2008年10月28日火曜日

試合に強くなるために試合を観察する方法・22

技術的な特徴からみたミスや弱点の傾向
グラウンド・ストローク

打点が後ろ気味・・・・・・クロスが弱い
 フォアでもバックでも、打点が後ろ気味の選手は、クロス打ちが苦手な場合が多い。試合中に一度クロス方向を空けてみて、それでもクロスに打ってこないようなら、その後は思い切りストレートに的を絞って良いだろう。
テイクバックが小さい・・・・・・強いボールが打てない(但しコントロールは良い)
テイクバックが高い・・・・・・流し打ち気味のボールが多い
テイクバックが低い・・・・・・引っ張るボールが多い
踏み込んだ脚の膝が伸びている・・・・・・ネット・ミスをしやすい
 踏み込んだ脚の膝が伸びていると、重心が高くなり、下から上のスウィングができにくいので、ネット・ミスをしやすい。膝が柔らかく使えているかどうか、きちんと身体を回転させて打てているかどうかというのも、よく見ておきたい点だ。
テイクバックで面が上を向いている・・・・・・アウトのミスをしやすい
 テイクバックで面が上を向いている選手は、インパクトでの面も上向きになりやすく、アウト・ミスをしやすい傾向がある。
脇が開いてボールを巻き込むようなスウィング・・・・・・ネット・ミスしやすい
打点が身体に近い・・・・・・サイド・アウト(逆クロス方向)しやすい
 初級者・中級者の中には、いつも打点が身体に近くなっている選手もいる。そういう選手はサイド・スピンがかかって逆クロスに切れるミスが多い傾向がある。また、スウィング自体が、きちんとインサイド・アウトになっているかどうか、巻き込むようなスウィングや、腹切りスウィングになっていないかどうかという点もチェックする

 先に説明したように、グラウンド・ストロークがうまいかどうかは、まず最後まで振り抜いているかどうかで判断できる。そして次に大切なポイントは打点である。打点の取り方が打つたびにバラバラだと、ボールとの距離感が悪く、ミスが多いと予想できる。また、打点が後ろだったり、身体に近かったりすると、上で示したようなクセが出やすい。テイクバックが小さい選手は、自分からは強打しにくいが、ライジング打ちはうまく、コントロールも良いので、速いボールで攻めるよりも遅いボールで揺さぶる方が効果的だ。また、ここで言うテイクバックの高さとは、上から引くか下から引くかということではなく、フォワード・スウィング開始時の高さのことである。

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