2010年2月28日日曜日

新・タメを生み出すポジション取り・10

打点に幅を持たせる「間」・2

 また、後ろ膝が曲がった状態で構えることができれば、相手の打球に食い込まれたとしても、まだ有効な打球を打ち返す余裕が残されることになる。それを知っていれば、身体に余計な力を入れることなく、落ち着いて対処することができる。タメは精神的にも余裕を与えてくれる重要な要素となるのだ。

2010年2月27日土曜日

新・タメを生み出すポジション取り・9

打点に幅を持たせる「間」・1

 下半身のバネにパワーをためておけば、打点までのスウィングがたとえ十分でなくても、それほど貧弱な打球にならずにすむというメリットも生まれる。
 ということは、タメがあることによってボールをほんの少し遅らせて打つことができるわけだ。膝が曲がっていることで身体にパワーが蓄積されており、多少後ろの打点でも打球を持って行くことができる。打点はひとつであるように見えるが、タメのできている選手の感覚としては、幅を持った線上にいくつもの打点が存在する。いつも一定の打点で打っていれば相手も早い段階で打球コースを予測することができるが、打点を自在に変えることができれば、打ち出すコースは相手に読まれにくくなるというメリットも生まれる。

2010年2月26日金曜日

新・タメを生み出すポジション取り・8

タメは推進力の土台、第1段ロケット点火直前状態・6

肩を入れる第2のタメ(2)
 膝のバネが重心移動による前への推進力なら、これは捻れを戻す回転力を増してくれるものだ。そればかりではない。グッと肩を入れることで、相手はこちらがどこに打ってくるかを読むことが、きわめて困難になる。
 こちらは視覚的に印象が強いため、相手に「いかにもタメられている」という感覚を与え、プレッシャーをかける効果も大きい。

2010年2月25日木曜日

新・タメを生み出すポジション取り・7

タメは推進力の土台、第1段ロケット点火直前状態・5

肩を入れる第2のタメ(1)
 もう一つの「タメ」として「状態の捻り」という要素がある。後ろ足の膝を曲げ、膝頭を斜め後ろに向けてやれば、状態は自然と軽いクローズド・スタンス同様になり、いわゆる「肩が入った状態」になる。これが第2のタメである。

2010年2月24日水曜日

新・タメを生み出すポジション取り・6

タメは推進力の土台、第1段ロケット点火直前状態・4

膝をバネのように使う、第1のタメ(4)
 ここまで膝の曲げばかりにこだわってきたようだが、実際にコートに立ったときにはあまりここに意識を持って行きすぎない方が良い。あまりに身体の一点に意識を集中しすぎると、身体全体に力が入ってしまうことになる。
 要するに下半身にバネを作ってやるのだ。後ろ足の膝を曲げることは、重心移動のための準備、ここにパワーをためることで打球方向への推進力の土台を作ってやることになる。

2010年2月23日火曜日

新・タメを生み出すポジション取り・5

タメは推進力の土台、第1段ロケット点火直前状態・3

膝をバネのように使う、第1のタメ(3)
 「タメ」はすべてのストロークにあると思って良い。相手からボールが打ち出されたときに後ろ膝を曲げて間を取ってやることでスウィングをスムーズに行えるようになるわけだから、グラウンド・ストロークはもちろん、ボレー、スマッシュ、サーブにも「タメ」の意識はあるはずだ。
 例えばロブが上がってスマッシュを打とうというとき、時間がありすぎるためにバタバタしてしまう場合がある。こんな時しっかりと膝をグッと入れてタメを作っておけば、ボールがどんな具合に変化しても対応できるようになる。

2010年2月22日月曜日

新・タメを生み出すポジション取り・4

タメは推進力の土台、第1段ロケット点火直前状態・2

膝をバネのように使う、第1のタメ(2)
 また、スマッシュを打つときにも、リズミカルなステップを行いながら打球のポイントに合わせて、後ろ膝を沈み込ませて間を取ってやる。この後ろ膝の沈み込みが「タメ」となり、振り出しのきっかけがつかみやすくなるのだ。
 それに膝が伸びたままスマッシュしようとすると、最後にバランスを崩してしまうことになる。

2010年2月21日日曜日

新・タメを生み出すポジション取り・3

タメは推進力の土台、第1段ロケット点火直前状態・1

膝をバネのように使う、第1のタメ(1)
 具体的な身体の動きとして「タメ」を考える場合には、ボールを打つための構えに入ったときに後ろ足の膝を曲げていくこと、この膝の曲げ具合が間の取り方、タメに大きくつながる。
 例えば相手の速い打球を受けるときでも、膝を曲げずに突っ立ったままでは、ただ力のない打球を返すだけしかできない。この状態で強い打球を打とうとすれば、状態に力が入ってますますパワーは発揮しにくくなる。

2010年2月20日土曜日

新・タメを生み出すポジション取り・2

パワーとタイミングの制御装置、それがタメ・2

 タメは、強く打つためだけではなく、逆にボールをゆっくり打つことも、必要な要素となる。打ち急ぐことなく、ボールを十分に引きつけて打つには、最終的なスウィングに向けてのタイミングの取り方が重要で、特に振り出す直前の間の取り方、降り出すきっかけが大きな鍵を握ることになる。タメはそれらを調節する制御装置の役目も果たすのだ。

2010年2月19日金曜日

新・タメを生み出すポジション取り・1

パワーとタイミングの制御装置、それがタメ・1

 次の動作に移るためのエネルギーが充満した状態、これがタメと言われるものである。金槌で釘を打つときなど、それを振り下ろす直前に一拍ある。
 ソフトテニスでは、ボールを打つための準備段階、それがきちっとできているからスウィングするときにパワーが発揮されることになる。

2010年2月18日木曜日

新・相手の身体能力を見極めて勝つ方法・51

調子に乗りやすい相手の場合・4

対処法・相手のことを考えず、自分のペースを守る
 調子がよいのだから、とにかく相手のことは考えず自分が得意としているプレイをキープする。足を動かし続け、相手が何をしてきても常に自分の打点でボールをとらえることだけを考える

2010年2月17日水曜日

新・相手の身体能力を見極めて勝つ方法・50

調子に乗りやすい相手の場合・3

攻め方・得意なショット・苦手なショットを早く見抜く
1.試合の序盤に相手に色々なことをさせ、苦手とするショットを発見したら徹底的にそこにボールを集める攻めを行う
2.調子に乗りやすい選手は、得意としているショットのそばに欠点を持っていることが多い。得意なショットの周辺にそれまでとは違った性質のボール(長さやスピードに変化をつける)を送って様子を見てみる

2010年2月16日火曜日

新・相手の身体能力を見極めて勝つ方法・49

調子に乗りやすい相手の場合・2

典型例・勢いに乗ると手がつけられなくなる
 自分のリズムで戦っているときは強いが、リズムを狂わされるとガタガタになる傾向がある

2010年2月15日月曜日

新・相手の身体能力を見極めて勝つ方法・48

調子に乗りやすい相手の場合・1

 このタイプの選手の場合、足があるので走って得意なショットで対応してくる。つまり、相手が得意なショットを多く打つ場合は負け試合、逆に得意なショットを封じたら勝ちになる

2010年2月14日日曜日

新・相手の身体能力を見極めて勝つ方法・47

相手が左利きの場合・4

対処法・サーブの球種に変化を持たせる
 前衛側に打つサーブでは、相手はバック側を最も警戒することになるので、その最も効果的なバック側を生かすためにも、センターへのフラット・サーブや、相手の身体に向かって跳ねるスピン・サーブを覚えるようにする。これらのサーブは完璧なものでなくても構わない。「見せ球」としての効果が十分に発揮されれば、それだけで相手を混乱させることが可能

2010年2月13日土曜日

新・相手の身体能力を見極めて勝つ方法・46

相手が左利きの場合・3

攻め方・レシーブの位置を1歩前にする
 左利きのスライスも、後衛側の右利きのスライスと同じ曲がり具合のはずだが、頭にインプットされている曲がりのイメージ量が圧倒的に違う。野球の左投げと左利き打者の関係と同じで、いかにも打ちづらそうに見えるが、それは右利き対右利きの関係の裏返しに過ぎない。しかし、右利きレシーバーにとってはバック側に入ることもあり、実際にレシーブが難しいのは事実。一歩前に構え、切れていく前にライジングで処理するように心がけるのがコツ。

2010年2月12日金曜日

新・相手の身体能力を見極めて勝つ方法・45

相手が左利きの場合・2

 典型例スライス・サーブに対応できないことが多い左利きの打つ前衛側のスライス・サーブは、球種が分かっていても十分なレシーブができない

2010年2月11日木曜日

新・相手の身体能力を見極めて勝つ方法・44

相手が左利きの場合・1

 左利きは打つショットが特別なのではなく、左利きの打つボールに接する機会が少ないため慣れていないだけ。どうしても左利きの相手が苦手な場合は、思い切ってライジングでボールを処理してみる

2010年2月10日水曜日

新・相手の身体能力を見極めて勝つ方法・43

相手の予測がいい場合・4

対処法・最初からコースを決めたボールを打つ
 相手を観察してプレイを行うことを基本としながらも、相手がそこを逆用してきたと感じたら、今度は相手を見ることを止めて、「決め打ち」をしてみる。相手の動きに対して受動的に動くテニスから、自分で組み立てる能動的なテニスに転換するわけである。この両者を使い分けることで、本来の受動的テニスがさらに効果的なものとなる

2010年2月9日火曜日

新・相手の身体能力を見極めて勝つ方法・42

相手の予測がいい場合・3

攻め方・フェイントを効果的に使う
 予測がいい選手というのは、視野が広く相手のショットをギリギリまで見ていられる選手である。だからそこを逆手にとって、フェイントを使ってその場所で動かず相手をハメることを考えたり、同じ構えから違う球種のボールを打つようにする

2010年2月8日月曜日

新・相手の身体能力を見極めて勝つ方法・41

相手の予測がいい場合・2

典型例・逆を突いたつもりでも待たれている
 相手が予測のいい選手である場合、どうしてもパスが抜けない、逆にパスを簡単に抜かれてしまう、という場合が多い

2010年2月7日日曜日

新・相手の身体能力を見極めて勝つ方法・40

相手の予測がいい場合・1

 相手の予測がいいということは、それは才能だから、その部分で勝負すると不利である。下手にかわすことを考えるより、「次はどうする」と決めてプレイを行うようにする

2010年2月6日土曜日

新・相手の身体能力を見極めて勝つ方法・39

バランスが悪い相手の場合・4

対処法・スプリット・ステップをすべてのプレイで行う
 相手がボールを打つときに左右均等のバランスでボールを待てるようになれば、準備の遅れは解消できる。バランスが悪い人は、「打ち終わりは次のショットの始まり」との意識を持つことが大切。自分が打ったら、すぐにスプリット・ステップを行い、相手のボールに備える。スプリット・ステップは、ボレーに出るときだけに行うものではなく、ベースラインでのプレイでも行うべきものである

2010年2月5日金曜日

新・相手の身体能力を見極めて勝つ方法・38

バランスが悪い相手の場合・3

攻め方・正反対のショットを2本続けて打つ
 バランスが悪い選手というのは、ほとんどの場合、次のショットに対する準備が遅い選手である。だからこそ、性格の違うショット(ツイストやロブなど)を2本続けて打って、相手の準備の遅さを突き、さらにバランスを崩すような攻めを考える

2010年2月4日木曜日

新・相手の身体能力を見極めて勝つ方法・37

バランスが悪い相手の場合・2

典型例・ドタバタした動きで安定性に欠ける
 バランスが悪い相手と当たった場合、さらに相手のバランスを崩すことを考える

2010年2月3日水曜日

新・相手の身体能力を見極めて勝つ方法・36

バランスが悪い相手の場合・1

 バランスが悪い相手はショットの安定性にも欠けるので、同じポジションで打たせないことが崩すポイント。一発勝負で崩そうと考えず、何球かをセットにした攻撃を心がける

2010年2月2日火曜日

新・相手の身体能力を見極めて勝つ方法・35

ラケット面が薄い相手の場合・4

対処法・スウィングの方向を考える
 薄い面でフラットにボールをとらえようとすれば、どうしても正確な打点は限られ安定性に欠けることになる。しかし、下から上に振り上げる打法ならばスウィングの軌道上に打点があればいいので、手首を過度に使うことがデメリットとならず、逆に鋭くラケット・ヘッドを回すことができ、速いボールを打てるようになる

2010年2月1日月曜日

新・相手の身体能力を見極めて勝つ方法・34

ラケット面が薄い相手の場合・3

攻め方・正反対のショットを2本続けて打つ
 手首を過度に使ってプレイする相手はボールを点でとらえる傾向にあるので、そのリズムを狂わせるために長いボールに短いボールを織りまぜるなどの、緩急をつけた攻めを考える