできる。重ねて申し上げるが、何をするかより自分はどんな人間かということの方がより重要である。

2010年12月12日日曜日

スポーツの原点(5)

 今の我が国の教育は知識取得競争であり、それに勝ち抜いた者が良い大学へ入れ、良い企業に就職できる。そこでは知識を得ることのみに価値観があり、それによってどんな人間になるかは全く問われていない。ここに最大の原因があるのではないだろうか。

2010年12月11日土曜日

スポーツの原点(4)

 教育とは何を学ぶかより学んだことによってどんな人間になるかということだと言われる。今の選手も決して不熱心ではない。工夫もしているし、何を身につけるかという努力もしている。なのに、その努力によって自分はどんな選手になるかという意識が希薄であるように思える。

2010年12月10日金曜日

スポーツの原点(3)

 我々の目的は、受験勉強ばかりしてきた運動劣等生の集団が優れた運動選手の集まりである強豪チームに勝つことである。多少優れたノウハウがあってもそれだけではダメであり、何より一人一人がある程度優れた選手になることが不可欠である。

2010年12月9日木曜日

スポーツの原点(2)

 しかし、どうしても今時の…が出る。昔はコーチといってもお手伝い程度で選手は皆自分がやるのだ、自分のチームだという意識が強かった。ところがコーチが充実し、優れた方法論が確立されてくると、いつもこうすればよい、という答えが用意されるようになる。そうなると、与えられたことをその通りやればよいと考えるようになり、なぜそうなのかを追求しなくなる。もっとも、多少熱心な者なら、このプレーはどうすべきか、なぜそうするのか、くらいは考える。

2010年12月8日水曜日

スポーツの原点(1)

京都大学アメリカンフットボール部監督・水野弥一氏より
 古来、今時の若い者は、ということはいつの時代も言われてきたようである。私もその例に漏れないのかもしれないが、考えてみると、我がチームは一昔前より明らかに良い成績を収めているのだから、今時の若者の方が優れているのかもしれない。もっともその間、私自身も成長しているし、チームの基盤も整ってきており、特に私の下で仕事をしてくれるコーチは最大の強みであり、昔はなかったものである。

2010年12月7日火曜日

新・試合前の準備に集中する(21)

相手を知らないで、自分の方が優位な場合は?(4)

 本命の方の選手は、細部やレシーブでミスをしないように気をつけ、チャンスが訪れたらそれを利用できるように準備すること。これに失敗すると、劣勢の選手にチャンスを与えることになるだろう。本命の方の選手が、試合をリードする当然の地位を占める時期が来たのに、ためらってしまうことほど、劣勢の選手に自信を与えてしまうことはない。
 本命の方の選手は、断固としてチャンスを利用しなければならない。

2010年12月6日月曜日

新・試合前の準備に集中する(20)

相手を知らないで、自分の方が優位な場合は?(3)

 この状況において試合に備えるためのカギは、これは困難な課題だということを予測することである。これを予測していれば、自分のベストに近い状態でプレーでき、番狂わせを起こさせないようにすることができる。テニスでは、劣勢の選手の方が、より熱中して恐れを知らないプレーをするが、結局は本命の方が勝つ、ということを思い起こすことも重要である。番狂わせは、本命側の選手が油断していたり、試合のプレッシャーから逃避しているときに起こる。このような試合では、力が下である選手の方は自分のゲームを維持できているが、試合のおよそ4分の3のところでチャンスを逃し、劣勢の選手に不利な流れになっていくのが普通である。

2010年12月5日日曜日

新・試合前の準備に集中する(19)

相手を知らないで、自分の方が優位な場合は?(2)

 相手は恐れを知らずに、普段より上手にプレーしているように見える。こうなると番狂わせが起こってしまう。これは特に新入生、つまり新しい環境に入った選手と対戦したときによく起こる。新入生は、「得るのみで、失うものはない」という状況である。力が立証されている選手は、「すべてを失い、得るものは何もない」という状況であり、それどころか、優位にある選手が相手について何も知らない場合は、もっと骨の折れる状況となる。

2010年12月4日土曜日

新・試合前の準備に集中する(18)

相手を知らないで、自分の方が優位な場合は?(1)

 試合の時、選手にとって最も厳しい状況のひとつである。自分の方が優位にあるため、相手は何かを得て、自分は何かを失う。相手は、対戦相手が優位だということを、直接にではなく噂として知っているだけなので、より始末が悪い。

2010年12月3日金曜日

新・試合前の準備に集中する(17)

試合での役割

 選手が試合で直面する明確な役割がある。それは、相手を知っているか、あるいは知らないか、のどちらかである。
 もし相手を知らなければ、次のいずれかである。
  1.自分の方が優位
  2.相手の方が優位
  3.互角
 もし相手を知っていれば、次のいずれかである。
  1.かつて対戦して勝った
  2.かつて対戦して負けた
  3.対戦したことがない。この場合も、次のいずれかである。
    1.自分の方が優位
    2.相手の方が優位
    3.互角

2010年12月2日木曜日

新・試合前の準備に集中する(16)

近づく試合で予想される状況を見極め、自分の役割のプレッシャーに対処する

 状況はどうだろうか。対戦相手はどのようにプレイするか。なにを予測すべきか。うまくプレイできるだろうか。厳しい試合に対する準備ができているか。これらは、コートに立つ前に自問する価値のある問いだ。異なった状況には、異なったプレッシャーが存在し、プレイに影響を及ぼす。よく犯しがちなミスは、試合が始まると自分の役割から逃げたり、1つの状況が残りすべての状況と同じであると考えてしまうことである。選手は疑問や、この疑問を処理できるのかという不安から、状況を見極めないでプレイを始めてしまう傾向がある。ことによると、選手はやらなければならなくなるまで、なすべきことをしないのかもしれない。しかし、問題なのは、実際に起こるのが、選手がそう合ってほしいと思うことや準備してきたこととは、まったく異なるという点である。こうなると選手は、試合の重要な局面において自分から反応者の役割を演じてしまう。しかし、多くの一流選手がこの態度を取りながらも危機を見事に脱しているのは皮肉なことではある。だがこれは、状況を処理するのに正しい方法ではない。こうなると、監督は何も計算できなくなる。総出はなくて現在の状況と役割を見極め、それに対して準備をするべきである。

2010年12月1日水曜日

新・試合前の準備に集中する(15)

同じようなスタイルの相手との試合(3)

 スタイルを変えることで効果的に攻撃できるチャンスが生まれることもあるだろうが、自分のスタイルに執着することが大切である。一流選手の最高のスタイルをどんなに完璧に真似てやったとしても、それはあくまで模倣でしかない。自分の固有のプレイスタイルでは、それぞれがナンバー1なのだ。

2010年11月30日火曜日

新・試合前の準備に集中する(14)

同じようなスタイルの相手との試合(2)

 同じようなスタイルの相手と試合をするときには、2つの選択がある。すなわち自分のスタイルに忠実でいるか、別のスタイルに変えるかである。自分の方が力が上であれば選択は明白である。力が下であれば、自分のスタイルを捨てることは作戦の第1法則を破ることになるので、自分のゲームを信頼すべきである。最良の選択は、自分のスタイルを頑固に堅持することである。相手を倒すのは大変だが、相手も同じ苦労をしているのであり、勝ち負けはたった1%の差で決まるということを思い起こすことである。

2010年11月29日月曜日

新・試合前の準備に集中する(13)

同じようなスタイルの相手との試合(1)

 同じようなスタイルの相手についてはどうか。テニスで用いられている得点方式のため、相手がほとんど同じプレイスタイルであると、力にほんの1~2%の違いしかなくても一方的なスコアで終わることが少なくない。同じようなスタイルだと、少し劣勢の選手は、少し優勢な選手になす術(すべ)もなく大敗することが多い。

2010年11月28日日曜日

新・試合前の準備に集中する(12)

ゲームスタイルの違う相手との試合(6)

 相手のサービスゲームを取り、相手の自信を打ち砕くには、サービスゲームで相手に得意なスタイルでプレイさせないことである。これは、相手がサーブするときに、その相手のスタイルでプレイすることによって達成できる。たとえば、ネットプレイが上手な相手であれば、レシーブのときにネットに出る。こうすると、重大な場面で相手は2~3ポイントを失うことになるだろう。あるいはまた、ダブル後衛がサーバーのときは、相手に長い退屈なゲームをさせることである。こうすると相手は、欲求不満をつのらせ、ネットについて早くポイントにけりをつけようとする。つまり、自分のサーブのときは自分のスタイルでプレイをし、相手がサーブのときは相手のスタイルでプレイをするということである。どのような場合でも、レシーブゲームの目的は、相手が得意とするスタイルをさせないことである。相手のスタイルで挑むことがこの方法である。

2010年11月27日土曜日

新・試合前の準備に集中する(11)

ゲームスタイルの違う相手との試合(5)

 スタイルの組合わせは無限にあるが、この実際的な手順が、異なったスタイルの相手と対戦する場合の試合前の作戦計画の助けになることは間違いない。

2010年11月26日金曜日

新・試合前の準備に集中する(10)

ゲームスタイルの違う相手との試合(4)

 3番目に、ネットプレイが武器の選手は、ロビング主体のテニスに苦戦する。これは相手の狙いをはずしてボールをまわすことができるからである。ボールまわしの得意な相手に対する最善のプレイは、適切なコートポジションを取るということである。このことはまた、有利なポジションを取るために、グラウンドストロークを先に攻撃的に打つということを意味する。

2010年11月25日木曜日

新・試合前の準備に集中する(9)

ゲームスタイルの違う相手との試合(3)

 次に、シュート主体の相手を打ち負かすには、ネットに出ることが重要である。相手がパッシングショットでミスをするのを期待していてはいけないが、前衛のプレッシャーのためパッシングショットが甘くなる。また、ネットについてからネット上の球をボレーする方が、足元に沈む球を打つよりもはるかに簡単である。

2010年11月24日水曜日

新・試合前の準備に集中する(8)

ゲームスタイルの違う相手との試合(2)

 まず最初に、ロビング主体の相手を打ち負かすには、正しい自分の打点でボールをとらえ、攻撃的なグラウンドストロークを打ち、相手が打点を外した低い位置でボールを打つようにさせる。

2010年11月23日火曜日

新・試合前の準備に集中する(7)

ゲームスタイルの違う相手との試合(1)

 ゲームスタイルの違う相手と試合する時、どのようなことに気をつけるべきか。作戦の技術的考察の多面性について、ジャンケンにたとえるとわかりやすい。グーはチョキより強く、チョキはパーより強く、パーはグーより強い。これを当てはめると、シュート主体のテニスはロビング主体のテニスより強く、ロビング主体のテニスはネットプレイより強く、ネットプレイはシュートより強いのである。

2010年11月22日月曜日

新・試合前の準備に集中する(6)

作戦を理解し、対戦相手から予測できることを知る(3)

 従って、作戦上で最優先すべきことは、選手がコントロールできること、つまり残りの50%をコントロールすることである。自分の技術への信頼が、結局は相手の自信をそぐ要因となる。もし、選手がまず初めに自分のゲームを信頼し、それをしっかり保持しようとしなければ、他の作戦はすべて価値のないものになってしまう。これは、選手が強引に一方的なプレイをしたり、調節ができなくなったりすることではなく、自分がどのようにプレイしたいのかをコントロールし、相手を自分のスタイルに反応させることである。行動を起こす者が勝ち、反応する者に勝ち目はない。選手がどのようなスタイルを取ろうと、これこそが試合における決定要因である。

2010年11月21日日曜日

新・試合前の準備に集中する(5)

作戦を理解し、対戦相手から予測できることを知る(2)

 言うまでもないことだが、試合での2つの決定的要因は、自分たち自身のプレイと対戦相手のプレイである。この2つの要因の関係は、簡単な公式によって説明できる。すならち、自分たちのポイントの数から自分たちのミスの数を引いたものが、相手のポイントの数から相手のミスの数を引いたものより大きくなければならない、ということである。

    自分たちのポイント数
      |
    自分たちのミスの数
      ∨
    相手のポイント数
      |
    相手のミスの数

 この公式は多くに適用できるが、試合の最終的な結果を50 %以上コントロールできることはほとんどない。もしそれができるなら、それはおそらく相手を下手にして自分を強くするという、神業(かみわざ)とでも呼ぶべき技術である。

2010年11月20日土曜日

新・試合前の準備に集中する(4)

作戦を理解し、対戦相手から予測できることを知る(1)

 選手の試合のやり方の違いや、そのスタイルが、自分にどのような影響を及ぼすかを理解することは、試合の作戦計画を立てる際の要点である。あらゆる状況に対する対処の方法を正確に理解することはまず不可能である。このため、選手は想定可能なさまざまな状況で、実行できる一定手順や方針を持たなければならない。

2010年11月19日金曜日

新・試合前の準備に集中する(3)

身体的・精神的・感情的な準備

 以下のチェックリストには、試合開始前に見直しておくべき重要な身体的・精神的・感情的な考察が含まれている。基本的で明白なものから始まり、より細目へと進んでいく。

身体的パフォーマンスに影響するコントロール可能な細目に注意する
 1.試合前の一定手順に従うこと。
 2.試合中のポイント間に行う一定手順を確認すること。
 3.すべての身体的状況に注意すること。
   ①正しい食事
   ②十分な睡眠
   ③用具の確認
   ④十分なウォームアップとストレッチングをする。

2010年11月18日木曜日

新・試合前の準備に集中する(2)

 試合に向けて、身体・精神・感情のすべての準備を整えておかなくてはならない。身体はウォームアップし、戦略を再検討し、感情的なバランスに注意すること。試合の前日は食事と休息に特別の注意を払うこと。試合前の48 時間は厳しい練習を行わないこと。そして軽い身体的な練習を前日に行うこと。試合当日は、試合開始1時間前までに会場へ行き、30 分はウォームアップに当てることが望ましい。次の15 分は、試合で予測されることや対戦相手への対処の仕方など、簡単な作戦時間に当てる。最後の数分は、試合に向けて感情を整えるために使う。

2010年11月17日水曜日

新・試合前の準備に集中する(1)

 試合の準備は、試合の数日前から始めても早すぎることはない。ソフトテニスは個人スポーツなので、試合に至るまでのさまざまなことをコントロールしなければならず、試合前の準備には一定の手順を作っておくこと。その手順がどのようなものであっても、選手の個性ややり方に合っていて、選手がその手順に従うことによって安心でき、自信が持てるものであればよい。チームの手順においてもほとんど同様である。手順はチームのイメージや個性に合ったものであり、選手が信頼感と自信を得られるような一定したガイドラインであること。

2010年11月16日火曜日

新・正しい水分補給(25)

身体作りのためにはいつ何を飲めば良いか(2)

 ただ、寝る前の飲食は、胃腸に負担を強いることにもなる。そのために朝、顔がむくむなど、体調を崩すケースもある。胃腸が弱い人や疲れがたまっているとき場合などは、避けた方がよい。
 それに成長ホルモンは、運動後すぐにも分泌されている。身体作りを考えているなら、まずこちらを試してみるべきだ。さらに効果を高めたい人は、寝る前に飲むもの良い。

2010年11月15日月曜日

新・正しい水分補給(24)

身体作りのためにはいつ何を飲めば良いか(1)

 ここでは水分補給から少し離れるが、身体作りのためには、何をいつ飲めば良いのだろうか。
 就寝後1~2時間すると、成長ホルモンが分泌される。このときにタンパク質やカルシウムがあると、生成の効率が高くなる。その効果を狙って、寝る1時間くらい前に、牛乳やプロテインパウダーを取る方法がある。また牛乳やヨーグルトは安眠を促進するので、このタイミングでそれらを飲むことは、身体作り以外にも意味があるといえる。

2010年11月14日日曜日

新・正しい水分補給(23)

運動に適しているお茶は?(4)

 また緑茶には、ポリフェノールという、抗酸化作用を持つ成分が多い。運動をすると体内で酸化作用が進み、乳酸(疲労成分)が溜まってくる。身体や細胞にとって酸化作用は悪影響があるのだが、ポリフェノールはその酸化を妨げてくれる物質なのだ。緑茶以上にポリフェノールを多く含む食品は、赤ワインかカカオ(チョコレート)しかない。

2010年11月13日土曜日

新・正しい水分補給(22)

運動に適しているお茶は?(3)

 カフェインには、神経を刺激し、気分を高揚させる作用があり、興奮剤の一種である。しかし、ドーピング違反とされるのは、純粋な成分を意図的に服用しなければ達しないほどの量である。現実に運動に影響する要素は、ほぼない。

2010年11月12日金曜日

新・正しい水分補給(21)

運動に適しているお茶は?(2)

 このうち、運動に影響があるとすれば、タンニンの方だ。タンニンは苦みの元で、鉄分の吸収を阻害する。ただでさえ、運動による発汗でミネラルが失われる。貧血気味など、これ以上の鉄分不足を避けたい人には、タンニンは要注意。その意味で、タンニンの多いウーロン茶や紅茶(緑茶の2倍)は、運動には不向きだ。

2010年11月11日木曜日

新・正しい水分補給(20)

運動に適しているお茶は?(1)

 お茶には大別して、紅茶・ウーロン茶・緑茶(日本茶)などがある。どれも原則的に使用する葉は同じで、発酵の度合いが異なるだけだ。発酵の度合いが異なると、カフェインとタンニンという成分の含有量に差が出てくる。

2010年11月10日水曜日

新・正しい水分補給(19)

ミネラルウォーターの賢い使い方(3)

 しかし、ミネラルウォーターには、たくさん飲めるという利点がある。牛乳やスポーツドリンクと違って、味に癖がなく、それにノンカロリーでもある。また、今ではかなり普及していることもあり、ミネラルウォーターをおいしいと感じる人も多いようだ。
 そういう意味では、ミネラルウォーターは、運動時だけでなく、普段の水分補給にも適していると言える。

2010年11月9日火曜日

新・正しい水分補給(18)

ミネラルウォーターの賢い使い方(2)

 硬水の場合であっても、運動によって失われるミネラルの補給に、過大な効果は期待できない。それを補うほどのミネラルは含まれていないからだ。同じ容量なら、牛乳やスポーツドリンクの方が多く含まれている。

2010年11月8日月曜日

新・正しい水分補給(17)

ミネラルウォーターの賢い使い方(1)

 ミネラルウォーターには、カルシウム・鉄分・亜鉛など、約10種類のミネラルが含まれている。そのミネラル分が多いものを硬水、少ないものを軟水という。一般的に言って、日本のミネラルウォーターは軟水系で、ヨーロッパのミネラルウォーターは硬水系が多い。

2010年11月7日日曜日

新・正しい水分補給(16)

スポーツドリンクはどう活用すべきか(7)

スポーツドリンクは運動後に
 次に運動後。疲労回復のためにはどうすれば良いか。運動後は筋肉分解が進み、また神経も消耗している。それら全ての身体機能の早期回復の手段として、まず身体の中で枯渇しているエネルギー(デキストリン)を補うことが最優先となる。これらを含んでいるスポーツドリンクは、運動後に飲むためのものだ。プロのスポーツ選手の中には、この中にプロテインパウダーを入れて、筋肉の回復や強化を行う人もいる。

2010年11月6日土曜日

新・正しい水分補給(15)

スポーツドリンクはどう活用すべきか(6)

運動直前と運動中には(2)
 では何を飲めば良いのか。汗をかいて水分が失われるのだから、当然ながら水分を補給しなければならない。また、血液には多くのミネラルが含まれているが、汗はそのミネラルを薄めたものと言っても良い。従って、運動中の水分補給には、ミネラルウォーターやお茶が良いと言えるだろう。とはいえ、汗で失われたミネラルなどの補給には、ミネラルウォーターでは不十分。普段から野菜などでカバーすべきだ。

2010年11月5日金曜日

新・正しい水分補給(14)

スポーツドリンクはどう活用すべきか(5)

運動直前と運動中には(1)
 次に、運動直前と運動中について。何度も述べているが、水分補給はのどが渇いたと自覚してからでは遅い。従って、運動によって失われるであろう水分量を、あらかじめ補給しておくことが大切だ。また、人間の身体は心拍数が高くなるだけでも、水分を蒸発させてしまう。そう考えると、運動の1~2時間前から200cc程度、30分前に現地で同量、直前にコートで同量ぐらい飲むと良い。1時間ぐらい前から実際にボールを打つまでの間に、多い人では600cc程度飲むべきだ。

2010年11月4日木曜日

新・正しい水分補給(13)

スポーツドリンクはどう活用すべきか(4)

日常で注意すること(3)
 日常では、以上のことに注意していれば、後はそれほど難しく考える必要はない。自分の好みもあるだろうし、また、食事に合った飲み物を飲めばよい。とは言っても、牛乳やヨーグルトなどの乳製品系、ミネラルウォーターやお茶などのノンカロリー系、果汁100%ものなど、色々な飲み物をバランスよく取るようにすると良い。また、まとめてではなく、こまめに。その合計として多量になる分には構わない。

2010年11月3日水曜日

新・正しい水分補給(12)

スポーツドリンクはどう活用すべきか(3)

日常で注意すること(2)
 また、炭酸飲料の飲み過ぎも、感心できない。炭酸系は胃を膨らませる。それが食欲を阻害するからだ。もちろん、ほとんどの炭酸飲料には、多量の糖分が含まれている。この点からも、疲労予防には不適当だ。運動選手であれば、炭酸飲料は飲むべきではない。

2010年11月2日火曜日

新・正しい水分補給(11)

スポーツドリンクはどう活用すべきか(2)

日常で注意すること(1)
 日常では、疲労予防を心がけなければならない。前述のように、糖分の多いドリンクを愛飲していると、予防どころか、かえって疲労が促進されてしまう。従って、何を飲むにしても、日頃から成分表示からカロリーや糖分などをチェックすることが重要。たとえば、甘い清涼飲料の中には、およそ10%の糖分が含まれている。350ccならば35gの砂糖を飲んでいることになる。甘い清涼飲料の飲み過ぎが良くないのは明らかだ。また、それほど甘いと感じなくても、意外にカロリーが高い場合もある。それらを飲み過ぎないためにも、常に成分表示をチェックする。これは基本中の基本だろう。

2010年11月1日月曜日

新・正しい水分補給(10)

スポーツドリンクはどう活用すべきか(1)

 先に述べたように、水分補給は、運動中だけでなく、その前後にも行う必要がある。そこで、運動前・運動中・運動後、それぞれの目的と、それに適した飲み物は何かを考えていこう。ただ、運動前と言っても、大きく2つに分けられる。日常と、運動直前である。まず日常から述べる。

2010年10月31日日曜日

新・正しい水分補給(9)

自分がどれだけ汗をかくか知ることが基本(8)

いつ何をどのくらい飲めば良いのか(3)
 しかし、量については、単純でわかりやすい目安はない。適量には個人差があるからである。その個人差は、発汗量に由来している。
 汗の量には、人によって大きな隔たりがある。1日のプレーでの体重減が500gですむ人もいれば、2~3kgの人もいる。それだけ発汗量が異なるのだ。当然、水分補給の適量は、それに準じている。
 従って、水分補給は、自分の汗の量を知ることから始まる、と言っても過言ではない。もちろん発汗は、気温や湿度など、外的環境によっても左右される。体調によっても違ってくるだろう。あらゆる状況で、自分の発汗量を計っておくことが大切だ。

2010年10月30日土曜日

新・正しい水分補給(8)

自分がどれだけ汗をかくか知ることが基本(7)

いつ何をどのくらい飲めば良いのか(2)
 またタイミングについても、原則はこまめに。これだけが重要だ。運動中、のどが渇いたからといって、もしくは汗で失われた分を一気に取り戻そうと多量の水を飲んでも、効果は薄い。吸収がそれに追いつかず、胃の中に溜まるだけだからだ。それだけ負担になってしまう。のどが渇いたからといって、一度に多量に飲むのではなく、計画的に少量に分けて飲む。特に運動中はこれが鉄則だ。

2010年10月29日金曜日

新・正しい水分補給(7)

自分がどれだけ汗をかくか知ることが基本(6)

いつ何をどのくらい飲めば良いのか(1)
 では、何をどのくらい、そしていつ飲めば良いのか。いずれもおろそかにできないとは言え、質と量、そしてタイミングに関する疑問の中で、最も重要なのは、量についてである。
 質については、ノンカロリー系(糖分を含まないもの)であれば、それほど神経質にならなくても良い。運動中にはとにかく水分を取ることが最優先だ。何を飲むかは、そのときの気分や状況、好みに応じて変えても構わない。運動をしていない場合は、色々なものをバランスよく飲めば良い。

2010年10月28日木曜日

新・正しい水分補給(6)

自分がどれだけ汗をかくか知ることが基本(5)

高温多湿の夏に注意すべきこと(4)
 従って、むっとするような暑い日にプレーするときは、こまめに着替えたり、風に身体をさらすなどして、汗の蒸発を促進させると良い。また、体表面の温度を下げるため、冷やしたタオルで身体を拭くのも良い。もちろん、発汗を促すため、運動中に水分を十分取ることも重要だ。

2010年10月27日水曜日

新・正しい水分補給(5)

自分がどれだけ汗をかくか知ることが基本(4)

高温多湿の夏に注意すべきこと(3)
 ちなみに、湿度と暑さの関係についても説明しておく。湿度が高いとなぜ暑く感じるのか。それは汗が蒸発しにくくなるからである。身体は汗をかいて蒸発させることで体温を下げようとするが、湿度が高い場合にはその汗の蒸発が妨げられる。汗が蒸発せず気化熱が放出されないので、熱が体内にこもりがちになる。その結果として暑く感じるという仕組みだ。

2010年10月26日火曜日

新・正しい水分補給(4)

自分がどれだけ汗をかくか知ることが基本(3)

高温多湿の夏に注意すべきこと(2)
 糖分の多い清涼飲料水の飲み過ぎは、夏バテの原因になることが多い。多量の糖分が血糖値を高め、それが空腹感を抑制するからだ。空腹感が乏しいと、偏食になりがち。それがビタミン不足などを招き、身体はさらに消耗する。寝付きが悪くなり、消化器官の働きが悪化し、体調もさらに悪化する。清涼飲料の飲み過ぎで、このような悪循環に陥ってしまうのだ。

2010年10月25日月曜日

新・正しい水分補給(3)

自分がどれだけ汗をかくか知ることが基本(2)

高温多湿の夏に注意すべきこと(1)
 特に、これから始まる高温多湿の夏には、普段からの水分補給が非常に重要な意味を持ってくる。何をどのくらい、そしていつ飲むか。それによって夏バテ予防や解消につながることもあるし、逆に促進することもある。炎天下での運動中には、熱中症や熱けいれん、脱水症状とも関わってくる。

2010年10月24日日曜日

新・正しい水分補給(2)

自分がどれだけ汗をかくか知ることが基本(1)

意識的かつ積極的に水分を取る
 水分が不足している状態では、パフォーマンスを100%発揮できないし、運動の効率も悪い。練習中だとすると、学習効果も薄くなる。つまり、運動選手にとって、水分不足は何も良い結果をもたらさない、ということである。
 水分補給の原則は「のどが渇いてからでは遅い」ということだ。のどが渇いたと身体が感じる前に体内に水分を補給してやらないと、運動のパフォーマンスはどんどん落ちる。従って、運動中はもちろんのこと、運動前、そして疲労回復のために運動後にも、失った水分を十分補給しなければならない。つまり水分補給は、運動をしている間だけの話ではなく、日常から実践しなくてはならない、ということだ。しかし、この点がまだおろそかにされていることが多い。

2010年10月23日土曜日

新・正しい水分補給(1)

疲労の予防と回復のために、何をどのくらい飲めばよいのか

 いよいよ本格的に夏が始まる。夏は大きな大会が続くが、いっぽう脱水症状や熱中症などにかかりやすい、危険な季節でもある。これらを未然に防ぐには、いかに水分を補給するかが大切。それには、緑茶やウーロン茶、ミネラルウォーターのどれが適しているのか。それともスポーツドリンク系が良いのか。何をどれくらい、そしてどのタイミングで飲めば良いのだろうか。

2010年10月22日金曜日

新・弁解や防衛規制を避ける(16)

まとめ

 勝利、敗北または試合の時の正しいものの見方には、この各々にともなう感情をコントロールできることが不可欠である。自分のプレイに対する責任と向かい合い、自分と対戦相手のプレイ以外の理由を当てにせず、勝っても負けても相手のプレイを称賛できる選手だけが強くなれる。

2010年10月21日木曜日

新・弁解や防衛規制を避ける(15)

テニス選手の使う弁解

1.昼食を食べ過ぎた。
2.食事を十分とらなかった。
3.水を飲みすぎた。
4.お気に入りのラケットが使えなかった(ガットが切れた、など)。
5.コートの状態が悪かった。
6.ボールが軽すぎた(空気が足りなかった)。
7.ボールが重すぎた(空気が入り過ぎていた)。
8.ボールが古かった(ツルツルだった)。
9.ネットが高すぎた。
10.ネットが低すぎた。
11.ラケットが滑った。
12.相手の方が実績があり、自分より上手だった。
13.相手は自分の知っている選手を打ち負かしているので、自分もやられる。
14.相手が本気で勝負をしなかった(ボールを打ち返していただけだった)。
15.相手の調子が悪かったので、本気でやったらかわいそうだと思った。

2010年10月20日水曜日

新・弁解や防衛規制を避ける(14)

防衛規制(14)

12.拒否
 現実のある面を認めたり、受け入れたりすることを拒むこと。ヘビースモーカーは、喫煙の害についての科学的報告を否定する。体力に自信のある人は、自分が年をとるということを認めない。

2010年10月19日火曜日

新・弁解や防衛規制を避ける(13)

防衛規制(13)

11.回避
 不安を生じさせ、抑圧された感情を引き起こす状況から遠ざかること。自信のない人は、要求されたことを回避する。体力に自信のない人ほど運動を回避する。学力に自信のない生徒ほど勉強しない。

2010年10月18日月曜日

新・弁解や防衛規制を避ける(12)

防衛規制(12)

10.投射
 自尊心を保つために自分の否定的な感情や問題を、誰か他の人に移すこと。他人の嘘、ごまかし、偏見を責める人は、投射を行っていることが多い。

2010年10月17日日曜日

新・弁解や防衛規制を避ける(11)

防衛規制(11)

9.合理化
 あるできごとに対して代わりの理由を見つけること。これは失敗やミスを包み隠し、打撃を和らげようとするものである。よくある合理化には、「時間さえあればもっと勉強できたのに」「先生はぼくのことを好きではないんだ」「試合はインチキだった」「気を散らすものが多すぎた」「ちょっと試してみただけだったから、たいしたことはない」などが含まれる。

2010年10月16日土曜日

新・弁解や防衛規制を避ける(10)

防衛規制(10)

8.同一化
 理想としてある人を選んで、その人を見習おうとすること。高校生などは、有名タレントやロックスターの成功を自分のことのように共有するために同一化を行う。そしてこのスターの服装をまねたり、記事の載った雑誌などを買いあさったりする。

2010年10月15日金曜日

新・弁解や防衛規制を避ける(9)

防衛規制(9)

7.反動形成
 否定的な感情をその逆のものに置き換えること。たとえば、教師に対して敵意を感じている生徒が、この受け入れられない感情の反動として教師に過度にべたべた接するようなことである。

2010年10月14日木曜日

新・弁解や防衛規制を避ける(8)

防衛規制(8)

6.退行
 人生の最も初期の段階に後戻りすること。たとえば、何か壊したといって、自分に怒鳴り散らしたりするような夫を持つ妻が、自分の行動に対する責任を回避するために、赤ちゃん言葉でしゃべって、夫を「パパ」と呼んだりすることである。

2010年10月13日水曜日

新・弁解や防衛規制を避ける(7)

防衛規制(7)

5.逃避
 白昼夢(はくちゅうむ)、想像、本、映画または過度の睡眠などによって、問題から逃げること。たとえば、家庭の事情がひどく悪い子どもたちは、手の込んだ空想の世界を作ることがある。

2010年10月12日火曜日

新・弁解や防衛規制を避ける(6)

防衛規制(6)

4.昇華
 「受け入れられない」欲求を受け入れられるものに変換すること。たとえば、番長になりたいとか、攻撃的になりたいという社会的に受け入れられない欲求を、競争的な種目の部活動などの分野で生かすことである。

2010年10月11日月曜日

新・弁解や防衛規制を避ける(5)

防衛規制(5)

3.置き換え
 何か嫌なことが起こったときに、それを引き起こした状況以外のものに感情を発散させること。たとえば、先生にしかられた生徒が、先生を蹴飛ばす代わりにごみ箱を蹴飛ばすようなものである。

2010年10月10日日曜日

新・弁解や防衛規制を避ける(4)

防衛規制(4)

2.代償
 ある分野での失敗を別の分野での成功で埋め合わせること。たとえば、部活動をする人でいえば、自分の失敗で試合に負けた後、実績のあるクラブにかわったり、マネージャーの仕事を一生懸命したりすることである。

2010年10月9日土曜日

新・弁解や防衛規制を避ける(3)

防衛規制(3)

1.抑圧
 わざと忘れること。つまり自分の意識から、恥ずべき嫌(イヤ)な経験や思考を追い出し、そんなものがなかったかのように振る舞うことである。抑圧は、通常無意識的に行われるが、防衛規制の最も基本的なものである。

2010年10月8日金曜日

新・弁解や防衛規制を避ける(2)

防衛規制(2)

 選手は、勝ったときは謙遜(けんそん)し、負けたときはどんなにつらくても対戦相手を大いに称賛すること。しかし、敗北がとても耐えられないときもある。そんなときは、少なくとも「弁解」の客観的な臨床名を知っておくこと。

2010年10月7日木曜日

新・弁解や防衛規制を避ける(1)

「弁解は人の背中のようなものだ-誰もが持っているものなのだ」

防衛規制(1)
 心理学者として有名なジグムント・フロイトは、「失敗という状況はとても苦痛なので、人は自尊心を守るための防衛規制が必要になることがある」と述べている。けれども不幸にも、防衛規制は選手の成長を著しく阻害する。なぜなら、そのため、選手は自分の技術を上達させようという努力をやめてしまうからである。しかし実際は、いったんコートに入ったら、「相手が自分より上手なプレイをした」ということ以外に負ける理由はない。何かに悩んでいても、いったんコートに入ったら、それをコートに持ち込まないこと。

2010年10月6日水曜日

新・勝利を得るための精神コントロール(18)

試合の勝敗と自分の価値を同一化しない(6)

4.選手が挑戦するようになる場合
 この場合が、精神的粘り強さ(メンタル・タフネス)の意味するところである。危機的状況や逆境を、感情的な挑戦意欲に変えるのである。あきらめたり、落ち着きを失ったりせずに、積極的な感情をしっかりととどめておくことが重要である。それは、試合に勝つことやスコアより、プレイすることや苦しみに勝とうとすることを愛さなければできないだろう。この挑戦的意欲が、偉大な選手とそうでない者との境い目である。そして、最も重要なことは、この感情的反応が「訓練によるもの」であるということだ。

2010年10月5日火曜日

新・勝利を得るための精神コントロール(17)

試合の勝敗と自分の価値を同一化しない(5)

3.選手が不安になる場合
 言い換えれば、この状態は、息の詰まるような心理的圧迫を感じることである。試合などのプレッシャーの中で不安や恐れを抱くと、とてももろくなってしまうものだが、あきらめてしまったり、落ち着きを失ってかんしゃくを起こすよりは、はるかにマシである。
 選手が息詰まっているときは、まだその時点では、感情的には引き下がっていない。精神的粘り強さまで、後一歩の段階である。どんなに優れた選手でも、息の詰まるような思いをするのだ。しかし彼らは、それをわずかな、非常に短い時間内で消化してしまう。

2010年10月4日月曜日

新・勝利を得るための精神コントロール(16)

試合の勝敗と自分の価値を同一化しない(4)

2.選手が怒ってしまう場合
 また選手は、すぐに否定的な感情に押し流されて、気分の成り行きにまかせてしまう。すると、実際にプレッシャーは感じなくなるものだ。「もし負けても、落ち着きを失っていたからで、実際に負けたことにならない」からである。ほとんどの選手はこのような否定的感情の犠牲となる。

2010年10月3日日曜日

新・勝利を得るための精神コントロール(15)

試合の勝敗と自分の価値を同一化しない(3)

プレッシャーに対する選手の感情の反応は、主に4つに分類できる。

1.選手があきらめてしまう場合
 まず最初に考えられるのは、選手は一生懸命に戦おうとしなくなり、すぐに感情を引っ込めてしまう場合である。そうすれば、もし試合に負けたとしても、それほどプライドは傷つかない。もし負けるはずのない相手に負けても、自分が100%の努力をしなかったことにすれば、実際にその相手に負けたことにならないし、それほど傷つかないというわけである。
 風や、不正行為をした相手や、コートの悪さなどの言い訳をすることは、すべての意味であきらめということと同じである。このような言動は、回避行動の中では最も初歩的で、最も感情を崩壊させるものである。

2010年10月2日土曜日

新・勝利を得るための精神コントロール(14)

試合の勝敗と自分の価値を同一化しない(2)

 選手にとって大事なことは、試合の中でどれだけ良いプレイをするかということと、選手個人の人間としての価値とを、できるだけ分けて考えることである。その2つが結び付きやすいのは確かだ。つまり、自分の自信におよぶ危険が大きければ大きいほど、自分自身で感情をコントロールするのに時間がかかるのである。理想的な感情をコントロールするのが困難になってしまうわけだ。特に、感情をコントロールする技量が欠けている選手は、自分自身を見失わないように、それを防御する行動を取り始める。これらの回避行動は、選手の競争心や勝利へのチャンスを奪ってしまうものである。プレッシャーや危険と出会ったときに、選手が最もよく取る回避行動は、その選手自身が、どんなタイプの競技者であるかを証明している。つまり、その回避行動は、感情の反応として外に現れてくるのである。

2010年10月1日金曜日

新・勝利を得るための精神コントロール(13)

試合の勝敗と自分の価値を同一化しない(1)

 テニスは競争的なものである。そして、そこで受けるプレッシャーの根源は、自己尊重とともに潜在能力まで失ってしまうことにある。ある硬式のプロ選手は、次のように言っている。「自分がどれほどのプレイができたかで自分を判断されてしまうため、プレイがうまくいかなかったり、相手に負けてしまうことは、とても恐ろしいことです。もし私が良いプレイをすれば、幸せで自分自身に満足するでしょう。もしまずいプレイをすれば、私はみじめです。つまり、私のテニスで私の人生も決まってしまうようなものです」

2010年9月30日木曜日

新・勝利を得るための精神コントロール(12)

本来の正しい感情のバランス(2)

 人の感情面の技量がどのくらいのものかを計るためには、危険と逆境に立たせてみればよい。つまり、テニスで言えば、誤ったコール、試合コンディションの不良、ばかげたミス、多大なプレッシャーなどを受けた場合である。物事が自分の思うようにいっているときは、理想的な感情を持っているときよりもスムーズにはかどるものだ。物事が困難になり、世界中が敵となったとき、それに対抗できるものは、「感情の技量」だけである。

2010年9月29日水曜日

新・勝利を得るための精神コントロール(11)

本来の正しい感情のバランス(1)

 強く積極的な感情は、喜び、高いエネルギー、決定力や楽観主義の感覚と強く結び付いている。また、穏やかさ、リラクゼーション、自信などの感覚も、感情の浮き沈みに影響を与える。この非常に簡単な相関関係は、プレイを安定させるためのカギとなる。

2010年9月28日火曜日

新・勝利を得るための精神コントロール(10)

冷静さを失うと身体面にも悪影響を及ぼす(3)

 その人の技術と才能の限界までプレイするためには、正しい化学作用を必要とする。ソフトテニス界で「一定の地位」を得ようとするなら、最初に感情面の「精神コントロール」をしなければならない。なぜなら、本来の冷静な感情を持っていれば、身体的にも正常な化学作用をもたらし、良い調子を保っていることができるからだ。

2010年9月27日月曜日

新・勝利を得るための精神コントロール(9)

冷静さを失うと身体面にも悪影響を及ぼす(2)

 人は、幸せなときと悲しいとき、怒っているときと神経質になっているとき、リラックスしているときと悩んでいるときとでは、それぞれ化学的には別の身体になっているのである。冷静さを失ったとき、化学的変化は、身体のすべての細胞に影響を与えている。筋肉の緊張、血圧、心拍数、体温、そして集中力などに、ただちに劇的な変化が現れる。驚くべきことに、感情の微妙な変化でさえ、プレイの内容に突然の変化をもたらす。そして同じ理由から、アドレナリン、ノラドレナリン、セヨトニン、エンドルフィンなどのホルモンや神経伝達媒体に化学変化が起こる。逆に考えれば、本来の正しい化学的バランスを維持すれば、めったに「調子の悪い日」はないということになる。

2010年9月26日日曜日

新・勝利を得るための精神コントロール(8)

冷静さを失うと身体面にも悪影響を及ぼす(1)

 選手の精神状態にジェットコースターのような波があるとき、プレイにも同様に、そのジェットコースターのような現象が起きている。これは生化学的な理由から説明される。神経心理学は、いくつかの神秘のカギを開ける助けとなっている。

2010年9月25日土曜日

新・勝利を得るための精神コントロール(7)

感情トレーニングにより、プレイの一貫性を向上させる(2)

 精神的な粘り強さは、訓練されて初めて、特定の「感情面のテクニック」と結び付き、その技術は、他の選手と競い合って成功するためには不可欠である。このことは自信を持って断言できる。つまり、重要なのは、精神的に弱い人でも絶対に強くなれるということだ。そのためにしなければならないことは、特別な「感情面のテクニック」を使えるように訓練するだけである。誰でも、プレイのレベルがどれくらいであっても、人は感情面のトレーニングをすることによって、プレイの一貫性(安定性)を向上することができるのだ。

2010年9月24日金曜日

新・勝利を得るための精神コントロール(6)

感情トレーニングにより、プレイの一貫性を向上させる(1)

 ほとんどの選手にとって、感情トレーニングの概念は、まったく新しいものだろう。ほとんどの選手は、身体的トレーニングをすることが、フォアハンド、バックハンド、サーブ、ボレーなどの、より効果的な上達につながることは知っている。そしてほとんどの選手が理解していないのは、感情トレーニングが、より効果的な「感情面のテクニック」を上達させるということである。

2010年9月23日木曜日

新・勝利を得るための精神コントロール(5)

「調子の悪い日」を、いかにコントロールするか(2)

 プレイの一貫性こそ、チャンピオンになる資格である。チャンピオンになるには、「調子の悪い日」をコントロールすることを学ばなければならない。それでは、どのようにすれば常に調子を保つことができるのだろうか。一言で言ってしまえば、それは「感情のコントロール」である。その証拠として、プレイの一貫性と感情の一貫性は、非常に密接に結び付いているのである。

2010年9月22日水曜日

新・勝利を得るための精神コントロール(4)

「調子の悪い日」を、いかにコントロールするか(1)

 一流と呼ばれる選手の中でも、精神的に強いとか弱いとか言われる場合はある。その選択基準は、決してテクニックや才能ではない。一流選手は、その両方を有り余るほど持っている。決定基準は、おそらく「プレイの一貫性」という重大な予想によって決められるだろう。すなわち、常に調子を保っているかどうか、である。持っている才能やテクニックを、限界まで、常に出し切れるかどうかが、精神的に強い選手と弱い選手との分かれ目である。

2010年9月21日火曜日

新・勝利を得るための精神コントロール(3)

 しかしながら、何回にもわたって思い通りにいかないプレイの良し悪しは、そのような身体的原因と結び付けるわけにはいかない。本当の原因は、感情の変化に伴う化学的反応にあるのだ。それは、過去何年もの調査と研究で証明されている。

2010年9月20日月曜日

新・勝利を得るための精神コントロール(2)

 なぜ、このような問題が起こるのか。どうして人は、すばらしい人間から間抜けな人間へと、調子の良い日から次の日はダメになってしまうのか。選手の調子が一定していない原因は何なのか。ある程度の答えは予想できる。それは、体調の悪さ、ケガ、睡眠不足、不適当な栄養状態、不完全な装備(ラケットなど)、照明の不足などの身体的原因が非常に大きいだろう。

2010年9月19日日曜日

新・勝利を得るための精神コントロール(1)

 どんな人でも、1年の内の何日かは、他の日に比べて調子の良い日がある。素早く、活発に、力強く、難しいことも簡単に解決できる日である。そういう日には、かならず目と手は一緒によく動き、足は文字通り飛ぶようである。ソフトテニス選手にとっても、「調子の良い日」と「調子の悪い日」があるという事実には、疑う余地はないだろう。

2010年9月18日土曜日

新・集中力を高める視線のコントロール(16)

まとめ

1.プレイの合間(ポイントとポイントの間)にボールに視線を集中しておくことは、プレイ中のボールへの集中力を高める。
2.プレイの合間に視線をボール、ラケット、ガットに集中させておくことは、感情のコントロールに役立つ。
3.プレイの合間に視線をボール、ラケット、ガットに集中させておくことは、精神的な集中力を高めることにつながる。

2010年9月17日金曜日

新・集中力を高める視線のコントロール(15)

プレイ中の視線をチェック……精神的な集中力を高めよう(4)

 視線がうまくコントロールされていれば、精神的にも安定した良いプレイができる。プレイに集中できないとき、感情の高ぶりをうまくコントロールできないと、自分の視線をチェックしてみよう。かならず何らかのきっかけがつかめるはずである。

2010年9月16日木曜日

新・集中力を高める視線のコントロール(14)

プレイ中の視線をチェック……精神的な集中力を高めよう(3)

 次に、プレイしていないときも、視線をボール、ガット、ラケットに集中しておくようにする。このとき、視線が安定していないときに比べて、集中の度合がどのように変化したか比べてみる。視線を常に集中しているときには、精神的な集中と感情のコントロールは、無意識のうちにうまくいくはずである。また、調子がよく精神的にもプレイに集中できているとき、視線がどのように動いているか、気を付けてみるのもよい。自分の視線が安定していること(ボールやガットに集中していること)に気付くだろう。

2010年9月15日水曜日

新・集中力を高める視線のコントロール(13)

プレイ中の視線をチェック……精神的な集中力を高めよう(2)

 コートに立って、次のような実験を行なうとよくわかる。プレイの合間、視線をできるだけあちこちに移すようにし、プレイ中はボールに集中するように試すのだ。十分な精神集中はまず得られない。視線が安定していないと、集中力もままならなくなってしまうのである。

2010年9月14日火曜日

新・集中力を高める視線のコントロール(12)

プレイ中の視線をチェック……精神的な集中力を高めよう(1)

 視線の集中と精神の集中の結び付きは、きわめて直接的なものである。どのような場合においても、精神的に何に集中しているかは、視線が何に集中しているかによって決まる。先生の話を聞くときにも、視線が安定していないと、話が頭に入らない。よりよく理解するためには、先生の顔をじっと見つめることである。

2010年9月13日月曜日

新・集中力を高める視線のコントロール(11)

一流選手の感情コントロール(5)
 また、視線をコントロールする(ラケット、ガット、ボールに視線を移す)ことは、怖れという感情をコントロールするのにも大きな効果を期待できる。選手にとって、周囲の状況に神経質になりすぎたり、怖れの感情を抱くことは、プレイにマイナスの影響を及ぼすものだが、これは視線のコントロールによって抑えられるのだ。自分のプレイや相手にたいする怖れの感情は、まず選手の目に現われる。不安気にほとんど絶え間なく動く視線は、選手の心の中をあらわしていると言えるだろう。その様子は、まるで隠れ場所や逃げ場所を探しているかのようである。このとき、選手の視線がとらえるものは、相手選手から観衆へ、ベンチから審判へといった具合に次々と変化する。こうなると、気持ちを落ち着かせるどころではなく、感情はさらに否定的な方へ向かい、怖れを増長させてしまうのだ。しかし、ここであわてずに、できるだけ早く視線をボールやラケットに戻せば、事態はそれ以上に悪化することはない。逆に冷静さを取り戻すことができ、プレイも良い状態に持っていくことができる。

2010年9月12日日曜日

新・集中力を高める視線のコントロール(10)

一流選手の感情コントロール(4)
 もしもこんな状況に陥ったときは、視線をラケットやガットに戻してみよう。こうすることにより、感情の高ぶりを抑え、冷静さを取り戻すことができるはずだ。ラケット、ボール、ガットは、感情を持たない中立的なものなので、否定的で不安定な感情をそれ以上に刺激することはない。

2010年9月11日土曜日

新・集中力を高める視線のコントロール(9)

一流選手の感情コントロール(3)
 感情をうまくコントロールできない選手の場合、審判の目に悪意を感じたり、相手選手が怒りに満ちた表情で自分を脅かしているように感じたり、観衆がすべて自分の敵であるように感じてしまうことがよくある。これは視線をうまくコントロールできていないことが原因となっている。自分に不利なコールをした審判や、いやがらせをする相手選手や、自分のミスに拍手をする観衆に目を向けることは、自分自身の怒りを誘い、冷静さを失う結果となる。コントロールを失った視線は、不安定な感情につながる。

2010年9月10日金曜日

新・集中力を高める視線のコントロール(8)

一流選手の感情コントロール(2)
 常に安定したプレイを生み出すための感情のコントロールは、視線のコントロールが大きな役割を果たしている。プレイの合間にも、ガットやボールに視線を集中させ、他の物にはめったに視線を移さない。試合が緊迫し、プレッシャーが増大するような時こそ、集中しなければならない。審判のミスジャッジや、相手が故意にいらつかせようとした時でも、チラッとそちらを見たら、すぐに視線をラケット面に戻すようにする。

2010年9月9日木曜日

新・集中力を高める視線のコントロール(7)

一流選手の感情コントロール(1)
 プレイ中の感情をうまくコントロールすることは、一流選手になるために必要な条件である。一流選手の感情のコントロール法にも、いくつかのパターンがある。まず感情を表面にあらわさずにコントロールするタイプ。次に、特殊な例ではあるが、感情をむき出しにすることによって、逆に集中力を高めていくタイプである。

2010年9月8日水曜日

新・集中力を高める視線のコントロール(6)

プレイの合間にボールを見ることが、プレイ中の集中力につながる(2)
 一流選手が、試合前やポイントの合間に、ボールをラケットの上で弾ませたり、コートについたりしているのを見たことがあるだろう。このとき彼らは、自分の集中すべき目標物(ボール)に、的を絞っているのである。読売ジャイアンツのエース・桑田真澄投手が、マウンド上でボールに向かって話しかけているように見えるのも、ボールを見つめて集中力を高めているのだ。こうした事前の動作によって、プレイ中に視線をボールに集中させることが可能になる。

2010年9月7日火曜日

新・集中力を高める視線のコントロール(5)

プレイの合間にボールを見ることが、プレイ中の集中力につながる(1)
 初歩の段階として、プレイ中にボールを見るよりも、プレイの合間にボールに視線を集中しておくことを意識するとよい。実際には、プレイが始る前に視線をボールに集中するように努力しなければならない。プレイの前にボールに視線を集中しておくという作業は、集中すべきものに注目しておくという点で、プレイ中に速いスピードで行き交うボールを視線で追うことを非常に楽にしてくれる。プレイが始った途端、速いスピードで行き交うボールに視線を集中しようとしても、なかなかうまくいくものではない。そうするためには事前の下準備が必要というわけだ。

2010年9月6日月曜日

新・集中力を高める視線のコントロール(4)

一流選手の視線は常に何かに集中している(2)
 こうした一流選手の視線の動きを観察したら、次に弱い選手あるいは精神的なもろさを持った選手の視線の動きと比べてみよう。精神的な集中を必要とする場面、追い詰められた状況での視線の動きを見比べることによって、一流選手の強さの秘密が次第にわかってくるはずだ。より強く、精神的にも安定した選手の視線は、きわめて正確にコントロールされているものである。

2010年9月5日日曜日

新・集中力を高める視線のコントロール(3)

一流選手の視線は常に何かに集中している(1)
 一流選手の試合を見る機会があったら、彼らがプレイ中やプレイの合間に、視線をどこに集中しているか注意して見るとよい。もし実際の試合のそばで選手の視線を観察することができれば、プレイに非常に役立つだろう。
 精神的にも安定した一流選手の視線の動きには、共通している部分が多い。基本的な視線の動きのパターンは皆ほとんど同じである。彼らの視線は、常に彼らの意識によってうまくコントロールされており、ボール、ガット、コートのいずれかに集中している。

2010年9月4日土曜日

新・集中力を高める視線のコントロール(2)

 選手の視線がどこに向いているかという問題は、精神的な強さに大きな影響を及ぼす。一流選手のプレイを分析すると、視線をうまくコントロールすることは、試合などの競争的な場面でよいプレイをするための大きな手助けとなることがわかる。また視線は、プレイ中だけでなく、プレイの合間(ポイントとポイントの間)にもコントロールすることが重要である。

2010年9月3日金曜日

新・集中力を高める視線のコントロール(1)

 ソフトテニスの指導において、「ボールを見なさい」ということがよく言われる。これは、単にボールを真っ芯でとらえるためだけでなく、精神的な集中力や粘り強さに良い影響を与える。一般的に見ても、プレイ中、インパクトの瞬間まで視線がボールに集中している選手ほど、精神的にも安定しており、良いプレイをしていると言える。

2010年9月2日木曜日

新・ピンチから脱出する方法(31)

パートナーのミスが続くとき(2)

気分良く次の1本に集中できるような配慮を(2)
 パートナーのミスが続くときは、逆の立場で考えればよい。自分がミスばかりしたとき、パートナーからどういう反応を受ければ、気分良く次の1本に集中できるか…、それをよく考えるべきだ。パートナー同士の気配りが大事である。
 前衛がポーチにいってミスを連発した場合、「ドンマイ、ドンマイ」と言うだけで全然違うもの。また試合の序盤なら、後衛が「もう1本同じボールを打つから、もう1回行けよ」とか、「取れるまで行けよ」といったアドバイスをすれば、前衛もずいぶん楽になるだろう。前衛の力を引き出すのは後衛であり、後衛の力を引き出すのは前衛なのだ。

2010年9月1日水曜日

新・ピンチから脱出する方法(30)

パートナーのミスが続くとき(1)

気分良く次の1本に集中できるような配慮を(1)
 パートナーとの「ペアワーク」は、ソフトテニスの一番の醍醐味だろう。試合中よく「2人で1本」という言葉を聞くが、相互信頼・相互補助は、長いトーナメントを勝ち抜くには、なくてはならないものである。
 パートナーのミスが続いたとき、すねた態度をとる選手もいる。会話もなく、励ましの言葉もない。しかし試合展開も戦略も、2人で考えなければ勝利はないのだ。勝った負けたという前に、まず2人で協力し合い、勝つための努力をすることが大切。その結果として勝利がついてくればベストである。

2010年8月31日火曜日

新・ピンチから脱出する方法(29)

競ったゲームが取れないとき

得意パターンで単純攻撃
 このような場合、ここ1本という大事なポイントを取れないまま、試合が流れていく。競ったときや、ここ1本というときは、「単純攻撃」が有効だ。
 まずレシーブでは前衛攻撃を徹底する。相手前衛の足元を狙い、ネットに詰めてこなければ前衛とのラリーに持ち込み、ミスを誘うと良い。また、相手前衛がサーブのときは、攻撃範囲が広く、カウントとしての大事なポイントが多い。いろいろなパターンを想定し、練習しておくこと。
 逆にサーブ側は、ここ1本というときに、コースを狙ったサーブを確実に入れることが大切。サーブ練習は毎日コンスタントに行うべきだ。

2010年8月30日月曜日

新・ピンチから脱出する方法(28)

ロビングがバックアウトするとき(3)

技術面…ヒザを柔らかく・中途半端は禁物(2)
 つなぎのロビングは、少々打点を落としても構わないので、しっかりとボールを引きつけて、ヒザを柔らかく使い、縦方向への面使いでドライブをかけると良い。このとき、長さ(距離)よりも高さを意識した方が、大きなミスにつながる確率は低い。

2010年8月29日日曜日

新・ピンチから脱出する方法(27)

ロビングがバックアウトするとき(2)

技術面…ヒザを柔らかく・中途半端は禁物(1)
 相手のスピードボールに手だけで合わせようとすると失敗する。ヒザを柔らかく使った打ち方を心掛けること。
 また、自分が打つロビングが攻撃的なのかつなぎなのかを意識し、中途半端な打ち方は避ける。攻撃のロビングは、高い打点で打つ場合(中ロブに有効)と、ひと呼吸打点を落とし、相手前衛をみて打つ場合がある。

2010年8月28日土曜日

新・ピンチから脱出する方法(26)

ロビングがバックアウトするとき(1)

精神面…逃げない気持ち・我慢強さが大切(1)
 ロビングがバックアウトするときは、気持ちが逃げている場合がほとんど。相手前衛に「取られてはいけない」「取られたらどうしよう」と思ったり、苦しい状況から逃げるためにコースを変えたりすると、ミスしてしまう。
 苦しいときこそ我慢が大切。相手から打ち込まれたボールを、また打たれるのを避けるために前衛の頭を越そうとするとミスのもと。相手後衛の前に何本でも何本でもロビングでつなぐよう、意識すべきだ。

2010年8月27日金曜日

新・ピンチから脱出する方法(25)

スマッシュが決まらないとき(4)

技術面…早めにボールの下へ、手首の使いすぎに注意(4)
 それと、身体に開き過ぎにも気をつけよう。インパクトするときに左足が下がっていると、身体が開き過、軸もぶれてしまう。どうしても開いてしまう選手や、なかなかタイミングの合わない選手は、ジャンピングスマッシュにすると、結構うまく打てる場合がある。

2010年8月26日木曜日

新・ピンチから脱出する方法(24)

スマッシュが決まらないとき(3)

技術面…早めにボールの下へ、手首の使いすぎに注意(3)
 また、手首を使いすぎても、スマッシュをミスしやすい。サーブの時のようにスピンを意識せず、フラットに打ち下ろせばよい。なおグリップは、ネットに近ければウエスタングリップのままで、ネットから遠くなればややイースタン気味にすると、面が安定する。

2010年8月25日水曜日

新・ピンチから脱出する方法(23)

スマッシュが決まらないとき(2)

技術面…早めにボールの下へ、手首の使いすぎに注意(2)
 足運びとしては、クロスステップで下がること。ネットミスが重なる場合、打点が少し前過ぎるか、重心よりも右側で打っていることが多く、逆にバックアウトが多い場合は、打点が低いか、あるいは重心よりもかなり左寄りで打っていることが多い。

2010年8月24日火曜日

新・ピンチから脱出する方法(22)

スマッシュが決まらないとき(1)

技術面…早めにボールの下へ、手首の使いすぎに注意(1)
 精神面に関しては、ボレーの場合と同様。
 技術面では、ミスする原因として、フットワークが悪くボールの下へ入っていないことが、まず考えられる。早くボールの落下点へ入ることを意識しよう。

2010年8月23日月曜日

新・ピンチから脱出する方法(21)

ボレーが決まらないとき(6)

技術面…最初からネットに詰めることを意識
 ネットへの詰めが甘いと、ボレーミスしやすい。最初から詰めていないとか、ラリーが続いてだんだん遠ざかった場合、フォローに下がってそのまま詰めていない場合など、状況はいくつかあるが、常にネットに詰めることを意識したポジションを取るべきだ。
 フォローしたり、やや深いスマッシュを追うよりも、まずネットに詰めてボールを追うこと。こうして横方向への動きがある程度できてから、次の段階へ進めばよい。

2010年8月22日日曜日

新・ピンチから脱出する方法(20)

ボレーが決まらないとき(5)

技術面…左手を意識しラケットを安定させる(2)
 また、インパクトの瞬間にラケットを「操作してしまう」選手がよくいるが、これも要注意。飛球線上にラケット面を出し、そのまま素直にインパクトしよう(面を残す意識)。ちなみにグリップは、バックボレーの時はウエスタングリップのままで、フォアボレーの時はややイースタングリップ気味にすると、面が安定しやすい。

2010年8月21日土曜日

新・ピンチから脱出する方法(19)

ボレーが決まらないとき(4)

技術面…左手を意識しラケットを安定させる(1)
 ボレーをミスする原因としては、しっかりラケット面ができていない、ということも考えられる。そうならないよう、左手(右利きの場合)をイチョウの部分に軽く添えて、面を確認するように心掛けよう。

2010年8月20日金曜日

新・ピンチから脱出する方法(18)

ボレーが決まらないとき(3)

技術面…ステップやフットワークをチェック(2)
 なお、ステップに関しては、基本的にフォアボレーの時は左足から踏み出すこと(右利きの場合)。右足を方向転換のために多少ずらすのはいいが、大きく踏み出してはいけない。バックボレーの時は、反対に右足から踏み出す。サイドステップにも利点はあるが、「走る」ことを意識しよう。

2010年8月19日木曜日

新・ピンチから脱出する方法(17)

ボレーが決まらないとき(2)

技術面…ステップやフットワークをチェック(1)
 ミスの原因としてまず考えられるのは、ステップを含めたフットワークができていない、ということ。まずボールの所まで行けているかどうかをチェックすることが大切。ポジションを取り、間合いを計ってポーチに行くというのは、やや高度な技術になるので、スタートが少々早めでも、ボールの所まで確実に行くことを心掛ける。抜かれることを恐れてはいけない。抜かれることによって間合いを覚えていくのだ。

2010年8月18日水曜日

新・ピンチから脱出する方法(16)

ボレーが決まらないとき(1)

精神面…自信のなさ・余裕の持ちすぎに注意
 まず第一に、相手のボールに対して自信がないと、ミスにつながりやすい。どうしても逃げ腰でボレーしに行ってしまうからだ。また逆に、相手を(ボールを)甘く見過ぎても、雑なプレーや横着なプレーになり、ミスにつながる場合が多い。余裕がありすぎ、ボールを見過ぎて足を動かさないとか、ラケットを大振りする、あるいはボールを落とす場所に先に目が行ってしまう(ボールから目が離れる)と、せっかくのチャンスをみすみす逃すことになる。甘いボールの時ほど、丁寧なプレーを心掛けよう。

2010年8月17日火曜日

新・ピンチから脱出する方法(15)

トップ打ちが決まらないとき(5)

技術面…前に詰めて打点を高く、リズムとフットワークが大切
 技術的にはほとんど、レシーブの場合と同様。その中で、できるだけ前に詰めて、高い打点で打つことを特に意識しよう。
 練習で気をつけることはいくつかあるが、やはりリズムとフットワークが最も重要だろう。普段から乱打や1本打ちでしっかりと心掛けて打つことが大切。その際、「軸足(後足)を決めて踏み込み足(前足)を決める」ことを意識する。

2010年8月16日月曜日

新・ピンチから脱出する方法(14)

トップ打ちが決まらないとき(4)

精神面…逃げずに前衛のいる場所に打ち込む(4)
 決めのボールを打つときは当然、勝負にいくのだから、文字通り「勝つか負けるか」の割り切りが必要。「取れるものなら取ってみろ」という気持ちが大切だろう。至近距離からのアタック攻撃では、相手前衛の顔にぶつけるくらいの気持ちが欲しい。

2010年8月15日日曜日

新・ピンチから脱出する方法(13)

トップ打ちが決まらないとき(3)

精神面…逃げずに前衛のいる場所に打ち込む(3)
 相手前衛に取られる恐さからミスが続くときは、逃げて打とうとせずに、逆に相手前衛のいる場所(ポジション)に、思い切り打ち込む方が良い。上級者になるほど、このような場合で「センター攻撃」に挑戦するものだ。

2010年8月14日土曜日

新・ピンチから脱出する方法(12)

トップ打ちが決まらないとき(2)

精神面…逃げずに前衛のいる場所に打ち込む(2)
 それに対して「相手前衛に対する意識」が強いとき、こちらの方が状況としては多い。相手前衛があまり上手でない場合は、こちらも余裕ができ、通常のリズムで打てるものだが、相手前衛が上手なときは、「取られないだろうか」とか、「取られないようにしなければ」と考えてしまい、いつものリズムを崩したり、前衛から遠い、難しいコースを狙ってミスしてしまいがちだ。また、うとうとしたコースに相手前衛がポーチしに来て、あわててコースを変えたりしてミスをすることもある。

2010年8月13日金曜日

新・ピンチから脱出する方法(11)

トップ打ちが決まらないとき(1)

精神面…逃げずに前衛のいる場所に打ち込む(1)
 トップ打ち、ライジング、チャンスボールなどをミスする場合、原因として考えられるのは2つ。「決めなければ」というプレッシャーが強いか、「相手前衛に対する意識」が強いか、である。
 まず、「決めなければ」というときは、失敗を恐れずに思い切って打っていくことが大事。そして後は、打点を落としていないかどうかチェックすれば大丈夫だ。

2010年8月12日木曜日

新・ピンチから脱出する方法(10)

レシーブが入らないとき(5)

技術面…バックアウトするときは、無理せずロビングで返すのも大切(2)
 まず(1)の場合は、ネットにかかるときと同様、無理せずに短く返すことを心掛ける。(2)のような場合では、通常の打ち方では打ち返せないと判断したら、ロビングで相手後衛に1本返すこと。無理をせず、臨機応変な考えで、柔軟に対応していこう。
 (3)の場合は、(2)とも連動するが、腰を落とし、タイミング良く振ることが大切。フットワークのリズムを取り、軸足(後足)を意識して、早くバックスイングをしよう。

2010年8月11日水曜日

新・ピンチから脱出する方法(9)

レシーブが入らないとき(4)

技術面…バックアウトするときは、無理せずロビングで返すのも大切(1)
 バックアウトする状況としては、(1)短いボールを深く返球しようとしたとき、(2)相手のスピードのあるボールを無理して返球したとき、(3)腰が高く手打ちで振り回したとき、などが代表的だ。

2010年8月10日火曜日

新・ピンチから脱出する方法(8)

レシーブが入らないとき(3)

技術面…ネットにかかるときは、手打ちになっていないかチェック(2)
 (3)の場合、たいていバックスイングの遅い「手打ち」が原因。自分の意識よりバックスイングをワンテンポ早く行うようにしよう。ネットにかけるよりも、バックアウトする方がましだ、ということも頭に入れておく。

2010年8月9日月曜日

新・ピンチから脱出する方法(7)

レシーブが入らないとき(2)

技術面…ネットにかかるときは、手打ちになっていないかチェック(1)
 レシーブがネットにかかるのは、(1)短いボールを無理して打ったとき、(2)上体が突っ込んでいるとき、(3)バックアウトを恐れて振りが小さくなっているとき、などである。
 (1)の場合、短いボールは無理せずに短く返し、次の返球に対処した方がよい。また(2)の場合については、フットワークのリズムが崩れて、最初から前足に重心がかかっていることが多いので、軸足(後足)を意識したフットワークをすること。

2010年8月8日日曜日

新・ピンチから脱出する方法(6)

レシーブが入らないとき(1)

精神面…ポジティブなイメージ作りを
 サーブの場合と一緒で、「入れなければ」というプレッシャーから、振りが鈍くなったり、フットワークのリズムが崩れたりしがちだ。相手のサーブに対する意識が悲観的になり、身体に力みが生じてしまうのだ。
 こんな場合は「強気に」とか「思い切って」とかではなく、相手のサーブを予測し、頭の中で冷静に自分のレシーブのイメージを作ってみると良い。

2010年8月7日土曜日

新・ピンチから脱出する方法(5)

サーブが入らないとき(5)

練習では
 トスを上げたとき、軸足(右利きの場合は左足)が動いてしまうと、身体の軸も動き、安定感とパワーを兼ね備えたサーブにならないので気をつけよう。また、サーブのフォームがある程度固まったら、身体に完全に覚え込ませることが大切。毎日100 球くらいは徹底的に打ち込むこと。

2010年8月6日金曜日

新・ピンチから脱出する方法(4)

サーブが入らないとき(4)

技術面…ネットするならスピンをかける(2)
 なお、サーブが打ちにくい状況としては、風が強い場合も考えられる。そういう時は、風の影響を受けないようにするため、トスをいつもより低めにし、風上からは速いサーブよりも、スピンをかけることを意識する。風下からは、ボールをフラットに押す感じで、意識としてはオーバーするくらいの感覚で打とう。

2010年8月5日木曜日

新・ピンチから脱出する方法(3)

サーブが入らないとき(3)

技術面…ネットするならスピンをかける(1)
 サーブがネットにかかるときは、トスをやや後ろに上げ、ボールを押す感覚で、スピンをかけるといいだろう。逆にサーブが長い場合は、トスをやや前方に上げて、インパクト後に右足(右利きの場合)を1歩踏み出すようにしよう。

2010年8月4日水曜日

新・ピンチから脱出する方法(2)

サーブが入らないとき(2)

精神面…リラックスがすることが第一(2)
 固くならないためには、試合の早い段階で、思い切りサーブを打ってみると良い。この時は、入るか入らないかにこだわらないこと。別に入らなくても構わないので、とにかく思い切り打ってみよう。また、ヒザの屈伸運動を5~6回くらい行い、トスとリズムだけに集中するのも良いだろう。

2010年8月3日火曜日

新・ピンチから脱出する方法(1)

サーブが入らないとき(1)

精神面…リラックスがすることが第一(1)
 ファーストサービスを「絶対に入れなければ…」というプレッシャーから、リズムを崩すことが多いもの。その結果、トスが乱れたり、ボールを置きに行ったりしてしまう。

2010年8月2日月曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(36)

焦りの心理(4)

行動のレベルでの解決策(2)
試合中の対策
 1.ポイント間の間を取り、深呼吸や筋の緊張を素早くほぐす
 2.ミスをした後も冷静に振る舞い、動作をゆったりと行う
 3.焦ったり自滅したりする自分に早く気づき、キーワードや深呼吸で自分本来のプレーに戻す

2010年8月1日日曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(35)

焦りの心理(3)

行動のレベルでの解決策(1)
練習および試合前の対策
 1.焦って失敗しがちな局面を想定し、その解決策を考える
 2.焦っている自分を想像し、キーワードや呼吸法で成功しているイメージトレーニング

2010年7月31日土曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(34)

焦りの心理(2)

心・気持ちの持ち方による解決策
 1.じっくり粘っていこう
 2.自分自身を見失わず、今やるべきプレーに専念しよう
 3.自分ひとりで試合しているのではない
 4.あくまでパートナーを信頼しよう
 5.大事な場面はコンビプレーで
 6.勝ち負けという結果は後からついてくるもの

2010年7月30日金曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(33)

焦りの心理(1)

試合における問題状況
 1.相手のペースにはまってしまう
 2.予期しないことが起こる
 3.大事なカウントで、絶対決めてやろうと力んでしまう
 4.パートナーの調子が良くないと、自分で決めようと焦って自滅する
 5.勝ちが見えてくると、勝ち急ぎが出てしまう

2010年7月29日木曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(32)

弱気の心理(4)

行動のレベルでの解決策(2)
試合前の対策
 1.弱気になりそうな自分に気づいたら、自己暗示・深呼吸・精神集中
試合中の対策
 1.ポイント間に気持ちを新たにできる癖
 2.いいプレーでもミスプレーでも常に堂々と振る舞う
 3.自分自身への悲観的な言葉は避ける
 4.呼吸に注意を向け、前向きの考え方をする

2010年7月28日水曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(31)

弱気の心理(3)

行動のレベルでの解決策(1)
練習での対策
 1.ノミの心臓だからこそ、納得のいくまで練習し、相手のことを研究する
 2.技術的なチェックポイントをしっかり持っておく
 3.99%勝てるようにコンディショニングを実施する
 4.弱気になってミスしそうな状況をあらかじめ想定し、強気に向かっている自分・成功している自分の姿を思い描く

2010年7月27日火曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(30)

弱気の心理(2)

心・気持ちの持ち方による解決策
 1.試合はミスがつき物、恐がることはない
 2.逃げてはいけない、向かっていこう
 3.思い切ってミスをしよう
 4.今はここに集中して、自分のプレーをしよう
 5.勝ちを意識せず、あくまで今やる1本に集中しよう
 6.真の闘争は相手に勝つことではなく、相手が作り出してくれる障害に勝つことである
 7.消極的な逃げのテニスで勝っても、本当の満足は得られない

2010年7月26日月曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(29)

弱気の心理(1)

試合における問題状況
 1.大事なカウントで過去のミスが頭に浮かぶ
 2.ミスが続くとまたミスをするのではないかと思う
 3.勝ちが見えてくると過度に慎重になる
 4.弱気になって神経質に考えすぎる

2010年7月25日日曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(28)

あきらめの心理(5)

行動のレベルでの解決策(3)
試合中の対策
 1.ポイントの間を十分にとって、次にやるべきプレーの方針をしっかり立てる
 2.思い切りのいいプレーを心がける

2010年7月24日土曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(27)

あきらめの心理(4)

行動のレベルでの解決策(2)
試合前の対策
 1.相手の実力を客観的に判断し、名前負けしない
 2.苦手意識をはねのけるだけの闘志をみなぎらせる
 3.自分なりに作戦・戦術を立てて臨む

2010年7月23日金曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(26)

あきらめの心理(3)

行動のレベルでの解決策(1)
練習での対策
 1.苦痛や困難を克服する練習を行い、自信をつける
 2.目標達成への意欲を高める練習を行う
 3.練習中も可能性を信じて積極的に挑戦

2010年7月22日木曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(25)

あきらめの心理(2)

心・気持ちの持ち方による解決策
 1.勝負は最後の最後まで分からない
 2.最後の1本を取られるまでは負けではない
 3.この相手を倒せばヒーロー(ヒロイン)である。
 4.まだまだあきらめるのは早い
 5.強い相手ほど燃えてくる
 6.相手も人間、どこかでプレッシャーを感じるはず
 7.強い相手でも最悪の状態がある

2010年7月21日水曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(24)

あきらめの心理(1)

試合における問題状況
 1.有名選手や実力が数段上の選手と対戦する時
 2.一方的にリードされた時
 3.強いチームといいゲームが出来ると満足してしまう

2010年7月20日火曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(23)

迷い・注意力散漫・集中力欠如(5)

行動のレベルでの解決策(3)
試合中の対策
 1.余分な考えが浮かんだら、まず呼吸に注意を向け、自分のキーワードを用いて集中状態を作る
 2.ポイント間で次に何をするべきか素早く決断する

2010年7月19日月曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(22)

迷い・注意力散漫・集中力欠如(4)

行動のレベルでの解決策(2)
試合前の対策
 1.自信を持ってプレーしているイメージを瞬時に描く
 2.会場の雰囲気にのまれないよう、自分の注意の仕方をうまくコントロールする

2010年7月18日日曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(21)

迷い・注意力散漫・集中力欠如(3)

行動のレベルでの解決策(1)
練習での対策
 1.イメージトレーニングを通じて、どんな局面でも集中力を発揮でき実力が出せるようにする
 2.プレッシャーや集中を妨げる条件を練習に導入する

2010年7月17日土曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(20)

迷い・注意力散漫・集中力欠如(2)

心・気持ちの持ち方による解決策
 1.ミスを恐がらず迷わず決め打ちでいこう
 2.的を絞ってチャンスを狙え
 3.考えすぎずもっと単純になろう
 4.周囲の評価のためにやっているのではない
 5.相手の応援がうるさいのは自分が強いから
 6.相手も同じ条件、風がイヤだという自分の気持ちに挑戦しよう

2010年7月16日金曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(19)

迷い・注意力散漫・集中力欠如(1)

試合における問題状況
 1.自分の技術に自信がもてない
 2.どうもひらめきが良くない
 3.観衆の応援が気になる
 4.相手の応援やヤジが気になる
 5.風が気になる

2010年7月15日木曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(18)

油断の心理(4)

試合中の対策
 1.自分のペースで試合を進める
 2.気のゆるむ自分に早く気づく
 3.相手の戦術変更を素早く見抜く
 4.エネルギーがみなぎるように行動する

2010年7月14日水曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(17)

油断の心理(3)

行動のレベルでの解決策
練習での対策
 1.練習中も、自分より下の選手とやるときに決して気を抜いたり遊んだりしない
 2.大逆転された苦い経験を心して、その対策を考えたトレーニングを行う
試合前の対策
 1.相手の捨て身の攻撃に備えて対策を講じる
 2.ウォーミングアップも、集中力を高めるように持っていく

2010年7月13日火曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(16)

油断の心理(2)

心・気持ちの持ち方による解決策
 1.同情も油断も禁物
 2.ホッとしたときが一番危険な時間帯
 3.決して相手をあなどるな
 4.どんな相手でも100 %の力で倒せ
 5.油断は思い上がりの行為
 6.威勢を張らず謙虚に戦え
 7.手を抜いて戦うのは失礼な行為
 8.勝負はやってみなければ分からないし、最後の1本まで分からない

2010年7月12日月曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(15)

油断の心理(1)

試合における問題状況
 1.明らかに実力の低い相手と戦う時
 2.一方的にリードしてホッとする時
 3.大事なゲームを苦労して取ったのに、次のゲームを簡単に落とす
 4.一度気がゆるむと元に戻すのが大変

2010年7月11日日曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(14)

不安の心理(4)

行動のレベルでの解決策(2)
試合前の対策
 1.時間・用具・ウェア・会場などを確認し、万全の準備をしておく
 2.前日の睡眠時間・当日の食事・ウォーミングアップの時間を十分に行う
 3.会場ではリラックスし集中できるよう配慮する
試合中の対策
 1.不安を見せず、落ち着いた雰囲気を養う

2010年7月10日土曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(13)

不安の心理(3)

行動のレベルでの解決策(1)
練習での対策
 1.練習での緊張感を試合と同等なものにする
 2.自己分析によって不安の正体が何かをはっきりさせ、日頃から不安を軽くする対策を講じる
 3.あらゆる場面を想定したイメージトレーニングで、不安を克服し成長する姿を描く

2010年7月9日金曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(12)

不安の心理(2)

心・気持ちの持ち方による解決策
 1.人間である以上、誰でも不安は感じるもの
 2.大事な勝負をするのだから、プレッシャーを感じて当たり前と開き直るしかない
 3.不安やプレッシャーはプラスのもの
 4.不安やプレッシャーの克服こそ自己の成長
 5.試合にミスはつきもの、避けることはできない
 6.やるだけのことはやった、後はベストを尽くす
 7.自分は自分以上のものでも自分以下のものでもない

2010年7月8日木曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(11)

不安の心理(1)

試合における問題状況
 1.不安の対象は、自分・パートナー・相手・周囲・監督・自然条件
 2.不安を抑制するとかえって不安がつのる(努力逆転の法則)
 3.勝敗にこだわりすぎることから起こる不安
 4.過度の不安はプレーを妨害する
 5.不安やプレッシャーは自分自身で作る(状況のとらえ方の問題)

2010年7月7日水曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(10)

あがりの問題(5)

行動のレベルでの解決策(3)
試合中の対策
 1.雑念・余分な考えが浮かんだら、自分の呼吸に注意を向ける
 2.ポイント間に視線を身近なものに置く
 3.堂々と自信にあふれた態度で臨む

2010年7月6日火曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(9)

あがりの問題(4)

行動のレベルでの解決策(2)
試合前の対策
 1.相手の実力を客観的に判断し、対策を講じる
 2.会場の雰囲気にのまれないように、注意のコントロールの仕方を身につける

2010年7月5日月曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(8)

あがりの問題(3)

行動のレベルでの解決策(1)
練習での対策
 1.あがって実力を発揮できない状況を想定し、その対策を日頃からトレーニングしておく
 2.イメージトレーニングでプレッシャーを克服
 3.失敗を恐れない気持ちを養う

2010年7月4日日曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(7)

あがりの問題(2)

心・気持ちの持ち方による解決策
 1.楽な気持ちでリラックスしよう
 2.相手も人間なんだから不安がっている
 3.自分の力以上のものを出そうと思うな
 4.周囲の評価にこだわるな
 5.勝敗を意識しすぎるな
 6.結果は後からついてくるもので、ベストを尽くそう
 7.試合は練習の成果を出すもの
 8.闘いを愛し、試合を大いに楽しもう

2010年7月3日土曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(6)

あがりの問題(1)

試合における問題状況
 1.重要な試合
 2.負けることのできない状況
 3.周囲の期待が大きすぎる状況
 4.体調・技術の調子が悪い状況

2010年7月2日金曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(5)

 選手自身が持つ心の特性として、心理的な試合での不適応に対しては、通常の練習場面やコートから離れたところで、長期的な展望のもとに、心のトレーニング、心のセルフコントロール技法の習得に期待することができる。
 次に、試合における心理的トラブルとその対処法一覧をまとめた。その方法には、気持ちや心の持ち方を変えるものと、実際に行動を変えるものとが含まれている。

2010年7月1日木曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(4)

 基本的には対処療法的な方法によって、対処することが必要になるだろう。ただしこの方法は、その状況における特効薬的な処方としては位置づけられるが、きわめて一時的、あるいはその場限りでしか適用できないものもあり、長期の効用は期待できないものもある。

2010年6月30日水曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(3)

 試合というのは、いつもの練習場面とは異なる心理的緊張下で行われるので、その緊張の度合いをいかにコントロールするか、そしてそのようなトラブルに対してどのように対応し、かつ試合の中で方向性を見いだすか、解決するかが、ここでの課題となる。

2010年6月29日火曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(2)

 一般的には、それらはプレーの発揮にマイナスに作用すると考えられるが、心理的な問題は何もプレーにマイナスの影響を与えるとは限らず、それを克服的課題として乗り越えることによって、効果的に作用することも考えられる。

2010年6月28日月曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(1)

 選手というのは、技術レベルや大会の規模のいかんに関わらず、試合中には何らかの心理的問題を抱えながらプレーしている。トップレベルの選手も、初・中級の選手も、男子でも女子でも、1回戦でも決勝戦でも、トーナメントでもリーグ戦でも、団体戦でも個人戦でも同じである。その心理的問題を問題として意識しつつプレーするか、無意識のレベルに閉じこめてプレーするかは、個人の心の強さのレベルの違いによるものと思われる。

2010年6月27日日曜日

新・ソフトテニスの心理学(39)

セルフコントロールの養成(13)

コートでできるセルフコントロール法・個人的なクセ(儀式)を持つ
 ピンチの時に、精神的なよりどころを自分で意図的に作り出せるわけで、個人的なクセを持っていてそれをすぐに実行できると言うことは、トラブル時に重要である。
 例えば、プレーの前に手をブラブラさせたり、意図的にフットワークを大げさにしたりすることで、自分のリズムを取り戻したり、心や体(脳や神経・筋肉)に待球の準備を知らせる効果もある。
 また、靴のひもを結び直したり、軽く屈伸運動やストレッチすることも効果的な方法である。

2010年6月26日土曜日

新・ソフトテニスの心理学(38)

セルフコントロールの養成(12)

コートでできるセルフコントロール法・ラケットのヘッドアップ
 ラケットをブラブラさせて歩いたり、うつむいて肩を落とし歩くことが、やる気のなさや失望をイメージさせ、プレーに悪影響を及ぼすことがよくある。
 相手にとってみれば、やる気のなさを明らかに示している選手を相手にするほど楽なことはないし、パートナーにしてみれば、はなはだ迷惑なことである。常にラケットヘッドを上に向けて歩くことによって、自分にも相手にも、まだ試合を投げていないという意志表示をする。常に前向きな気持ちの表現が大切である。

2010年6月25日金曜日

新・ソフトテニスの心理学(37)

セルフコントロールの養成(11)

コートでできるセルフコントロール法・視線のコントロール
 落ち着きがなかったり、イライラしているときなどは、意外と視線に落ち着きがないことが多い。このような場合には、ラケット・ボール・ラインといった具体的な用具や施設に視点を絞るのが良い方法である。視覚上の焦点がより明確であれば、精神上の焦点もより明確になる。
 このように視線をコントロールすることで集中力を高め、可能な限りの緊張度を維持できる。集中する対象(注意の対象)を明確にすることで、意識水準をコントロールできる。

2010年6月24日木曜日

新・ソフトテニスの心理学(36)

セルフコントロールの養成(10)

コートでできるセルフコントロール法・呼吸法(3)
 セルフコントロール法としての呼吸法は、目を閉じて腹部に手を当て、呼吸に合わせて上下する手に注意を集中させる。心の中で号令をかけ、それに合わせると良い。例えば、「鼻で吸って(1、2、3)止めて(1、2)吐く(1、2、3)」というように行う。

2010年6月23日水曜日

新・ソフトテニスの心理学(35)

セルフコントロールの養成(9)

コートでできるセルフコントロール法・呼吸法(2)
 息を止めて打つ場合、筋肉は緊張を増し、ストロークは正確さを失う。ボールを打つ瞬間に息を吐くようにすると、プレーにリズムが生じ、リラックスと十分な酸素補給ができる。相手にプレッシャーを与えるためにも、声を出して打つのがよい。

2010年6月22日火曜日

新・ソフトテニスの心理学(34)

セルフコントロールの養成(8)

コートでできるセルフコントロール法・呼吸法(1)
 呼吸とボールを打つ動作を一致させることによって、ストロークや試合運びに安定したリズムを保つ方法である。
 一般に、ピンチの時は深呼吸をするが、ここでは息を吸うことよりも、むしろ吐くことに意識を向ける方がよい。

2010年6月21日月曜日

新・ソフトテニスの心理学(33)

セルフコントロールの養成(7)

コートでできるセルフコントロール法・筋弛緩法(2)
 これらの動作にイメージや暗示的な用語を口ずさむことで、緊張を解きほぐすことができることもある。ギュッと締めることで「力が満ちてきて」、それを解放することで「不安や弱気が体から出ていき」、「新鮮な気持ちで試合に臨める」というものである。

2010年6月20日日曜日

新・ソフトテニスの心理学(32)

セルフコントロールの養成(6)

コートでできるセルフコントロール法・筋弛緩法(1)
 緊張していると思われる筋肉について、意識的に筋緊張と筋弛緩を作り出すことによって、リラックスする方法である。
 たとえば肩に力が入っている場合には、両肩が首につくぐらい無理に上の方へギュッと押し上げ、顔が赤くなるぐらいの緊張状態を作り、その後で一気に脱力し肩を落とす。それを何度も繰り返す。肩に限らず、手先が震えている場合などには、力一杯こぶしを握り、その後に手のひらを開いてリラックスする、ということになる。

2010年6月19日土曜日

新・ソフトテニスの心理学(31)

セルフコントロールの養成(5)

あがり(2)
 あがりの状態とは、具体的には次のような症状が現れる。のどが詰まったような感じになったり、唾液がネバネバしたり、やたらとトイレに行きたくなる。また、頭がボーッとしたり、落ち着こうとしてかえって焦ったりして、注意力の低下を引き起こす。他によく起こる症状として、手足が思うように動かなかったり、無駄な力が入って動きがぎこちなくなる。さらに、失敗をしないかと気になるとか、勝敗にこだわりすぎて負けることに対して不安を抱いたり、相手が落ち着いて見えて劣等感を抱いたりする。

2010年6月18日金曜日

新・ソフトテニスの心理学(30)

セルフコントロールの養成(4)

あがり(1)
 スポーツの大事な場面で、普段の力の半分も出せずに悔やむことが往々にしてある。このように人の面前や観衆の中で行動するとき、過度の緊張によって普段の冷静さを欠き、精神を集中したり自分を統制することができずに、思うようにプレーできなくなる状態のことを、一般に「あがり」と呼んでいる。

2010年6月17日木曜日

新・ソフトテニスの心理学(29)

セルフコントロールの養成(3)

火事場の馬鹿力(2)
 一方、心理的限界とは、「とてもできない」といった自分の意識で決める限界のことで、生理的限界の約20%程度だと言われている。

2010年6月16日水曜日

新・ソフトテニスの心理学(28)

セルフコントロールの養成(2)

火事場の馬鹿力(1)
 人間は、過緊張や危機的場面では、信じられない力を発揮することがある。これを「火事場の馬鹿力」と呼んでいる。
 これに関連して、「生理的限界」と「心理的限界」という言葉が用いられる。普通の状態での筋力発揮は、大脳で抑制されており、生理的限界の90%しか発揮されていないのが、緊急な場面では大脳の抑制がはずれて、100%に近い筋力が発揮される。

2010年6月15日火曜日

新・ソフトテニスの心理学(27)

セルフコントロールの養成(1)

スポーツと緊張
 どんな課題においても、大事な場面では緊張がつきまとう。最高の力を発揮するためには最適の緊張水準があるが、以下で、緊張がプラスに働く「火事場の馬鹿力」と、マイナスに働く「あがり」についてみてみよう。

2010年6月14日月曜日

新・ソフトテニスの心理学(26)

試合の心理(15)

平常心で戦う(3)
 自分たちが不利な状況下では、下記の点が必要になってくるので、日頃から訓練しておくこと。
 ・困難な状況下で混乱状態にならないための、楽観的態度の習慣化
 ・他者から見た自己を考える、自己客観視の能力
 ・意外性のある解決策を思いつく、中心転換的思考力
 ソフトテニスというスポーツは、ただ単に技術と体力だけのものではなく、勝つためには心理的な戦略が大きな比重を占めているのである。

2010年6月13日日曜日

新・ソフトテニスの心理学(25)

試合の心理(14)

平常心で戦う(2)
 この場合の平常心というのは、日常生活のそれではなく、試合という緊張した状況における平常心のことである。従って、これを身につけるためには、日常の練習から常に試合を想定して、試合中に近い興奮状態を経験しておくことがポイントになるだろう。

2010年6月12日土曜日

新・ソフトテニスの心理学(24)

試合の心理(13)

平常心で戦う(1)
 心理的戦略を効果的に行う場合、最終的に重要になってくるのは、「平常心、不動心」と呼ばれるものである。当然ながら勝つために自分たちも相手も心理的作戦と技術的作戦を駆使して戦うわけであり、こちらの戦略に対して相手も応戦して攻めてくる。このとき、予想外の展開、不利な状況下になっても決して動揺しないことが、自分たちのペースで試合を乗り切るために必要なことである。

2010年6月11日金曜日

新・ソフトテニスの心理学(23)

試合の心理(12)

自分やパートナーに暗示をかける(3)
 選手は、監督や仲間の「今日は調子がいいぞ」とか、「相手に打ち勝っているぞ」「その調子で頑張れ」といった支持的評価によって、精神の安定を回復していくのである。いかに自己の緊張のレベルをコントロールできるかどうかが試合の鍵を握るならば、気持ちを盛り上げたり、過緊張の状態から適度なレベルへ沈静化を試みたりするとき、暗示(自己暗示を含めて)は効果を発揮する。

2010年6月10日木曜日

新・ソフトテニスの心理学(22)

試合の心理(11)

自分やパートナーに暗示をかける(2)
 このような状態では、パートナーや監督、チームメイトの存在が重要となる。彼らが、自信に満ちた態度で見守り、支持・賞賛・激励の言葉を与えることによって、選手自身の自分に対する評価を平常の水準以上に保たせることは、戦略上で大切な課題といえる。

2010年6月9日水曜日

新・ソフトテニスの心理学(21)

試合の心理(10)

自分やパートナーに暗示をかける(1)
 試合中の選手というのは、いつもと違う緊張状態のもとでプレーしている。当然その緊張によって、情緒も不安定である。このような状況下では、選手によっては他人への依存傾向が強まることがある。他人に励まされたり、自分の行動の指針を自分以外の人に求める傾向が出てきて、何か具体的な指示を誰かにして欲しくなる。

2010年6月8日火曜日

新・ソフトテニスの心理学(20)

試合の心理(9)

相手に心理的負担をかける(5)
 時として意識的に相手の意表をつくことや、油断させることも一種のプレッシャーとなる。予想もしなかったことをされたり、不意をつかれたり、セオリーを度外視したプレーなどをされることで、相手は自分たちに対する注意の幅を広げなければならず、警戒心は強まり、それだけ精神的エネルギーを消耗する。

2010年6月7日月曜日

新・ソフトテニスの心理学(19)

試合の心理(8)

相手に心理的負担をかける(4)
 このように、自分の弱点をしつこく攻められると、相手は技術的にも体力的にも心理的にも消耗してくる。自分の弱点をしつこく攻められると、それだけ自分に対して不安感情を持つことになり、当然のように自信がなくなっていき、それをカバーするために余分な精神的努力を必要とするので、その結果として精神的消耗が促進する。

2010年6月6日日曜日

新・ソフトテニスの心理学(18)

試合の心理(7)

相手に心理的負担をかける(3)
 試合の中では、相手のウィークポイントを見極めて、徹底的にそこを攻めたりすることで、プレッシャーをかけることもできる。
 相手のウィークポイントだけを狙って繰り返し何度も攻め続けると、たとえ明らかな弱点のようなものでなくても、「どちらかというと苦手のようだ」といった程度のものでも十分に効果が期待できる。バックハンドとフォアハンドを比較してみてとか、右に移動してのストロークと左に移動してのストロークを比較してとか、スマッシュの追い方がフォアとバックではどうか、アタック止めとポーチの違いはどうか、といったことなどである。

2010年6月5日土曜日

新・ソフトテニスの心理学(17)

試合の心理(6)

相手に心理的負担をかける(2)
 試合前のアップや最初の乱打の際に、意図的に高度なテクニックを見せつける。高い打点・力強いスマッシュ・安定したバックハンド・スピードあふれるストロークといった技術的なものから、体格の良さまで、アピールできるものを大いに主張するのである。それによって相手に少しでも劣等感を植え付けられれば、相手の行動は無意識のうちに妨害を受け、スムーズなプレーは難しくなり、ミスの可能性が出てくる。状況の認知・判断といったものが、プレッシャーをかけられたために動揺し、平常心を持って試合に臨めなくなるのである。