2010年8月31日火曜日

新・ピンチから脱出する方法(29)

競ったゲームが取れないとき

得意パターンで単純攻撃
 このような場合、ここ1本という大事なポイントを取れないまま、試合が流れていく。競ったときや、ここ1本というときは、「単純攻撃」が有効だ。
 まずレシーブでは前衛攻撃を徹底する。相手前衛の足元を狙い、ネットに詰めてこなければ前衛とのラリーに持ち込み、ミスを誘うと良い。また、相手前衛がサーブのときは、攻撃範囲が広く、カウントとしての大事なポイントが多い。いろいろなパターンを想定し、練習しておくこと。
 逆にサーブ側は、ここ1本というときに、コースを狙ったサーブを確実に入れることが大切。サーブ練習は毎日コンスタントに行うべきだ。

2010年8月30日月曜日

新・ピンチから脱出する方法(28)

ロビングがバックアウトするとき(3)

技術面…ヒザを柔らかく・中途半端は禁物(2)
 つなぎのロビングは、少々打点を落としても構わないので、しっかりとボールを引きつけて、ヒザを柔らかく使い、縦方向への面使いでドライブをかけると良い。このとき、長さ(距離)よりも高さを意識した方が、大きなミスにつながる確率は低い。

2010年8月29日日曜日

新・ピンチから脱出する方法(27)

ロビングがバックアウトするとき(2)

技術面…ヒザを柔らかく・中途半端は禁物(1)
 相手のスピードボールに手だけで合わせようとすると失敗する。ヒザを柔らかく使った打ち方を心掛けること。
 また、自分が打つロビングが攻撃的なのかつなぎなのかを意識し、中途半端な打ち方は避ける。攻撃のロビングは、高い打点で打つ場合(中ロブに有効)と、ひと呼吸打点を落とし、相手前衛をみて打つ場合がある。

2010年8月28日土曜日

新・ピンチから脱出する方法(26)

ロビングがバックアウトするとき(1)

精神面…逃げない気持ち・我慢強さが大切(1)
 ロビングがバックアウトするときは、気持ちが逃げている場合がほとんど。相手前衛に「取られてはいけない」「取られたらどうしよう」と思ったり、苦しい状況から逃げるためにコースを変えたりすると、ミスしてしまう。
 苦しいときこそ我慢が大切。相手から打ち込まれたボールを、また打たれるのを避けるために前衛の頭を越そうとするとミスのもと。相手後衛の前に何本でも何本でもロビングでつなぐよう、意識すべきだ。

2010年8月27日金曜日

新・ピンチから脱出する方法(25)

スマッシュが決まらないとき(4)

技術面…早めにボールの下へ、手首の使いすぎに注意(4)
 それと、身体に開き過ぎにも気をつけよう。インパクトするときに左足が下がっていると、身体が開き過、軸もぶれてしまう。どうしても開いてしまう選手や、なかなかタイミングの合わない選手は、ジャンピングスマッシュにすると、結構うまく打てる場合がある。

2010年8月26日木曜日

新・ピンチから脱出する方法(24)

スマッシュが決まらないとき(3)

技術面…早めにボールの下へ、手首の使いすぎに注意(3)
 また、手首を使いすぎても、スマッシュをミスしやすい。サーブの時のようにスピンを意識せず、フラットに打ち下ろせばよい。なおグリップは、ネットに近ければウエスタングリップのままで、ネットから遠くなればややイースタン気味にすると、面が安定する。

2010年8月25日水曜日

新・ピンチから脱出する方法(23)

スマッシュが決まらないとき(2)

技術面…早めにボールの下へ、手首の使いすぎに注意(2)
 足運びとしては、クロスステップで下がること。ネットミスが重なる場合、打点が少し前過ぎるか、重心よりも右側で打っていることが多く、逆にバックアウトが多い場合は、打点が低いか、あるいは重心よりもかなり左寄りで打っていることが多い。

2010年8月24日火曜日

新・ピンチから脱出する方法(22)

スマッシュが決まらないとき(1)

技術面…早めにボールの下へ、手首の使いすぎに注意(1)
 精神面に関しては、ボレーの場合と同様。
 技術面では、ミスする原因として、フットワークが悪くボールの下へ入っていないことが、まず考えられる。早くボールの落下点へ入ることを意識しよう。

2010年8月23日月曜日

新・ピンチから脱出する方法(21)

ボレーが決まらないとき(6)

技術面…最初からネットに詰めることを意識
 ネットへの詰めが甘いと、ボレーミスしやすい。最初から詰めていないとか、ラリーが続いてだんだん遠ざかった場合、フォローに下がってそのまま詰めていない場合など、状況はいくつかあるが、常にネットに詰めることを意識したポジションを取るべきだ。
 フォローしたり、やや深いスマッシュを追うよりも、まずネットに詰めてボールを追うこと。こうして横方向への動きがある程度できてから、次の段階へ進めばよい。

2010年8月22日日曜日

新・ピンチから脱出する方法(20)

ボレーが決まらないとき(5)

技術面…左手を意識しラケットを安定させる(2)
 また、インパクトの瞬間にラケットを「操作してしまう」選手がよくいるが、これも要注意。飛球線上にラケット面を出し、そのまま素直にインパクトしよう(面を残す意識)。ちなみにグリップは、バックボレーの時はウエスタングリップのままで、フォアボレーの時はややイースタングリップ気味にすると、面が安定しやすい。

2010年8月21日土曜日

新・ピンチから脱出する方法(19)

ボレーが決まらないとき(4)

技術面…左手を意識しラケットを安定させる(1)
 ボレーをミスする原因としては、しっかりラケット面ができていない、ということも考えられる。そうならないよう、左手(右利きの場合)をイチョウの部分に軽く添えて、面を確認するように心掛けよう。

2010年8月20日金曜日

新・ピンチから脱出する方法(18)

ボレーが決まらないとき(3)

技術面…ステップやフットワークをチェック(2)
 なお、ステップに関しては、基本的にフォアボレーの時は左足から踏み出すこと(右利きの場合)。右足を方向転換のために多少ずらすのはいいが、大きく踏み出してはいけない。バックボレーの時は、反対に右足から踏み出す。サイドステップにも利点はあるが、「走る」ことを意識しよう。

2010年8月19日木曜日

新・ピンチから脱出する方法(17)

ボレーが決まらないとき(2)

技術面…ステップやフットワークをチェック(1)
 ミスの原因としてまず考えられるのは、ステップを含めたフットワークができていない、ということ。まずボールの所まで行けているかどうかをチェックすることが大切。ポジションを取り、間合いを計ってポーチに行くというのは、やや高度な技術になるので、スタートが少々早めでも、ボールの所まで確実に行くことを心掛ける。抜かれることを恐れてはいけない。抜かれることによって間合いを覚えていくのだ。

2010年8月18日水曜日

新・ピンチから脱出する方法(16)

ボレーが決まらないとき(1)

精神面…自信のなさ・余裕の持ちすぎに注意
 まず第一に、相手のボールに対して自信がないと、ミスにつながりやすい。どうしても逃げ腰でボレーしに行ってしまうからだ。また逆に、相手を(ボールを)甘く見過ぎても、雑なプレーや横着なプレーになり、ミスにつながる場合が多い。余裕がありすぎ、ボールを見過ぎて足を動かさないとか、ラケットを大振りする、あるいはボールを落とす場所に先に目が行ってしまう(ボールから目が離れる)と、せっかくのチャンスをみすみす逃すことになる。甘いボールの時ほど、丁寧なプレーを心掛けよう。

2010年8月17日火曜日

新・ピンチから脱出する方法(15)

トップ打ちが決まらないとき(5)

技術面…前に詰めて打点を高く、リズムとフットワークが大切
 技術的にはほとんど、レシーブの場合と同様。その中で、できるだけ前に詰めて、高い打点で打つことを特に意識しよう。
 練習で気をつけることはいくつかあるが、やはりリズムとフットワークが最も重要だろう。普段から乱打や1本打ちでしっかりと心掛けて打つことが大切。その際、「軸足(後足)を決めて踏み込み足(前足)を決める」ことを意識する。

2010年8月16日月曜日

新・ピンチから脱出する方法(14)

トップ打ちが決まらないとき(4)

精神面…逃げずに前衛のいる場所に打ち込む(4)
 決めのボールを打つときは当然、勝負にいくのだから、文字通り「勝つか負けるか」の割り切りが必要。「取れるものなら取ってみろ」という気持ちが大切だろう。至近距離からのアタック攻撃では、相手前衛の顔にぶつけるくらいの気持ちが欲しい。

2010年8月15日日曜日

新・ピンチから脱出する方法(13)

トップ打ちが決まらないとき(3)

精神面…逃げずに前衛のいる場所に打ち込む(3)
 相手前衛に取られる恐さからミスが続くときは、逃げて打とうとせずに、逆に相手前衛のいる場所(ポジション)に、思い切り打ち込む方が良い。上級者になるほど、このような場合で「センター攻撃」に挑戦するものだ。

2010年8月14日土曜日

新・ピンチから脱出する方法(12)

トップ打ちが決まらないとき(2)

精神面…逃げずに前衛のいる場所に打ち込む(2)
 それに対して「相手前衛に対する意識」が強いとき、こちらの方が状況としては多い。相手前衛があまり上手でない場合は、こちらも余裕ができ、通常のリズムで打てるものだが、相手前衛が上手なときは、「取られないだろうか」とか、「取られないようにしなければ」と考えてしまい、いつものリズムを崩したり、前衛から遠い、難しいコースを狙ってミスしてしまいがちだ。また、うとうとしたコースに相手前衛がポーチしに来て、あわててコースを変えたりしてミスをすることもある。

2010年8月13日金曜日

新・ピンチから脱出する方法(11)

トップ打ちが決まらないとき(1)

精神面…逃げずに前衛のいる場所に打ち込む(1)
 トップ打ち、ライジング、チャンスボールなどをミスする場合、原因として考えられるのは2つ。「決めなければ」というプレッシャーが強いか、「相手前衛に対する意識」が強いか、である。
 まず、「決めなければ」というときは、失敗を恐れずに思い切って打っていくことが大事。そして後は、打点を落としていないかどうかチェックすれば大丈夫だ。

2010年8月12日木曜日

新・ピンチから脱出する方法(10)

レシーブが入らないとき(5)

技術面…バックアウトするときは、無理せずロビングで返すのも大切(2)
 まず(1)の場合は、ネットにかかるときと同様、無理せずに短く返すことを心掛ける。(2)のような場合では、通常の打ち方では打ち返せないと判断したら、ロビングで相手後衛に1本返すこと。無理をせず、臨機応変な考えで、柔軟に対応していこう。
 (3)の場合は、(2)とも連動するが、腰を落とし、タイミング良く振ることが大切。フットワークのリズムを取り、軸足(後足)を意識して、早くバックスイングをしよう。

2010年8月11日水曜日

新・ピンチから脱出する方法(9)

レシーブが入らないとき(4)

技術面…バックアウトするときは、無理せずロビングで返すのも大切(1)
 バックアウトする状況としては、(1)短いボールを深く返球しようとしたとき、(2)相手のスピードのあるボールを無理して返球したとき、(3)腰が高く手打ちで振り回したとき、などが代表的だ。

2010年8月10日火曜日

新・ピンチから脱出する方法(8)

レシーブが入らないとき(3)

技術面…ネットにかかるときは、手打ちになっていないかチェック(2)
 (3)の場合、たいていバックスイングの遅い「手打ち」が原因。自分の意識よりバックスイングをワンテンポ早く行うようにしよう。ネットにかけるよりも、バックアウトする方がましだ、ということも頭に入れておく。

2010年8月9日月曜日

新・ピンチから脱出する方法(7)

レシーブが入らないとき(2)

技術面…ネットにかかるときは、手打ちになっていないかチェック(1)
 レシーブがネットにかかるのは、(1)短いボールを無理して打ったとき、(2)上体が突っ込んでいるとき、(3)バックアウトを恐れて振りが小さくなっているとき、などである。
 (1)の場合、短いボールは無理せずに短く返し、次の返球に対処した方がよい。また(2)の場合については、フットワークのリズムが崩れて、最初から前足に重心がかかっていることが多いので、軸足(後足)を意識したフットワークをすること。

2010年8月8日日曜日

新・ピンチから脱出する方法(6)

レシーブが入らないとき(1)

精神面…ポジティブなイメージ作りを
 サーブの場合と一緒で、「入れなければ」というプレッシャーから、振りが鈍くなったり、フットワークのリズムが崩れたりしがちだ。相手のサーブに対する意識が悲観的になり、身体に力みが生じてしまうのだ。
 こんな場合は「強気に」とか「思い切って」とかではなく、相手のサーブを予測し、頭の中で冷静に自分のレシーブのイメージを作ってみると良い。

2010年8月7日土曜日

新・ピンチから脱出する方法(5)

サーブが入らないとき(5)

練習では
 トスを上げたとき、軸足(右利きの場合は左足)が動いてしまうと、身体の軸も動き、安定感とパワーを兼ね備えたサーブにならないので気をつけよう。また、サーブのフォームがある程度固まったら、身体に完全に覚え込ませることが大切。毎日100 球くらいは徹底的に打ち込むこと。

2010年8月6日金曜日

新・ピンチから脱出する方法(4)

サーブが入らないとき(4)

技術面…ネットするならスピンをかける(2)
 なお、サーブが打ちにくい状況としては、風が強い場合も考えられる。そういう時は、風の影響を受けないようにするため、トスをいつもより低めにし、風上からは速いサーブよりも、スピンをかけることを意識する。風下からは、ボールをフラットに押す感じで、意識としてはオーバーするくらいの感覚で打とう。

2010年8月5日木曜日

新・ピンチから脱出する方法(3)

サーブが入らないとき(3)

技術面…ネットするならスピンをかける(1)
 サーブがネットにかかるときは、トスをやや後ろに上げ、ボールを押す感覚で、スピンをかけるといいだろう。逆にサーブが長い場合は、トスをやや前方に上げて、インパクト後に右足(右利きの場合)を1歩踏み出すようにしよう。

2010年8月4日水曜日

新・ピンチから脱出する方法(2)

サーブが入らないとき(2)

精神面…リラックスがすることが第一(2)
 固くならないためには、試合の早い段階で、思い切りサーブを打ってみると良い。この時は、入るか入らないかにこだわらないこと。別に入らなくても構わないので、とにかく思い切り打ってみよう。また、ヒザの屈伸運動を5~6回くらい行い、トスとリズムだけに集中するのも良いだろう。

2010年8月3日火曜日

新・ピンチから脱出する方法(1)

サーブが入らないとき(1)

精神面…リラックスがすることが第一(1)
 ファーストサービスを「絶対に入れなければ…」というプレッシャーから、リズムを崩すことが多いもの。その結果、トスが乱れたり、ボールを置きに行ったりしてしまう。

2010年8月2日月曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(36)

焦りの心理(4)

行動のレベルでの解決策(2)
試合中の対策
 1.ポイント間の間を取り、深呼吸や筋の緊張を素早くほぐす
 2.ミスをした後も冷静に振る舞い、動作をゆったりと行う
 3.焦ったり自滅したりする自分に早く気づき、キーワードや深呼吸で自分本来のプレーに戻す

2010年8月1日日曜日

新・試合での心理的トラブルとその対処法(35)

焦りの心理(3)

行動のレベルでの解決策(1)
練習および試合前の対策
 1.焦って失敗しがちな局面を想定し、その解決策を考える
 2.焦っている自分を想像し、キーワードや呼吸法で成功しているイメージトレーニング