ケガの治療と管理
ケガをした場合は、正しい方法で治療と療養に取り組むこと。ケガは、その性質により、3つに分類できる。その各々について、正しい治療法を知っておくこと。
急性のケガ
急性のケガとは、その場のケガ、つまり試合や練習中に起きたケガのことである。例としては、足首の捻挫、筋や腱の断裂、骨折などである。この種のケガをするとプレイはできない。
治療:当日と翌日は氷などを用いて圧迫する(アイシング)。心臓より上にあげておくのもよい。3日目も温めてはいけない。通常、3日か4日の運動中止期間が必要である。
亜急性のケガ
亜急性(あきゅうせい)のケガとは、時間の経過とともに強まってきたケガのことで、プレイの邪魔になるものである。過度の筋肉疲労などがこれに当たる。このケガをすると、ケガのためにプレイが邪魔されてうまくいかないため、精神的にも負担を感じる。
治療:入念にウォームアップする。練習後にはアイシングをする。非炎症性の薬(アンメルツなど)を塗る。
再発性のケガ
再発性のケガとは、通常、テニス肘、腕の回旋筋(かいせんきん)損傷、肩関節の滑液包炎などの関節傷害のことである。再発性のケガは思いがけないときに再発する。
治療:入念にウォームアップをする。練習後にはアイシングをし、医師の管理下において薬物治療をする。
注意
アイシングは組織への血流を圧迫する。従って急性のケガの腫れを引かせる。温熱は血管を広げ、血流を早くし、ケガをひどくする。応急処置で温めてはいけない。
ケガをしていて試合や練習をする場合は、ゆっくり入念にウォームアップし、終わったらすぐに氷などを使ってマッサージや圧迫をすること。
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