2008年11月30日日曜日

相手の身体能力を見極めて勝つ方法・9

相手前衛のリーチが広い場合

 リーチがある相手の場合は、よりギリギリのサイドを狙うより、相手の身体の正面を狙ってみる。ミスの危険が少なく効果の上がる攻撃法である

典型例・ネットに出られたときパスが抜けない
 リーチが広い相手だと左右にパスを打ったとき、自分側のオープンコートが広くなり、やっと届いたボレーでエースを取られる場合が多い

攻め方・ボディ・ショット
 左右に抜けないのならば、抜こうと考えず相手にミスさせることを考える。リーチの広い選手は左右への対応が的確な反面、身体に近いボールに穴を持っている場合が多い。また、身体に近いところの速いボールは、たとえボレーされたとしても1本で決まる場合は少なく、2本目のショットでチャンスを拡大することもできる。

対処法・壁打ちボレーで身体のさばきを覚える
 至近距離で行う壁打ちボレーは身体に近いところのボレーを上達させるために最適の練習法。ひとりでもできるので積極的に行うべきである。また、リーチが広い有理を最大限生かすために、ポーチを多用するようにする。ポーチに出て、正面に来たボールで抜かれても、ペアがそのボールをカバーしてくれるので、気にしなくても構わない

2008年11月29日土曜日

相手の身体能力を見極めて勝つ方法・8

相手が長身プレイヤーの場合

 長身プレイヤーは足元に欠点を持っていると言われるが、意外に上が弱い選手も多い。試合の序盤では足元を攻めると同時に頭上の攻撃を試してみるのも手である

典型例・ネットに出られたときロブを上げられない
 伸長の高い選手がネットに出てくると、それだけでプレッシャーがかかる

攻め方1 ・足元に遅いボールでロー・ボレーをさせる
 長身プレイヤーはえてして足元のボールに弱いもの。とにかく相手に低い打点でボレーをさせるように心がける。
攻め方2・あえてロブを上げる
 ファーストサーブの速い選手がボレーが下手なのと同様に、長身プレイヤーはスマッシュを打つ機会が少ないためスマッシュが下手という場合も多い。試合の序盤であれば、初めから「ロブは抜けない」と考えるのではなく、スマッシュの力を試す意味でロブを活用してみるのも一つの手段である

対処法・最初のボレーを深く入れる
 スマッシュは得意という前提の元に、深く入ったボレーには、相手はロブを上げて対処する場合が多い。つまり、深いボレーとスマッシュを1セットにした攻め方を取り入れるのが、長身のメリットを生かす最高の攻めとなる

2008年11月28日金曜日

相手の身体能力を見極めて勝つ方法・7

相手が力任せのテニスをしてくる場合・3

典型例2・ファースト・サービスが強力
 力のあるタイプの選手は、ファーストサービスを思いきり打ってくる場合が多く、しかも入ると速い

攻め方・ロー・ボレーをさせるつもりのレシーブ
 1.相手のサーブが速いということは、返すだけでもレシーブにスピードがつくので、相手がネットにつく前にレシーブが返っていくことになる
 2.ファースト・サーブが速い選手はロー・ボレーが下手な場合が多い。ボレーの準備が遅れるからである。

対処法・スプリット・ステップを確実に行う
 スピードのあるファースト・サーブを打つ人は、ボレーの準備が遅れがちである
 1.たとえサービスラインまで行かない死角であっても、相手がスウィングに入ったらスプリット・ステップを行う癖をつける
 2.スプリット・ステップの基本は、行う場所ではなく、行うタイミングであることを忘れずに

2008年11月27日木曜日

相手の身体能力を見極めて勝つ方法・6

相手が力任せのテニスをしてくる場合・2

典型例1・ベースラインからバンバン打ってくる
 典型的な能動タイプの選手。自分のリズムで打っている分には手がつけられないことが多い反面、リズムを狂わされると案外もろい。

攻め方・ある程度冒険しても速いボールを混ぜる
 1.相手のリズムで打たせないために、相手のボールと同じかそれ以上のスピードボールをラリーの中に入れる
 2.スピードボールをスピードボールで打ち返すのは難しいものだが、力任せに打ってくる相手は打球に変化をつけられないので、リズムを一遍に狂わせることができる

対処法・1本で決めようと考えない
 リズムの変化に対応が難しい力任せのテニスをする選手は、
 1.2本で決める組み立てをいつも考える
 2.打つ前にフッと息を吐いて力まないようにするということで、ショット1本に頼らない精神的な余裕を持つことができる

2008年11月26日水曜日

相手の身体能力を見極めて勝つ方法・5

相手が力任せのテニスをしてくる場合・1

 相手が常に100%の力で打ってくるような能動タイプの選手なら、逆に崩しやすい。相手のリズムを崩すことだけを考えてプレイすればよい

2008年11月25日火曜日

相手の身体能力を見極めて勝つ方法・4

相手が非力なタイプの場合・3
典型例2・サーブが弱い
 非力な相手はサーブに弱点を持っている場合が多い

攻め方・ファーストサーブを失敗させる
 1.サーブが弱い相手は、ファーストサーブをなんとか入れようと考えるもの。そこで相手のファーストサーブのときに、レシーブのポジションを前に取ったり、後ろに取ったりして、相手にレシーバーとの距離感を狂わせ、ファーストサーブを崩す
 2.レシーブの位置を変えることによって「相手は次に何をしてくるのか?」と常に考えさせることによってファーストサーブを崩すことにもなる

対処法・サーブ&ボレーの練習を徹底する
 非力なサーバーはサーブを強化することよりも他のことを考える
 1.速いレシーブに対する正確な面作り
 2.足元に落とされたときのロー・ボレーの対処
 といった、相手にレシーブされた後の処理をうまくすることによって、サーブは強くないけれども簡単にはゲームを取られないタイプの選手になることを目指す

2008年11月24日月曜日

相手の身体能力を見極めて勝つ方法・3

相手が非力なタイプの場合・2

典型例1・こちらが打った強いボールに対処できない
 非力な相手と対したときには、スピードのあるボールを打つことや強烈な回転をかけたボールを打つことで相手にプレッシャーをかけることができる。

攻め方・さらに効果を上げるための緩いボール
 1.相手が非力な場合、非力だからこそ緩いボールを強く打つことができない
 2.緩いボールを効果的に使うことによって、スピードのあるボールや回転をかけたボールがさらに有効打になる

対処法・力に力で勝負せず、相手のボールに合わせる打ち方をマスターする
 自分が非力なタイプだと思っても、悲観することはない
 1.今までよりもテイクバックを小さくするよう心がける
 2.スウィート・スポットでいつも打てるようにボールをよく見る
 3.ガットを今までより少し緩めにして、相手の力を利用する
 4.テイクバックではできるだけ力を抜き、インパクトでしっかり握るような強弱をつけたスウィングを覚える
 などの方法で非力を補うことは十分に可能

2008年11月23日日曜日

相手の身体能力を見極めて勝つ方法・2

相手が非力なタイプの場合・1

 選手には、自分から積極的にプレイを作っていく能動タイプの選手と、相手に合わせてプレイを行う受動タイプの選手がいる。一般的には力のある選手は能動タイプ、非力な選手は受動タイプのプレイを行う傾向にある。試合などで対戦した場合、相手がどちらのタイプの選手か考えて対応していくと、試合の主導権を握ることが可能

2008年11月22日土曜日

相手の身体能力を見極めて勝つ方法・1

敵を知り、己を知り、地の利を知れば百戦危うからず

 相手の身体的特徴、それに伴うプレイの特徴を見極め、こういったタイプの相手にはこのような攻め方が有効だ、という実戦的な攻略法を考えることは、試合において重要である。また、自分がそのように攻められたときには、どういう対処の仕方や、身体的欠点を補う練習があるかという逆の立場からの考察もしておかなければならない。

2008年11月21日金曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・46

終盤戦(どちらかが3ゲーム取った後)に観察する点
相手のタイプによる終盤での作戦の具体例

 最後に、観察したデータを元にした、終盤での戦い方の具体例を紹介する。ただし、これらはほんの一例であり、まだまだいろいろな戦い方がある。人に教わるのも必要だが、実践の中で自分たちが見つけていく姿勢も大切にすべきだ。以下に示した4項目は、左側が一般的に多く見られる相手の特徴で、右側がそれに対応した戦術である。
 1.バックのレシーブは引っ張るコースが多い・・・・・・どんどんポーチに出る
 2.前衛のサービスが苦手・・・・・・ファースト・サービスでもライジングで打つ
 3.クロスのレシーブが得意・・・・・・ゲーム・ポイントでポーチに出る
 4.バック・ハンドが苦手・・・・・・バック側にツイストし、浮いた球をたたく

2008年11月20日木曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・45

終盤戦(どちらかが3ゲーム取った後)に観察する点
こちらに向かって必要以上に過剰にガッツ・ポーズをするかどうか

観察するポイント
 1ポイントごとに、いちいち派手なガッツ・ポーズをしたり、こちらを威圧するようなガッツ・ポーズをするのは、それによって必死に自分を支えているのであり、精神的にかなり追い詰められている証拠である。だから少しショックを与えれば、ガタッと崩れる可能性がある。同じガッツ・ポーズでも、ぐっと自分に向かってやるタイプは、精神的によい状態と言える。

その他
 相手が精神的に追い込まれているのだから、こちらは余裕を持って試合を進めればよい。

2008年11月19日水曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・44

終盤戦(どちらかが3ゲーム取った後)に観察する点
ポイントとポイントの間合い

観察するポイント
 序盤の頃の間合いと比べてどうなったかを見る。緊張してきたり浮き足立ってきたりした時は、どうしても間合いは短くなってくるものだから、ここでも相手の心理状態を知ることができる。

序盤では
 当然、比較のために序盤での相手の平常時の間合いを見て、覚えておかなければならない。

2008年11月18日火曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・43

終盤戦(どちらかが3ゲーム取った後)に観察する点
パートナーのミスへの対応

観察するポイント
 大詰めに近づいてきたところで、パートナーがミスしたときにどんな反応を示すのか見れば、相手ペアの精神的なつながりの太さや、信頼関係が分かってくる。それによって、崩れかけたペアなのか、まだまだ反撃してきそうなペアなのかも見えてくる。

口先だけの「ドンマイ」で冷たい対応
 信頼関係がかなり崩れてきているので、ミスした方をさらに攻めて、やる気をなくさせる。

やさしく「ドンマイ」と言うが内心はクサっている
 このタイプの見分け方は、パートナーを慰めた後の行動や、次のショットを見ればよい。ミスしたパートナーには優しく「ドンマイ」と言っても、内心はがっかりしている選手の本音は、その後の行動やショットに表れるので、そこをよく見ておく。元気がなかったり下を向いたり、次のプレイが雑だったりしたら、相手ペアを精神的にもう一息で崩すチャンスと言える。

パートナーの分を自分がカバーしようとする
 最もやりにくい相手で、なかなか崩れないタイプ。攻め方としては、カバーしようとする方に無理をさせて、一人相撲を取らせるという手がある。カバーしようとする選手の方にわざと決めるのも効果がある。

2008年11月17日月曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・42

終盤戦(どちらかが3ゲーム取った後)に観察する点

 終盤は、これまで観察によって集めてきたデータを元に、具体的な行動を起こしていく時間帯である。3ページの表1の流れのように、観察した結果を分析し、具体的な作戦として応用する。
 ただし、観察が全く必要ないわけではない。終盤では、相手が現在どんな精神状態にあるのかを見ることが大切になるのだ。相手が精神的に追い込まれているのか、まだまだ冷静なのかを知ることで、次の作戦の選択に役立てることができる。特に、相手が苦しいことが分かると、自分たちは逆に精神的に楽になるものなので、自分に対する心理的効果も大きい(ただし油断は禁物)。
 また、終盤になってもきちんとした観察ができるかどうかは、自分が落ち着けているかどうかのバロメーターにもなる。そのためにも、よく観察する必要があると言えるだろう。
 兵法にある「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」と言うのは、ソフトテニスの試合にもそのまま当てはまる。観察能力を磨き、相手に対する冷静な目をそのまま自分自身に向ければ、己を知ることもうまくなってくるのである。

2008年11月16日日曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・41

中盤戦(どちらかが3ゲームを取るまで)に観察する点
プレッシャーがかかると燃える選手乗せてしまうと恐い相手への対処

 プレッシャーがかかるほど燃えて力を発揮したり、緊迫した局面での緊張感を楽しんでいるタイプ、あるいは精神的に乗せてしまうと手がつけられなくなるタイプは、メンタル面で非常に恐い相手だ。ミスは多くても強力な武器を持っている選手にこういうタイプが多いため、その武器でポイントを稼がせないように注意しなければならない。また、中盤からの早めの仕掛けで、相手が本領を発揮しないうちにリードしておくのが大切で、できるだけ淡々と試合を進め淡々と終わらせるようにする。万が一にも相手を乗せてしまったら崩すのは難しく、早い/遅い、高い/低い、遠い/近い、長い/短い等、正反対のボールを交互に組み合わせて、相手のリズムを崩していくしかない。

2008年11月15日土曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・40

中盤戦(どちらかが3ゲームを取るまで)に観察する点
ゲーム・ポイントでのプレイ選択

観察するポイント
 大事な場面での精神的な強さを見ることができる。

ミス待ちをするタイプ
 ポイントでこちらのミスを待つようなプレイをしてきたら、精神的にはあまり強くないと見て良い。このような相手には、最後まで自分たちのプレイをしっかりやることに集中すればよい。

120%のプレイをするタイプ
 普段よりも良いプレイをしてくるような相手は、精神的にも強く、乗せると恐いので要注意。ファイナルゲームなどに持ち込むと不利なので、早い段階から仕掛けてリードしておく。

2008年11月14日金曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・39

中盤戦(どちらかが3ゲームを取るまで)に観察する点
ポーチを決められた次のレシーブのときの対処

観察するポイント
 こちらがポーチを決めた後、決められた相手が次にどのようなレシーブをしてくるかで、その相手の心理状態を見ることができる。

ロビング
 ポーチされた精神的ショックが大きく、ビビッて逃げに入っている。このタイプなら、試合の終盤で同じ局面になったときにも、ロブを上げてくることが予想できる。

入れに来たクロス・レシーブ
 これもポーチを嫌がって、弱気になっているタイプ。続けてポーチに出て成功すれば、崩すことができる。

しっかり打ったクロス・レシーブ
 大崩れしないタイプ。単純なポーチだけでは崩せないので、フェイントなど他の手段も使ってリズムを崩す。

ストレート・アタック
 超強気か、超弱気。セオリーがあまり通用しない。終盤で同じ局面になったときは、フェイントを使ってストレートに誘うと良い。

2008年11月13日木曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・38

中盤戦(どちらかが3ゲームを取るまで)に観察する点
レシーブミスの次のポイントでのもう1人のレシーブの対処

観察するポイント
 ソフトテニスの試合では、2ポイント連取するのが勝つために重要なことだが、それをしやすいかどうかを見る。

簡単にレシーブ・ミスを続ける
 精神的にはあまり強くなく、プレイに波があるタイプのペアだと考えられる。このような相手は、精神的に乗せなければ、それほど恐くない。

しっかりとレシーブを返球できる
 パートナーが簡単にレシーブ・ミスをした後でも、しっかりと良いレシーブを打てる相手は、メンタル面でも強く、2ポイント連取は楽ではない。何か違った仕掛け、たとえば
 (1) いつもより長く間を取る
 (2) プレイのリズムを変える
 (3) ボールのスピードを変える
などの方法で崩していく必要がある。

2008年11月12日水曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・37

中盤戦(どちらかが3ゲームを取るまで)に観察する点
急造ペアか、ベテラン・ペアか

観察するポイント
 特に団体戦では急造のペアも多いので、2人のコンビネーションや、お互いの理解度がどれだけ深いかを見る。見方は、
 (1) 2人のどちらでも取れる所にボールを集める。
 (2) 2人の会話から判断する
などがある。試合中に「こういう場面ではこうしよう」などと長々と打ち合わせをしているときは、コンビネーションがうまくいっていない場合が多い。また、打ち合わせの時間が短く、以心伝心でお互いのやろうとしていることが分かるペアは要注意。

急造ペアの場合
 いわゆるセンター・セオリーで、2人の間にボールを集め、コンビネーションの乱れを誘う。

ベテラン・ペアの場合
 コンビネーションを発揮させないように、1人に集中的にボールを集める。そうすると、ボールを打てない方が、焦って乱れることがある。

2008年11月11日火曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・36

中盤戦(どちらかが3ゲームを取るまで)に観察する点
相手ペアの司令塔はどちらか

観察するポイント
 2人のレベル差がそれほどない相手でも、どちらか一方が試合の主導権を握っていることが多いので、それがどちらであるかを見極める。
 (1) 2人の会話の言葉づかい
 (2) 話しているときのリーダーシップ
 (3) 多彩な攻撃を仕掛けてくる方の選手
 (4) ミスをしたときの対応の仕方
以上のような観点がある。

短期決戦では
 相手の方が実力で勝っているときには、試合が長引くと不利なので、リーダーを崩して一気に勝負をつける。そのため、リーダーの方のサービスの時に勝負をかけたり、ポーチに出たりして、リーダーを重点的に攻める。また、もう1人の方にボールを集めておいてチャンス・ボールを作り、決め球をリーダーの方に打つというのも非常に効果が高い。

長期戦では
 リーダーではない方を、時間をかけてじわじわと崩す。

2008年11月10日月曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・35

中盤戦(どちらかが3ゲームを取るまで)に観察する点
ポーチのフェイントへの対応・どこまで前衛の動きが見えているか

観察するポイント
 フェイントへの対応の仕方によって、ボールを打つ直前までボールと相手の両方を見ていられるかどうか、というレシーバーの能力を試す。それによってポーチに出やすいかどうかが分かる。上級者ほどこの能力が高く、安易にポーチに出ると、それを察知してストレートに打たれてしまう。

見えていない相手の場合
 フェイントにあまり反応できない相手の場合、ほとんどボールしか見えていないので、ポーチに出やすい。また、ポーチでのスタートのタイミングを早くできる。

見えている相手の場合
 フェイントにすかさず反応できる相手に対しては、それほど多くポーチに出ることはできない。出るとすれば、終盤にフェイントなしでいきなり出る。またはフェイントをかけて、自分の方に打たせる。

2008年11月9日日曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・34

中盤戦(どちらかが3ゲームを取るまで)に観察する点

 中盤は、変化への対応を見る時間ということで、序盤戦では相手に自由にやらせておいたのに対し、少しずつ小さな仕掛けを試みて、それにどんな反応を示すか観察するのが中心になる。駆け引きの要素も入ってくるので、序盤戦での観察よりも難しくなるが、ここでよく見ることができるかどうかが、勝敗にもかなり影響してくる。
 また、そうした駆け引きの部分は、難しさもあるが、最も面白い部分でもある。このあたりを楽しめるようになってくれば、観察力もかなり向上してくるだろう。
 観察するべき内容も、技術的なことから、徐々にコンビネーション的な要素や、メンタルな要素の方に移ってくる。また、序盤戦で見た技術的な情報を元に、どんな戦術が有効になるか、少しずつ試してみて、終盤での戦い方を決めるデータにするのも良い。
 もちろん中盤戦でも、相手にリードされている場合にはのんびりと観察する余裕はないので、相手の反応を見ながら、流れを自分たちの方に引き戻すために、戦い方を変えていかなくてはならない。

2008年11月8日土曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・33

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点
あがり性、緊張しやすいタイプかどうか

観察するポイント
 序盤でも分かるメンタル面の観察ポイント。プレイが固い、口数が少ない、ボールが手につかない、動きがせわしなくあわただしい、などの要素が見られたら、あがり性タイプと見て良い。そういうタイプなら、接戦に持ち込むと自滅してくれることがあるので、形勢が不利でも、なんとか最悪でもファイナルゲームを目指した試合運びをする。

攻め方
 緊張しやすいタイプだと分かれば、序盤戦から緩いボールを送ったりして、テンポをつかませない。ミスをしたらすかさず同じボールを打たせる。

2008年11月7日金曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・32

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点
ストレート攻撃をしてくるペアかどうか

観察するポイントと対処
 ソフトテニスではストレート攻撃は非常に重要なものであり、それがうまい相手かどうかで、戦い方も変わってくる。だから、ストレートを攻撃してくるかどうかは、序盤戦でチェックしておきたい。ストレート攻撃の仕方については、次の3つのタイプが考えられる。
1.してこない
 攻撃バリエーションが少なく、短い距離・速い展開の攻めが得意ではない。
2.攻撃はある
 注意して押さえなければならないコースが増える
3.守りを考えたうえで攻撃してくる
 ボールを打たない方の選手が、ストレート攻撃が一発で決まらなかった場合の返球コースをふさぎに動く。かなり高度なコンビネーションを持った手強いペアといえる。こういう相手には不用意にサイド寄りのボールを送るとストレートを攻められるので、なるべくセンターにボールを集める。

2008年11月6日木曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・31

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点
相手が平行陣か、雁行陣か

攻め方
相手が平行陣なら
 (1) 短いボールを打つ
 (2) 前に出てきたら足元を攻めてロー・ボレーやハーフ・ボレーをさせる。
 (3) 後ろにいるときはツイストなどを使い、低い打点で打たせる。
相手が雁行陣なら
 (1) ロブなどで陣形を崩す
 (2) 下がらせることができたら、遅くてもいいから深いボールを打つ。

後衛には低いボールを打たせる
 後衛は、ロー・ボレーやハーフ・ボレーでラケット・ヘッドが下がりやすい傾向があり、甘い返球が来やすい。相手が後ろにいるときも、低くて浅いボールで前に出させてしまえばよい。

前衛には遅くても深いボールを送る
 前衛は、遅いボールをストロークで強打するのが苦手な人が多い。したがって、緩いボールでも深くさえあれば、攻撃される危険は少ないし、相手が力んでミスをしてくれればラッキーだ。そのため、自分のボールに切れがなくても十分に戦える。逆に速いボールを送った方が、うまく面を合わせられて、かえって攻撃的なボールを打たれることも多い。


2008年11月5日水曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・30

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点
ボールの通り道を覚えておく

観察するポイント
 勝負どころでポーチに出るときのデータとするために大切。フェイントなどをかけずに、相手に自由に返球させて、ボールがネットを通過する時にどのあたりを通るか確認しておく(スピードやタイミング、コース、高さ、球種など)。

ポーチのポイント
 ポーチでは、確認しておいたボールの通り道に向かって迷わず自動的に出ていく。ただし、フォアかバックか決めつけて、初めからどちらかに構えながら出ると、ほんの少しでも逆をつかれた時に対応できなくなるので、どちらでも打てる構えで出ていくのが大切。

2008年11月4日火曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・29

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点
相手にとってのチャンス・ボールの時のボールを打たない選手の動き

観察するポイント
 序盤で相手にチャンス・ボールを与えてしまったときは、一度は拾うのをほぼあきらめて、ボールを打たない方の選手の動きを見ておくと良い。ボールを打たない方の選手が、もし返球された場合に備えて、最適なポジションに動こうとするようなペアは、かなり試合経験が豊富と見るべきで、厳しい返球が要求される。逆に、ボーッとパートナーが決めるのを見ているようなら、返しておけばなんとかなる可能性もある。

2008年11月3日月曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・28

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点
レシーバーがサービスを待っているときのスタンス

観察するポイント
 フォアのスタンスかバックのスタンスか、どちらで構えているかで、バックが苦手かどうかある程度わかる。人によって異なるが、相手のレベルが高い場合はフォアとバックのどちらでも対応できるスタンスで構え、レベルが低い場合はフォアの構えで待つ傾向がある。また、攻撃的な性格の選手は得意な方で構え、守備的な性格の選手は苦手な方で構えるという傾向もある。

誰が観察するか
 サーバーはサーブに集中しているため、そこまで見る余裕はない。これを見るのはパートナーの役目で、それをサーバーに教えてあげなくてはならない。

攻め方
 ポイントを積み重ねるためには、常識的には苦手なサイドを攻める。だが勝負どころでは、得意な方を攻めるという手もある。一般的に「得意なツボの近くには穴がある」とよく言われるが、急に得意な方で打たせると、慢心によるミスや、力みを誘うことができる。また、フォアのレシーブが得意でフォアに回り込みたがっている相手には、ときどきフォア側に遠いサーブを打つと効果的である。

2008年11月2日日曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・27

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点
サーバーの立つ位置、サービスのトスの位置

観察するポイント
 立つ位置によって、センターを攻めようとしているか、サイドに追い出そうとしているか、ある程度わかる。特に最初のサービス・ゲームで1本目の時に立った位置をよく覚えておく。それが、その選手の標準的な位置と考えられるからだ。
 トスの位置からは、球種の特徴を知ることができる。一般的に、いつも頭の後ろにトスが上がる選手はリバース系のサーブが中心になるし、身体の左側に上がる選手はフラット系あるいはスライス系と考えられる。また、トスの位置が安定しない選手はサーブの安定性も悪い。

2008年11月1日土曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・26

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点

 先に説明したように、データ収集の時間帯である序盤戦で見ておくべきことは非常に多い。この時点では、やはり技術的な要素が中心になるが、コンビネーションやメンタル面も少しずつ見ていくことになる。
 また、試合が始まって、緊張感が高まったり精神的なプレッシャーがかかってきた時に、ウォーミング・アップの時と同じように打てるかどうかというのも、ひとつの観察ポイントと言える。あるいは、試合が始まるとウォーミング・アップの時よりも本気でサーブを打ってくるようになる選手もいるので、試合前に見ていた部分を継続して見る必要もある。
 しかし、大舞台での経験が少ない選手は、試合が始まると自分自身の余裕がなくなってしまい、観察どころではないという状況に陥るときもあるだろう。だが、観察しようとすることで、逆に落ちつきを取り戻すことができる場合もある。試合慣れしていない人が舞い上がってしまうときは、余計なことを考えていたり、意味のない不安を抱えていたりすることが多いので、観察に意識を傾ければ、かえって雑念が消え、集中できることが多いわけだ。試合が始まったら、あまり自分自身のことは考えない方がよい。