2009年6月4日木曜日

試合前の準備に集中する・18

相手を知らないで、自分の方が優位な場合は?・1

 試合の時、選手にとって最も厳しい状況のひとつである。自分の方が優位にあるため、相手は何かを得て、自分は何かを失う。相手は、対戦相手が優位だということを、直接にではなく噂として知っているだけなので、より始末が悪い。
 相手は恐れを知らずに、普段より上手にプレーしているように見える。こうなると番狂わせが起こってしまう。これは特に新入生、つまり新しい環境に入った選手と対戦したときによく起こる。新入生は、「得るのみで、失うものはない」という状況である。力が立証されている選手は、「すべてを失い、得るものは何もない」という状況であり、それどころか、優位にある選手が相手について何も知らない場合は、もっと骨の折れる状況となる。

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