2009年11月30日月曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・70

中盤戦(どちらかが3ゲームを取るまで)に観察する点・3

ポーチのフェイントへの対応・どこまで前衛の動きが見えているか(1)
観察するポイント
 フェイントへの対応の仕方によって、ボールを打つ直前までボールと相手の両方を見ていられるかどうか、というレシーバーの能力を試す。それによってポーチに出やすいかどうかが分かる。上級者ほどこの能力が高く、安易にポーチに出ると、それを察知してストレートに打たれてしまう。

2009年11月29日日曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・69

中盤戦(どちらかが3ゲームを取るまで)に観察する点・2

 観察するべき内容も、技術的なことから、徐々にコンビネーション的な要素や、メンタルな要素の方に移ってくる。また、序盤戦で見た技術的な情報を元に、どんな戦術が有効になるか、少しずつ試してみて、終盤での戦い方を決めるデータにするのも良い。
 もちろん中盤戦でも、相手にリードされている場合にはのんびりと観察する余裕はないので、相手の反応を見ながら、流れを自分たちの方に引き戻すために、戦い方を変えていかなくてはならない。

2009年11月28日土曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・68

中盤戦(どちらかが3ゲームを取るまで)に観察する点・1

 中盤は、変化への対応を見る時間ということで、序盤戦では相手に自由にやらせておいたのに対し、少しずつ小さな仕掛けを試みて、それにどんな反応を示すか観察するのが中心になる。駆け引きの要素も入ってくるので、序盤戦での観察よりも難しくなるが、ここでよく見ることができるかどうかが、勝敗にもかなり影響してくる。
 また、そうした駆け引きの部分は、難しさもあるが、最も面白い部分でもある。このあたりを楽しめるようになってくれば、観察力もかなり向上してくるだろう。

2009年11月27日金曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・67

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点・15

あがり性、緊張しやすいタイプかどうか(2)
攻め方
 緊張しやすいタイプだと分かれば、序盤戦から緩いボールを送ったりして、テンポをつかませない。ミスをしたらすかさず同じボールを打たせる。

2009年11月26日木曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・66

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点・14

あがり性、緊張しやすいタイプかどうか(1)
観察するポイント
 序盤でも分かるメンタル面の観察ポイント。プレイが固い、口数が少ない、ボールが手につかない、動きがせわしなくあわただしい、などの要素が見られたら、あがり性タイプと見て良い。そういうタイプなら、接戦に持ち込むと自滅してくれることがあるので、形勢が不利でも、なんとか最悪でもファイナルゲームを目指した試合運びをする。

2009年11月25日水曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・65

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点・13

ストレート攻撃をしてくるペアかどうか(2)
1.してこない
 攻撃バリエーションが少なく、短い距離・速い展開の攻めが得意ではない。
2.攻撃はある
 注意して押さえなければならないコースが増える
3.守りを考えたうえで攻撃してくる
 ボールを打たない方の選手が、ストレート攻撃が一発で決まらなかった場合の返球コースをふさぎに動く。かなり高度なコンビネーションを持った手強いペアといえる。こういう相手には不用意にサイド寄りのボールを送るとストレートを攻められるので、なるべくセンターにボールを集める。

2009年11月24日火曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・64

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点・12

ストレート攻撃をしてくるペアかどうか(1)
観察するポイントと対処
 ソフトテニスではストレート攻撃は非常に重要なものであり、それがうまい相手かどうかで、戦い方も変わってくる。だから、ストレートを攻撃してくるかどうかは、序盤戦でチェックしておきたい。ストレート攻撃の仕方については、次の3つのタイプが考えられる。

2009年11月23日月曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・63

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点・11

前衛には遅くても深いボールを送る
 前衛は、遅いボールをストロークで強打するのが苦手な人が多い。したがって、緩いボールでも深くさえあれば、攻撃される危険は少ないし、相手が力んでミスをしてくれればラッキーだ。そのため、自分のボールに切れがなくても十分に戦える。逆に速いボールを送った方が、うまく面を合わせられて、かえって攻撃的なボールを打たれることも多い。

2009年11月22日日曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・62

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点・10

後衛には低いボールを打たせる
 後衛は、ロー・ボレーやハーフ・ボレーでラケット・ヘッドが下がりやすい傾向があり、甘い返球が来やすい。相手が後ろにいるときも、低くて浅いボールで前に出させてしまえばよい。

2009年11月21日土曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・61

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点・9

ボールの通り道を覚えておく(2)
ポーチのポイント
 ポーチでは、確認しておいたボールの通り道に向かって迷わず自動的に出ていく。ただし、フォアかバックか決めつけて、初めからどちらかに構えながら出ると、ほんの少しでも逆をつかれた時に対応できなくなるので、どちらでも打てる構えで出ていくのが大切。

2009年11月20日金曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・60

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点・8

ボールの通り道を覚えておく(1)
観察するポイント
 勝負どころでポーチに出るときのデータとするために大切。フェイントなどをかけずに、相手に自由に返球させて、ボールがネットを通過する時にどのあたりを通るか確認しておく(スピードやタイミング、コース、高さ、球種など)。

2009年11月19日木曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・59

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点・7

相手にとってのチャンス・ボールの時のボールを打たない選手の動き
観察するポイント
 序盤で相手にチャンス・ボールを与えてしまったときは、一度は拾うのをほぼあきらめて、ボールを打たない方の選手の動きを見ておくと良い。ボールを打たない方の選手が、もし返球された場合に備えて、最適なポジションに動こうとするようなペアは、かなり試合経験が豊富と見るべきで、厳しい返球が要求される。逆に、ボーッとパートナーが決めるのを見ているようなら、返しておけばなんとかなる可能性もある。

2009年11月18日水曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・58

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点・6

レシーバーがサービスを待っているときのスタンス(3)
攻め方
 ポイントを積み重ねるためには、常識的には苦手なサイドを攻める。だが勝負どころでは、得意な方を攻めるという手もある。一般的に「得意なツボの近くには穴がある」とよく言われるが、急に得意な方で打たせると、慢心によるミスや、力みを誘うことができる。また、フォアのレシーブが得意でフォアに回り込みたがっている相手には、ときどきフォア側に遠いサーブを打つと効果的である。

2009年11月17日火曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・57

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点・5

レシーバーがサービスを待っているときのスタンス(2)
誰が観察するか
 サーバーはサーブに集中しているため、そこまで見る余裕はない。これを見るのはパートナーの役目で、それをサーバーに教えてあげなくてはならない。

2009年11月16日月曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・56

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点・4

レシーバーがサービスを待っているときのスタンス(1)
観察するポイント
 フォアのスタンスかバックのスタンスか、どちらで構えているかで、バックが苦手かどうかある程度わかる。人によって異なるが、相手のレベルが高い場合はフォアとバックのどちらでも対応できるスタンスで構え、レベルが低い場合はフォアの構えで待つ傾向がある。また、攻撃的な性格の選手は得意な方で構え、守備的な性格の選手は苦手な方で構えるという傾向もある。

2009年11月15日日曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・55

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点・3

サーバーの立つ位置、サービスのトスの位置
観察するポイント
 立つ位置によって、センターを攻めようとしているか、サイドに追い出そうとしているか、ある程度わかる。特に最初のサービス・ゲームで1本目の時に立った位置をよく覚えておく。それが、その選手の標準的な位置と考えられるからだ。
 トスの位置からは、球種の特徴を知ることができる。一般的に、いつも頭の後ろにトスが上がる選手はリバース系のサーブが中心になるし、身体の左側に上がる選手はフラット系あるいはスライス系と考えられる。また、トスの位置が安定しない選手はサーブの安定性も悪い。

2009年11月14日土曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・54

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点・2

 しかし、大舞台での経験が少ない選手は、試合が始まると自分自身の余裕がなくなってしまい、観察どころではないという状況に陥るときもあるだろう。だが、観察しようとすることで、逆に落ちつきを取り戻すことができる場合もある。試合慣れしていない人が舞い上がってしまうときは、余計なことを考えていたり、意味のない不安を抱えていたりすることが多いので、観察に意識を傾ければ、かえって雑念が消え、集中できることが多いわけだ。試合が始まったら、あまり自分自身のことは考えない方がよい。

2009年11月13日金曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・53

序盤戦(最初の2ゲーム)に観察する点・1

 先に説明したように、データ収集の時間帯である序盤戦で見ておくべきことは非常に多い。この時点では、やはり技術的な要素が中心になるが、コンビネーションやメンタル面も少しずつ見ていくことになる。
 また、試合が始まって、緊張感が高まったり精神的なプレッシャーがかかってきた時に、ウォーミング・アップの時と同じように打てるかどうかというのも、ひとつの観察ポイントと言える。あるいは、試合が始まるとウォーミング・アップの時よりも本気でサーブを打ってくるようになる選手もいるので、試合前に見ていた部分を継続して見る必要もある。

2009年11月12日木曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・52

技術的な特徴からみたミスや弱点の傾向(17)

サービス・3

 膝は、トスを上げるとともに曲げていくのが普通だが、ときどきトスを上げる動作につられて伸び上がってしまう選手がいる。そういうクセのある選手は、タメが利かないので、サーブに威力がなく安定性にも欠けると思って良いだろう。

2009年11月11日水曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・51

技術的な特徴からみたミスや弱点の傾向(16)

サービス・2

 サービスでは、先に説明したように、のびのびと滑らかに振り切れているかどうかというのが、やはり重要な見るべきポイントとなる。サービスは精神的な影響を非常に受けやすいショットなので、スウィングに無理や不安のある人ほど、緊張感が高まってきたときに振り切れなくなってくる。そうすると、威力が落ちるだけでなく、回転のかかりも悪くなり、ますます崩れていきやすいわけである。また、打点が十分に高くとれているかどうか、無駄な動きや無理な動作がないかどうかという点も良く見ておくべきだ。

2009年11月10日火曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・50

技術的な特徴からみたミスや弱点の傾向(15)

サービス・1

トスと一緒に膝も伸び上がる・・・・・・ネットしやすい
打点が低い・・・・・・ネットしやすい
グリップが薄すぎる・・・・・・ネット(当たりがかすれやすい)
グリップが厚すぎる・・・・・・オーバー(回転がかかりにくい)
びびって置きにきたスピン・サーブ・・・・・・オーバーしやすい
テイクバックからフォロースルーの小さいスウィング・・・・・・打ち頃のボールが来やすい

2009年11月9日月曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・49

技術的な特徴からみたミスや弱点の傾向(14)

スマッシュ・3

 深いロブでもないのに打点が頭の後ろになるクセのある選手は、ボールを押さえ込むことができずにバック・アウトする確率が高い。スマッシュできないほどの厳しいロブを打たなくても、少し下がりながら打たせるようなロブさえ上げれば、それほど恐くはない。また、手首の使い方が極端な選手は、スウィングが小さくなりやすく、引っかけてネット・ミスしやすい。ときにはわざと浅めのロブを上げてみると、ミスを誘える可能性もある。

2009年11月8日日曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・48

技術的な特徴からみたミスや弱点の傾向(13)

スマッシュ・2

 スマッシュの技術で最も大切な見るべきポイントは、きちんと落下点に入れているかどうかということだ。厳しいロブでもないのに、打点が頭の後ろになっていたり、腰が引けていたり、打点が低くなったりしているのは、打点をきちんと把握できずタイミングも正確につかめていない証拠である。上から来るボールに対する距離感というのは個人差が大きいので、この能力が優れているかどうかでスマッシュが好きか嫌いか分かれてくる。また、正面を向いたまま下がったり打ったりするのも、自信のなさのあらわれと言える。

2009年11月7日土曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・47

技術的な特徴からみたミスや弱点の傾向(12)

スマッシュ・1

正面を向いて打つ・・・・・・クロスにしか飛ばない
打点が頭の後ろになっている・・・・・・バック・アウトしやすい
足が止まって腰が引ける・・・・・・ネット・ミスしやすい
リストを使いすぎる・・・・・・ネット・ミスしやすい
腕の回内ができない・・・・・・威力がない
フォロースルーと一緒に左手が身体の左側に流れる・・・・・・威力のあるボールが打てない

2009年11月6日金曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・46

技術的な特徴からみたミスや弱点の傾向(11)

ボレー・2

 ボレーでまず見るのは、ボール・スピードの変化への対応(フットワーク)や、ボールと身体との距離感だが、それ以外にも見ておくべき点をここに示した。中でも大切なのに見落としがちなのが、レディ・ポジション(待球位置)である。1球打つたびにきちんとレディ・ポジションに戻れているかどうか、どんなボールにも反応できるようなリラックスした構え方ができているかどうかを、よく見ておかなければならない。また、肩や腕の筋肉に緊張が見られる場合、力が入っている証拠と言える。

2009年11月5日木曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・45

技術的な特徴からみたミスや弱点の傾向(10)

ボレー・1

スタンスの狭いボレー・・・・・・ネット・ミスしやすい
テイクバックが大きい・・・・・・バック・アウトしやすい
ラケット・ヘッドが下がる・・・・・・ネット・ミスしやすい
ラケットをフォア側に構えてボールを待つ・・・・・・バック・ボレーに自信がない
構えているときから力んでいる・・・・・・スウィート・スポットを外しやすい

2009年11月4日水曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・44

技術的な特徴からみたミスや弱点の傾向(9)

グラウンド・ストローク・7

 先に説明したように、グラウンド・ストロークがうまいかどうかは、まず最後まで振り抜いているかどうかで判断できる。そして次に大切なポイントは打点である。打点の取り方が打つたびにバラバラだと、ボールとの距離感が悪く、ミスが多いと予想できる。また、打点が後ろだったり、身体に近かったりすると、上で示したようなクセが出やすい。テイクバックが小さい選手は、自分からは強打しにくいが、ライジング打ちはうまく、コントロールも良いので、速いボールで攻めるよりも遅いボールで揺さぶる方が効果的だ。また、ここで言うテイクバックの高さとは、上から引くか下から引くかということではなく、フォワード・スウィング開始時の高さのことである。

2009年11月3日火曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・43

技術的な特徴からみたミスや弱点の傾向(8)

グラウンド・ストローク・6

打点が身体に近い・・・・・・サイド・アウト(逆クロス方向)しやすい
 初級者・中級者の中には、いつも打点が身体に近くなっている選手もいる。そういう選手はサイド・スピンがかかって逆クロスに切れるミスが多い傾向がある。また、スウィング自体が、きちんとインサイド・アウトになっているかどうか、巻き込むようなスウィングや、腹切りスウィングになっていないかどうかという点もチェックする

2009年11月2日月曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・42

技術的な特徴からみたミスや弱点の傾向(7)

グラウンド・ストローク・5

脇が開いてボールを巻き込むようなスウィング・・・・・・ネット・ミスしやすい

2009年11月1日日曜日

新・試合に強くなるために試合を観察する方法・41

技術的な特徴からみたミスや弱点の傾向(6)

グラウンド・ストローク・4

テイクバックで面が上を向いている・・・・・・アウトのミスをしやすい
 テイクバックで面が上を向いている選手は、インパクトでの面も上向きになりやすく、アウト・ミスをしやすい傾向がある。