2009年6月30日火曜日

新・適切なケガの予防と治療・10

ケガの治療と管理・4

再発性のケガ
 再発性のケガとは、通常、テニス肘、腕の回旋筋(かいせんきん)損傷、肩関節の滑液包炎などの関節傷害のことである。再発性のケガは思いがけないときに再発する。

治療
 入念にウォームアップをする。練習後にはアイシングをし、医師の管理下において薬物治療をする。

2009年6月29日月曜日

新・適切なケガの予防と治療・9

ケガの治療と管理・3

亜急性のケガ
 亜急性(あきゅうせい)のケガとは、時間の経過とともに強まってきたケガのことで、プレイの邪魔になるものである。過度の筋肉疲労などがこれに当たる。このケガをすると、ケガのためにプレイが邪魔されてうまくいかないため、精神的にも負担を感じる。

治療
 入念にウォームアップする。練習後にはアイシングをする。非炎症性の薬(アンメルツなど)を塗る。

2009年6月28日日曜日

新・適切なケガの予防と治療・8

ケガの治療と管理・2

急性のケガ
 急性のケガとは、その場のケガ、つまり試合や練習中に起きたケガのことである。例としては、足首の捻挫、筋や腱の断裂、骨折などである。この種のケガをするとプレイはできない。

治療
 当日と翌日は氷などを用いて圧迫する(アイシング)。心臓より上にあげておくのもよい。3日目も温めてはいけない。通常、3日か4日の運動中止期間が必要である。

2009年6月27日土曜日

新・適切なケガの予防と治療・7

ケガの治療と管理・1

 ケガをした場合は、正しい方法で治療と療養に取り組むこと。ケガは、その性質により、3つに分類できる。その各々について、正しい治療法を知っておくこと。

2009年6月26日金曜日

新・適切なケガの予防と治療・6

ケガの予防・4

 以下のガイドラインは、ストレッチングの手順として守ること。
1.体温が1℃上がるか汗が出始めるまでウォームアップする
2.静的(非運動的)で段階的なプログラムのみを行う
3.すべての筋肉群をストレッチする
4.ストレッチしすぎない。またストレッチングが不足してもいけない
5.練習の開始前に、もう1回汗を出す

2009年6月25日木曜日

新・適切なケガの予防と治療・5

ケガの予防・3

一貫したストレッチング手順で行う
 ストレッチングをすると筋肉はリラックスし、血液循環や酸素の供給が有効に行われるようになる。柔軟体操も、疲労した筋肉から乳酸を運び出すことにより、筋肉痛を減らすのに役立つ。
 しかしストレッチングのしすぎは、靭帯や関節に損傷を与える。従って、静的(非運動的)は基本を含んだ、行いなれているプログラムを毎日実施するのがよい。

2009年6月24日水曜日

新・適切なケガの予防と治療・4

ケガの予防・2

練習前には体温を上げる
 人間の筋繊維と結合組織は、ゴムバンドのようである。ゴムバンドが冷えているのに激しい勢いで引っ張れば、切れたり壊れたりする。しかし同じゴムバンドを暖めてから、急に引っ張ったりしないでゆっくりと伸ばせば、弾力性が出る。同様に冷えた筋肉を急に曲げたり伸ばしたりすると切れることもある。筋肉を温め、それから静的なストレッチングでゆっくりとストレッチすれば、効果的に曲げたり伸ばしたりできる。体温が上がると、筋肉の収縮や弛緩のスピードも増す。軽いジョギング、縄跳び、体操などが体温を上げるのに効果がある。

2009年6月23日火曜日

新・適切なケガの予防と治療・3

ケガの予防・1

 ケガは練習の時間を奪うため、選手にとって大変な負担になる。したがってソフトテニスの選手がケガの予防処置を講じることはとても重要である。以下の方法はケガの予防に役立つので、毎日の練習にくり入れなければならない。

2009年6月22日月曜日

新・適切なケガの予防と治療・2

 ソフトテニスは1年を通して行うスポーツである。他の種目の多くはオフシーズンがあり、選手は十分に休息したり身体を癒(いや)したりできる。しかしソフトテニスでは、次の試合や練習の休みない追求が始まるので、スピードプレイへの準備が十分に整う前に試合に引き戻されることが多い。そしてそのため、再びケガをしたり、ケガがぶり返す機会が増える。ソフトテニスの選手は、身体に過度のストレスをずっと課していることが多いため、ケガの予防処置や治療について理解することは、きわめて重要である。

2009年6月21日日曜日

新・適切なケガの予防と治療・1

 ソフトテニスの選手は、他の種目の選手よりも多くの試合や練習をする。接触スポーツのような打撲傷や挫傷(ざしょう)にはあまり縁がないが、試合や練習が続くと多くのストレスと緊張に関係したケガが起こる。
 腱(けん)や靭帯(じんたい)のような身体の結合組織が影響を受け、筋組織、滑液包(かつえきほう)、腱鞘(けんしょう)や、身体の他の潤滑油的な組織もまた危険にさらされる。

2009年6月20日土曜日

新・ストレッチングとコンディショニング・14

ケガの予防の考え方・3

 最後に、これは予防ではなく再発防止の話になるが、ケガというのは、痛みがあるときよりも、痛みがなくなってからの方が重要だということだ。多くの人は、ケガをすると、痛みがあるうちは治療やリハビリをしっかり行うが、回復して痛みがなくなると、そこで終わりにして、すぐにプレイに復帰してしまう。しかし、ケガをする以前よりもその部分を強くしておかなければ、また再発する可能性が高く、意味がないのである。受傷前の体力、筋力レベル以上まで高められるように、痛みがひいた後も継続してトレーニングすることが大切だ。

2009年6月19日金曜日

新・ストレッチングとコンディショニング・13

ケガの予防の考え方・2

 ソフトテニスは、オーバーユース(使いすぎ)によるケガが多いスポーツである。つねに身体のチェックを怠らずにいれば、どこかでシグナルが現れるはずだ。したがって、急に激痛がきたりするのは、普段そういったシグナルを見落としている証拠である。
 また、ソフトテニスのケガというのは、よく使う部分の筋肉が弱いということと、筋力がアンバランスであることが、主な要因になっている。例えば、肩や肘は、ソフトテニスでは特によく使う部分。にもかかわらずそこが弱いと、ケガに結びつくのだ。そういう認識を持って運動をしていけば、大きなケガには至らないだろう。また筋力のアンバランスについても、例えば背筋が著しく強いのに、腹筋が弱かったりすると、どこかに負担がかかり、ケガにつながる。あるいは右足をケガした後、右足ばかりトレーニングしてアンバランスになると、今度は左足に負担がかかってケガしたりする。そうしたことを念頭において、バランスよく身体を鍛えることが大切だ。

2009年6月18日木曜日

新・ストレッチングとコンディショニング・12

ケガの予防の考え方・1

 これでプレイ前後の運動の流れについては、ひと通り説明したわけだが、最後にケガの予防の考え方全般について、いくつか付け加えておこう。
 ここまででも何度か述べたが、ケガの予防でもっとも大切なのは、つねに自分の身体の状態を把握しておくということである。これはレギュラー選手であろうとなかろうと、同じことだ。結局それが、痛みや異変に対して敏感であるということにつながるのだ。

2009年6月17日水曜日

新・ストレッチングとコンディショニング・11

プレイ前後に行うべきこと・7

 プレイを終えたら、次はクーリング・ダウンだ。クーリング・ダウンのストレッチングは、基本的にウォーミング・アップの時と同じメニューで良い。やはり少し身体を温めてから行うようにする。また、プレイで特に疲労した部分や、以前にケガをしたことがあり不安があるという部分は、そこを重点的にストレッチするなり、⑦のコンディショニング・エクササイズを平行して行うと良い。コンディショニング・エクササイズとは、身体の各部の機能や能力を高める運動のことで、筋力トレーニングなども含んだ総合的な運動。ストレッチングの中に、これを織りまぜて行うのである。たとえば肩に不安があるなら、肩のストレッチングの前に、肩のコンディショニング・エクササイズを組み入れて行う、という具合だ。
 そうしてストレッチングが終わったら、クーリング・ダウンはとりあえず終了である。あとは自宅に戻ってから、あいている時間があったときに、特に強化したい部分のコンディショニング・エクササイズをやるとなお良い。

2009年6月16日火曜日

新・ストレッチングとコンディショニング・10

プレイ前後に行うべきこと・6

 乱打から徐々にペースを上げていったら、あとは本格的なプレイに移る。これに関しては、それぞれに思い切りプレイすればいいわけだが、ただその間も、身体の各部の状態のチェックは忘れずに。動きの悪い部分があったら、プレイ中でもこまめにストレッチすること。

2009年6月15日月曜日

新・ストレッチングとコンディショニング・9

プレイ前後に行うべきこと・5

 ストレッチングの後はいよいよコートに立つ。しかし、いきなりハードに打ち出すのは禁物。まずは軽い乱打から始める。ここまで行ったウォーミング・アップは、いわば運動をするための準備。ようやく身体を動かす準備ができたということなので、次はソフトテニスをするための準備が必要なのだ。それが乱打というわけである。最初は短い距離からボレー・ボレーで始めて、それから徐々にダイナミックにしていくとよい。
 また、乱打でも、ただ漫然と打つのではなく、自分の身体の状態をチェックしながら打つことが大切。ボールを打ちながら、首、肩、腰、足など、それぞれの状態を1カ所ずつ確かめていく。ボールを打った感覚が良かったからといって、それで身体の調子がよいと捉えてしまうと、ケガにつながるので気を付けてほしい。

2009年6月14日日曜日

新・ストレッチングとコンディショニング・8

プレイ前後に行うべきこと・4

 ストレッチングで気を付けなければならないのは、やはり前述のように暖かい場所でやるということ。とくに冬のような寒い時期はなおさらだ。体育館などがあればそこで行うのがベストだが、そうでなければ室内や、日当たりがよく風の通らないところを探して行うと良い。そしてストレッチングの後は、一度汗を拭いてからコートに立つなどの配慮も、ぜひとも必要だ。
 もうひとつ意識しなければならないのは、ただ漫然とストレッチするのではなく、自分の身体の状態を細かくチェックしながら行うということ。身体の各部を伸ばしながら、筋肉の張りはどうか、関節の柔軟性はどうか、痛みや違和感はないかなど、慎重にチェックするのだ。普段と比べて少しでも異変があったら、それを見逃してはいけない。

2009年6月13日土曜日

新・ストレッチングとコンディショニング・7

プレイ前後に行うべきこと・3

 ではそれぞれ順を追って説明していこう。まずウォーミング・アップの最初は、リンバリング・アップと呼ばれるものから始める。リンバリング・アップとは、軽い体操のことで、いわば「ウォーミング・アップのためのウォーミング・アップ」である。ラジオ体操のような身近なものでも良いし、それほど長くやらなくても良い。屈伸や伸脚、前後屈などのごく簡単なメニューでも十分だ。用はゆっくり身体を動かし始めるということである。
 それが終わったら、次は身体を温めるためのジョギング。「ランニング」ではなく、あくまで「ジョギング」なので、速く走る必要はない。ゆっくりと、軽く汗ばむ程度に走れば十分。これは夏季でも同じである。そうして徐々に身体が温まってきたら、いよいよストレッチングに入る。

2009年6月12日金曜日

新・ストレッチングとコンディショニング・6

プレイ前後に行うべきこと・2

プレイ前後の、理想的な運動の流れ

①リンバリングアップ(軽い体操)・・・・・・ラジオ体操など、簡単なもので良い
②身体を温めるためのジョギング・・・・・・軽く汗ばむ程度。夏季も同じ
③ストレッチング・・・・・・冬は暖かく、風のない場所で行う
④プレイのための準備(乱打など)・・・・・・最初は軽く、徐々にダイナミックに
⑤本格的なプレイ
⑥クーリング・ダウンのストレッチング・・・・・・身体を温めてから行う
⑦コンディショニング・・・・・・自宅で行うか、⑥と平行して行う

2009年6月11日木曜日

新・ストレッチングとコンディショニング・5

プレイ前後に行うべきこと・1

 ストレッチングの前に身体を温めることの必要性は理解できたことと思う。言うなれば、ストレッチングは、ウォーミング・アップの一部分でしかないわけだ。ではウォーミング・アップ全体は、いったいどのような流れで行えば良いのだろうか。
 下記の表は、ウォーミング・アップからプレイ、そしてクーリング・ダウン(整理運動)までの流れを示したものである。①から④までがウォーミング・アップにあたり、⑥と⑦がクーリング・ダウンにあたる(⑦は帰宅後に行っても良いので、その場合はクーリング・ダウンには当たらない)。ストレッチングは、その両方に含まれている。

2009年6月10日水曜日

新・ストレッチングとコンディショニング・4

身体を温めてからストレッチしなければ効果は低い・2

 身体が冷えているということは、すなわち関節の可動範囲が狭く、筋肉の動きも悪いということを意味する。その狭い範囲の中でストレッチするよりも、身体を温め、可動範囲を広げてから行う方が効率が良いというのは、考えてみれば当然の道理だ。思い浮かべてもらえばわかると思うが、風呂に入った後に屈伸などをやると、普段より柔らかくなっていると感じることが誰でもあるはずだ。それだけ身体が温まっているときと、冷えているときとでは、可動範囲に違いがあり、それはストレッチングの効果にもそのまま影響する。身体が固い状態のときに、もし余分に力をかけてしまったりすると、ケガにつながることさえあるのだ。

2009年6月9日火曜日

新・ストレッチングとコンディショニング・3

身体を温めてからストレッチしなければ効果は低い・1

 たとえば冬の寒い日、コートに到着し、すぐにコートサイドでストレッチしている人がいたとする。多くの人はそんな光景を見ると、「偉いなあ」とか「感心だなあ」などと思うだろう。しかしそのようなストレッチングは、実はまったく誤解だらけの行為なのだ。
 はっきり言って、身体が暖まっていない状態でいきなりストレッチしても、ほとんど効果はない。ストレッチングの前に、簡単な体操や軽いジョギングをして、身体を温めてからでないと効果がないのだ。また、ストレッチングをする場所も、なるべき暖かいところを選ばなくてはいけない。風の通りやすいコートサイドなどではなく、室内か、暖かい日溜まりなどが理想的。そうでなければすぐに身体が冷えてしまい、効果は上がらない。

2009年6月8日月曜日

新・ストレッチングとコンディショニング・2

「ストレッチング」イコール「ウォーミング・アップ」ではない

 一般的に、ケガの予防や再発防止において、ウォーミング・アップ(準備運動)の重要性は、よく理解されている。さまざまな雑誌や本で、ストレッチングのメニューが写真や図解入りで分かりやすく紹介されており、諸君もそうしたものを目にする機会もあるだろう。したがって、身体の部所ごとにどのようなストレッチングをすれば良いかということは、皆ある程度の知識を持っているはずだ。
 ストレッチングのメニュー自体は、雑誌などで紹介されている基本的なもので十分である。それらを大いに活用すると良いだろう。ただ問題なのは、多くの人が、プレイ前後にしっかりそれらのストレッチングを行っていれば、それで安全だと思っていることだ。つまり「ストレッチング」イコール「ウォーミング・アップ」という認識を持っており、ストレッチング以前にも準備が必要であることを、ほとんどの人が理解していない。また、ストレッチングを行う場所や、行いながら何をチェックすべきかということも、意識している人は少ない。すなわち、メニューだけは知っているが、ストレッチングの総合的な考え方、位置付けに関しては、ほとんど知らないというのが実状だろう。

2009年6月7日日曜日

新・ストレッチングとコンディショニング・1

ケガの予防、再発防止のために

 ケガの予防あるいは再発防止のためには、ストレッチングや、ウェイト・トレーニングなどのコンディショニング・エクササイズが欠かせないことは、誰でもわかっているはずだ。しかし多くの人は、その具体的なメニューは知っていても、それをいつ、どのような状況で行うべきかなどは、理解していない。「プレイの前後にストレッチすれば大丈夫」ぐらいの認識しかない人がほとんどだろう。また、ストレッチするときに、自分の身体の各部の状態をしっかり把握せずに行っている人も、かなり多いのではなかろうか。しかしそれでは、効果はほとんど期待できない。ストレッチングの位置付けや、総合的な予防の考え方を踏まえた上で、具体的にどのようなストレッチングやコンディショニングを行えばいいのか、紹介していこう。

2009年6月6日土曜日

試合前の準備に集中する・20

相手を知らないで、自分の方が優位な場合は?・3

 本命の方の選手は、細部やレシーブでミスをしないように気をつけ、チャンスが訪れたらそれを利用できるように準備すること。これに失敗すると、劣勢の選手にチャンスを与えることになるだろう。本命の方の選手が、試合をリードする当然の地位を占める時期が来たのに、ためらってしまうことほど、劣勢の選手に自信を与えてしまうことはない。
 本命の方の選手は、断固としてチャンスを利用しなければならない。(これは未了)

2009年6月5日金曜日

試合前の準備に集中する・19

相手を知らないで、自分の方が優位な場合は?・2

 この状況において試合に備えるためのカギは、これは困難な課題だということを予測することである。これを予測していれば、自分のベストに近い状態でプレーでき、番狂わせを起こさせないようにすることができる。テニスでは、劣勢の選手の方が、より熱中して恐れを知らないプレーをするが、結局は本命の方が勝つ、ということを思い起こすことも重要である。番狂わせは、本命側の選手が油断していたり、試合のプレッシャーから逃避しているときに起こる。このような試合では、力が下である選手の方は自分のゲームを維持できているが、試合のおよそ4分の3のところでチャンスを逃し、劣勢の選手に不利な流れになっていくのが普通である。

2009年6月4日木曜日

試合前の準備に集中する・18

相手を知らないで、自分の方が優位な場合は?・1

 試合の時、選手にとって最も厳しい状況のひとつである。自分の方が優位にあるため、相手は何かを得て、自分は何かを失う。相手は、対戦相手が優位だということを、直接にではなく噂として知っているだけなので、より始末が悪い。
 相手は恐れを知らずに、普段より上手にプレーしているように見える。こうなると番狂わせが起こってしまう。これは特に新入生、つまり新しい環境に入った選手と対戦したときによく起こる。新入生は、「得るのみで、失うものはない」という状況である。力が立証されている選手は、「すべてを失い、得るものは何もない」という状況であり、それどころか、優位にある選手が相手について何も知らない場合は、もっと骨の折れる状況となる。

2009年6月3日水曜日

試合前の準備に集中する・17

試合での役割

 選手が試合で直面する明確な役割がある。それは、相手を知っているか、あるいは知らないか、のどちらかである。
 もし相手を知らなければ、次のいずれかである。
 1.自分の方が優位
 2.相手の方が優位
 3.互角
 もし相手を知っていれば、次のいずれかである。
 1.かつて対戦して勝った
 2.かつて対戦して負けた
 3.対戦したことがない。この場合も、次のいずれかである。
  1.自分の方が優位
  2.相手の方が優位
  3.互角

2009年6月2日火曜日

試合前の準備に集中する・16

近づく試合で予想される状況を見極め自分の役割のプレッシャーに対処する

 状況はどうだろうか。対戦相手はどのようにプレイするか。なにを予測すべきか。うまくプレイできるだろうか。厳しい試合に対する準備ができているか。これらは、コートに立つ前に自問する価値のある問いだ。異なった状況には、異なったプレッシャーが存在し、プレイに影響を及ぼす。よく犯しがちなミスは、試合が始まると自分の役割から逃げたり、1つの状況が残りすべての状況と同じであると考えてしまうことである。選手は疑問や、この疑問を処理できるのかという不安から、状況を見極めないでプレイを始めてしまう傾向がある。ことによると、選手はやらなければならなくなるまで、なすべきことをしないのかもしれない。しかし、問題なのは、実際に起こるのが、選手がそう合ってほしいと思うことや準備してきたこととは、まったく異なるという点である。こうなると選手は、試合の重要な局面において自分から反応者の役割を演じてしまう。しかし、多くの一流選手がこの態度を取りながらも危機を見事に脱しているのは皮肉なことではある。だがこれは、状況を処理するのに正しい方法ではない。こうなると、監督は何も計算できなくなる。総出はなくて現在の状況と役割を見極め、それに対して準備をするべきである。

2009年6月1日月曜日

試合前の準備に集中する・15

同じようなスタイルの相手との試合・3

 スタイルを変えることで効果的に攻撃できるチャンスが生まれることもあるだろうが、自分のスタイルに執着することが大切である。一流選手の最高のスタイルをどんなに完璧に真似てやったとしても、それはあくまで模倣でしかない。自分の固有のプレイスタイルでは、それぞれがナンバー1なのだ。