2008年12月9日火曜日

タメを生み出すポジション取り・2

タメは推進力の土台、第1段ロケット点火直前状態・1
膝をバネのように使う、第1のタメ

 具体的な身体の動きとして「タメ」を考える場合には、ボールを打つための構えに入ったときに後ろ足の膝を曲げていくこと、この膝の曲げ具合が間の取り方、タメに大きくつながる。
 例えば相手の速い打球を受けるときでも、膝を曲げずに突っ立ったままでは、ただ力のない打球を返すだけしかできない。この状態で強い打球を打とうとすれば、状態に力が入ってますますパワーは発揮しにくくなる。
 また、スマッシュを打つときにも、リズミカルなステップを行いながら打球のポイントに合わせて、後ろ膝を沈み込ませて間を取ってやる。この後ろ膝の沈み込みが「タメ」となり、振り出しのきっかけがつかみやすくなるのだ。
 それに膝が伸びたままスマッシュしようとすると、最後にバランスを崩してしまうことになる。
 「タメ」はすべてのストロークにあると思って良い。相手からボールが打ち出されたときに後ろ膝を曲げて間を取ってやることでスウィングをスムーズに行えるようになるわけだから、グラウンド・ストロークはもちろん、ボレー、スマッシュ、サーブにも「タメ」の意識はあるはずだ。
 例えばロブが上がってスマッシュを打とうというとき、時間がありすぎるためにバタバタしてしまう場合がある。こんな時しっかりと膝をグッと入れてタメを作っておけば、ボールがどんな具合に変化しても対応できるようになる。
 ここまで膝の曲げばかりにこだわってきたようだが、実際にコートに立ったときにはあまりここに意識を持って行きすぎない方が良い。あまりに身体の一点に意識を集中しすぎると、身体全体に力が入ってしまうことになる。
 要するに下半身にバネを作ってやるのだ。後ろ足の膝を曲げることは、重心移動のための準備、ここにパワーをためることで打球方向への推進力の土台を作ってやることになる。

0 件のコメント: