2010年4月30日金曜日

新・メンタルトレーニングについて(21)

プラス思考への転換(8)

 また、マイナス思考を引き起こすような過去の出来事や現在の状況に対しては、それらを受け入れてマイナスの意味合いを中和することも必要になる。そして思考の流れをプラス思考に切り替える。これらは初歩的な暗示の実践でもあるのだ。

2010年4月29日木曜日

新・メンタルトレーニングについて(20)

プラス思考への転換(7)

 まず、自分の自動化されたマイナス思考に気づくことが大切だ。そして、未来に対する不安、恐怖、心配を生む思考に対しては、思考停止法が必要である。
 自分でそれらのマイナス思考に気づいたとき、心の中で、あるいは小声で、「ストップ」とか「やめろ」と自分に命令するのだ。つまり、マイナス思考の流れを途切れさせ、プラス思考に切り替えるのである。

2010年4月28日水曜日

新・メンタルトレーニングについて(19)

プラス思考への転換(6)

 普段から積極的に前向きにプラスの方向に考える習慣をつけていくことが必要だ。自分次第で肯定的にも否定的にもとらえることができる。現実の出来事、つまり客観的情報に意味づけするのは、その人の考えなのである。自分のありがちなマイナス思考を書き出して、プラス思考に書き換えてみよう。

2010年4月27日火曜日

新・メンタルトレーニングについて(18)

プラス思考への転換(5)

 困難や障害に出会ったとき「できないかもしれない」「失敗したらどうしよう」と考えることもできるが、「できるかもしれない」「うまくいくのでは」と考えることもできる。どちらの思考が良いプレイや勝利を呼び込むだろうか。
 様々な競技分野を通して、チャンピオンやオリンピック級の優秀な選手、トップレベルの選手は、ほとんど例外なく、物事を肯定的・前向きにとらえる「プラス思考」を行っている。

2010年4月26日月曜日

新・メンタルトレーニングについて(17)

プラス思考への転換(4)

 一流選手は、困難や障害に出会っても、敗退や敗北、ミスや失敗に意識を向けることは少ない。それらのマイナス思考は、否定的・悲観的感情を引き起こし、プレイに対して好ましくない心理的・生理的変化を与える。このような状態では本来の力を発揮できない。

2010年4月25日日曜日

新・メンタルトレーニングについて(16)

プラス思考への転換(3)

 一流選手は、物事を前向き・肯定的に考える。これらの選手は失敗の可能性や不安に心のエネルギーを向けず、自分の可能性・能力・チャンス・問題解決・目標・すべきことに、心のエネルギーを向けるのだ。

2010年4月24日土曜日

新・メンタルトレーニングについて(15)

プラス思考への転換(2)

 このようにマイナス思考で自分を考えることは、集中力をなくし、自信を失い、不安を生み、緊張を増し、本来持っている力を発揮できなくしてしまう。
 自分の実力を発揮して優れたプレイをするためには、プレイを制限している、心の中で習慣化したマイナス思考を克服しなければならない。

2010年4月23日金曜日

新・メンタルトレーニングについて(14)

プラス思考への転換(1)

 選手が自分自身、あるいは自分のプレイについて考えるのは、主に試合の前・最中・後に、自分自身に語りかけることによって行われることが多い。このとき、集中力・自信・闘争心・意欲を向上させるために、プラス思考で考えていることより、マイナス思考で自分を攻めたり、不安や恐れを強化していることの方が多いかもしれない。

2010年4月22日木曜日

新・メンタルトレーニングについて(13)

セルフチェック(6)

どのような時に精神面で良い状態で試合に臨めるか
 例 試合前のウォーミングアップで「いける」と感触をつかむことができたとき
   試合のことを気にしないで、前の日にすんなりと眠りにつくことができたとき

2010年4月21日水曜日

新・メンタルトレーニングについて(12)

セルフチェック(5)

自分の精神面での問題は、どんなことがあるのか
 例 試合前の乱打で相手のボールが速かったりすると、ドキッとしてしまう
   試合が始まって最初のサーブが入らないと気持ちが焦ってしまいミスが続く

2010年4月20日火曜日

新・メンタルトレーニングについて(11)

セルフチェック(4)

プレッシャーに対してどのように対処したのか、しなかったのか
 例 声を出して自分を励ます
   先生の方を見て指示をしてもらう

2010年4月19日月曜日

新・メンタルトレーニングについて(10)

セルフチェック(3)

プレッシャーを感じたときはどのようになるか
 例 自分でも分かるくらいにフットワークが悪くなる
   サーブのトスを上げたときから、距離感がなくなる
   肩に力が入ってしまい、ボールが浮いてしまう

2010年4月18日日曜日

新・メンタルトレーニングについて(9)

セルフチェック(2)

プレッシャーを感じるのはどんなとき、どんな場合か
 例 相手のサーブが速いと感じたとき
   大事な大会の最初の試合
   マッチポイントを握られたとき
   ファーストサーブが入らなかったとき

2010年4月17日土曜日

新・メンタルトレーニングについて(8)

セルフチェック(1)

 ネットをはさんでの競技は、自己満足に陥らないように気をつけなければならない。先生や先輩、友人のアドバイスに耳を傾けて自己分析をしてみよう。新たな自分の欠点を発見できることもある。

2010年4月16日金曜日

新・メンタルトレーニングについて(7)

 相手に対する集中力が途切れてしまっては決して勝てない。試合を続けたとしても、とても勝利に向かって戦える状態にはなれない。それくらいに精神的な要素に左右されるスポーツだと言うことができる。

2010年4月15日木曜日

新・メンタルトレーニングについて(6)

 試合は相手との相対関係における精神的な状態を競い合うという要素が強く、それだけに相手の心理状態を理解して試合を進めることが必要になってくる。その点がこれらのスポーツが精神的要素の強いスポーツと言われる理由である。そして、競り合えば競り合うほど、技術よりも精神力が勝負を左右してくるスポーツでもある。

2010年4月14日水曜日

新・メンタルトレーニングについて(5)

 そして、自分がそうした精神的に安定した状態でプレイすることができて、コンディションが良ければ相手の動きもよく読めるようになる。

2010年4月13日火曜日

新・メンタルトレーニングについて(4)

 また、ミスにこだわっていたのでは次の戦局は見えてこない。たとえミスをしても、次のプレイでそれを取り返す余地はいくらでもあるのだから、絶えずプラス思考でものを考えられるように努めるべきだ。このことは、練習や試合の時ばかりではなく、日常生活の中でも自分の周りに起きた現象に対してできる限りプラス方向へ考えるようにするのだ。そうすれば試合でのミスは気にならなくなり、そのことが結果としてミスを少なくしていくことにつながってくる。

2010年4月12日月曜日

新・メンタルトレーニングについて(3)

 どんな選手であってもミスをしてしまうものである。良い選手、強い選手の条件というのは、ミスをした状態の気持ちをいかに早く切り替えて、新しい気持ちで次のプレイに入っていけるかにかかっている。そして、テニスなどの場合その気持ちの切り替えの方法としても、自分で自分に気づかせるためにも、声を出したり、アクションを起こすということがある。

2010年4月11日日曜日

新・メンタルトレーニングについて(2)

 テニスやバドミントン、卓球など、コートの中央のネットをはさみ、ラケットを使ってボールを打ち合う競技は、多分に相手との根比べの要素を持っている。また、コート上で瞬時にして攻撃と守備が入れ替わり、それが繰り返されるので、前のプレイにこだわっていたのでは良い結果は出ない。

2010年4月10日土曜日

新・メンタルトレーニングについて(1)

 大きな大会を観戦していると、時に選手がとてつもない大声を出したり、大げさすぎると思えるほどのポーズをとることがある。それは、相手との肉体的な交錯のないスポーツだけに、そうすることによって自分の試合に対する集中力と意欲を昂揚しているのだ。1日のうちに何試合も戦わなければならないだけに、心理的なスタミナも大いに必要となる。

2010年4月9日金曜日

新・ワンランク上の前衛になる・32

前衛として伸び悩みを感じたら・6

自分の得意なショットで練習を締めくくる(2)
 ポーチボレーの好きな人、スマッシュの好きな人など、さまざまだと思う。このような練習メニューの組み方をすれば、気持ちよく1日を終えることができるので、ぜひ実践してみよう。逆に、調子のいいときは、苦手なショットの練習で締めくくるようにすれば効果的だ。

2010年4月8日木曜日

新・ワンランク上の前衛になる・31

前衛として伸び悩みを感じたら・5

自分の得意なショットで練習を締めくくる(1)
 自分自身でスランプだと感じているときは、普段の練習のメニューをこなすのもおっくうになりがち。しかしそれでは、いつまでたってもその状態から抜け出すことはできない。そんな場合は、自分の得意なショットや、好きなショットで練習を締めくくるのがいいだろう。もちろんこれは、不得意なショットや、調子の良くないショットをしっかりと練習した上での話。それらをきっちりとこなしてから、好きなショットの練習で練習の仕上げをするということだ。

2010年4月7日水曜日

新・ワンランク上の前衛になる・30

前衛として伸び悩みを感じたら・4

勝つことによって自信を回復(2)
 だが、ここでいきなり同レベルもしくはそれ以上の相手に挑んではいけない。人によっては少し躊躇してしまうかもしれないが、自分より実力の劣る(絶対に勝てそうな)選手と対戦するのもひとつの手だ。下級生や新入生と練習試合をするのもいい。確実に自信につなげるために、ここはひとつ割り切って、プラス思考で試合に臨もう(戦術が意図的に試合に出しやすい)。

2010年4月6日火曜日

新・ワンランク上の前衛になる・29

前衛として伸び悩みを感じたら・3

勝つことによって自信を回復(1)
 前述のポイントを心掛けても、どうしてもスッキリしない人は、実戦を通して自信を回復させること。勝つことによって、スランプから脱出するのだ。調子のすぐれない時の白星は、何よりの良薬になる。

2010年4月5日月曜日

新・ワンランク上の前衛になる・28

前衛として伸び悩みを感じたら・2

プレーの楽しさを見つめ直そう(2)
 また、プレーを楽しむという意味では、他の選手の試合を積極的に見るのもお勧めだ。大きな大会の準決勝や決勝だけでなく、自分と同じくらいのレベルでも、ラリーの多い試合を見るのは楽しいし、実戦でのリズム感などを養えたりして勉強になる。技量のない選手ほど、単発になりやすい。

2010年4月4日日曜日

新・ワンランク上の前衛になる・27

前衛として伸び悩みを感じたら・1

プレーの楽しさを見つめ直そう(1)
 「前衛として今ひとつ伸び悩んでいる」という悩みは、技術のある中級者くらいなら誰でも1度は抱くもの。そういうときは再度、プレーの楽しさを見つめ直そう。すなわち、勝敗にこだわりすぎず、ボレーをする、スマッシュを打つなど、「前衛をしてプレーすること自体を楽しむ」気持ちを大切にするということ。たまには大きなミスをしてもいい(動きに勢いをつけるイメージ+プレーの切れ)。このような心構えで試合すれば、終わったあと気分はスカッとするし、たとえ思うような結果が出なくても、次の練習や試合に向けての意欲が湧いてくるだろう。

2010年4月3日土曜日

新・ワンランク上の前衛になる・26

前衛のやるべきことを再確認しよう・10

ボールが見えなくなったら相手の目を見る(2)
 率直に言って、これはかなり高度な技術。上級者の中でも、きちんとできている選手は少ない。しかし、これができるかどうかが、ランクアップできるかどうかの分かれ目でもある。実戦を数多くこなせば必ず身に付くものなので、ぜひマスターするように頑張ってほしい。ゲーム形式で声をかけながら、3~4時間ほどチェックすれば大丈夫だ。

2010年4月2日金曜日

新・ワンランク上の前衛になる・25

前衛のやるべきことを再確認しよう・9

ボールが見えなくなったら相手の目を見る(1)
 ボールは、(1)見える間はそれをしっかり見る、(2)見えなくなったら相手の目を見る、と心掛けよう。(2)の方が分かりにくいと思うが、要するにボールが自分の後ろに行った場合は、相手前衛またはネットダッシュしそうな選手の目を見て、味方後衛が打つボールのコースや高さなどを予測するということ。そして、そのボールが処理されそうなときはフォローに入り、相手後衛へ深く行きそうなときは誘いや攻めの動きをするなど、臨機応変に動くのだ。

2010年4月1日木曜日

新・ワンランク上の前衛になる・24

前衛のやるべきことを再確認しよう・8

つま先荷重で動くこと
 選手は、つま先荷重(つま先に重心を乗せる)のフットワークが基本。特に前衛は、フェイントの切り返しの連続なので、つま先荷重が大切なポイントだ。ネットダッシュでは、相手後衛がバックスイングしたときに一瞬ダッシュが止まってかかと荷重になるが、その後すぐにつま先荷重にしなければならない。かかと荷重だと、特にボールが正面に来たとき、身体をさばけない。いずれにしても、軽快な足の動き出しは、つま先に体重をかけることから始まると覚えよう。ピンと来ないという人は、ジャンプするときに、つま先荷重とかかと荷重のどちらが自然かを考えれば、以上の理屈が理解できるはず。両足ともつま先を上げてジャンプしても、うまくできないはずだ。